今夜君とダンスを

アイドルはいつだって天才だ

8825km先へのラブレター

まさか去年の4月19日は、来年の同じ日には、誕生日を祝っている大好きな人が日本に居ない事態になってるなんて、誰も想像していなかったと思う。まさか、8825km離れた地へ向けてこの文章を書くことになるなんて、思いもしていなかった。時差もあって、一体いつ祝うのが一番正しいのかは分からないけれど、何度だって祝えば良いじゃないかという気持ちで、とりあえず日本時間の0時にこの文章を書いてみることにする。

 

今日4月19日は、23年前に沢山の人に愛されてこの世に生まれ、22年間、それ以上に沢山の人との出会いや縁に紡がれて生きてきた、そして今それ以上にもっともっと沢山の人に愛されている、大切な松田元太くんの23回目の誕生日。


大切な日だから、元太くんの22歳を振り返ってみる。

 

 


元太くんが22歳を迎えた時、Travis Japanは初の全国ツアー中だった。

元太くんがソロパラで歌ってから、ずっと大切な宝物みたいに小箱に仕舞っていた「Last Dance」。もう一度これが聴けるなんて思わなかった。

インストが消えて、元太くんの息を吸う音が聴こえて、数秒前までゆらゆら揺れていた会場の青のペンライトがはたと止まる。元太くんが命を削るようにして声を張り上げて歌うLast Danceのアカペラは、まるで静まりかえった海にくっきり映る月のように幻想的で、神秘的で、呼吸すらも忘れて時間が止まっていた事を、その後に元太くんが空中へ投げる銀のキラキラを見てから思い出していた。

毎公演、Last Dance終わりにしーくんが舞台袖で「良かったよ!」と声をかけてくれていた事、この時期の雑誌の取材でほとんどのメンバーが元太くんの事について聞かれると、歌について褒めてくれていた事が、本当に嬉しかった。私たちがどれだけ強くそう思っていても、本人にすぐ伝える術は持ち合わせていないから、元太くんにそうやって伝えてくれる人が近くにいるという事実が本当に嬉しかった。元太くんの歌も含め、表現力の底の無さに改めて触れるツアーだったと思う。カラオケ100点の特番もそう。元太くんの歌の力がもっともっと広まれば良いなと願う。


お芝居の仕事が沢山増えた。

映画「君が落とした青空」に、WOWOW連続ドラマ「だから殺せなかった」。主演映画も本格的なサスペンスドラマも初めての元太くんが、試行錯誤や葛藤を経てそれぞれの役に向き合っていた事を、色んなインタビューの元太くんの言葉から知る事が出来た。元太くんがずっとやりたいと言っていたお芝居の仕事で、周りとの経験値の差や表現の幅にぶつかった時に口にした「このお芝居をこうしたいのに、どうしたらいいんだ?俺、引き出し全然ないわ…って情けなくなって」「他の人はいっぱい持ってるのに、俺だけ空のリュックサックで撮影現場に行ってる感じ」という言葉がずっと印象に残っている。

元太くんの表現力や引き出しが少ないと感じた事はなかったし、過去の舞台やドラマを見ていてもきちんと役の中で元太くんは生きていたけれど、今までとは違う環境でのお芝居の仕事や共演者の方々との関係が、元太くんに刺激を齎しているんだと思った。同インタビューで出た「ジャニーズだからまあこんなもんだろうって思われるのは絶対に嫌だった」の言葉もそう。事務所の大きな看板に隠れてしまって、自身の力に見切りをつけられたくはなかった元太くんの「せめて役を愛する気持ちだけは、負けたくない」という一つの想いが、きちんと修弥や陽一郎の中に落とし込まれていた。今もなお元太くんの中に2人が存在しているように感じる理由は、その元太くんの思い故なんだろうなと思う。


+81 DANCE STUDIOが始まった。

どの曲にも、元太くんの表現力や音の拾い方に脱帽してばかりだった。元々、元太くんの表現の幅や身体の使い方が好きではあったけれど、色んな曲の中で色んなジャンルを踊って、乾いたスポンジが水を吸うみたいに次々と知識や技術を吸収して成長していく元太くんは、本当に楽しそうだった。「ダンスに対して考えるようになった」と言ったり、今まで聴こえていなかった音を聴くようになったと言う元太くんのダンスは、素人目にも分かるほどにどんどん凄くなっていって、元々あった元太くんの良さを軸に回を追うごとに技術が肉付けされている感じがして、こんなワクワクするしかないコンテンツの中で表現方法を重ねていく元太くんが本当に誇らしかった。毎週土曜日が楽しみで楽しみで、仕方がなかった。


そして、この22歳の1年も、元太くんの言葉が大好きだった。

元太くんは自分のことを「バカだから」「日本語が不自由だから」「上手く伝えられないから」と謙遜するのだけれど、元太くんほど真っ直ぐ、人の心に澱みなく響く言葉を書く人は居ないと思っている。上手い言い回しや、綺麗に装飾された文体でなくても、相手の心に届いた時にきちんとその人の体温が残ったままの文章を書くことは、到底出来る事ではない。普段から元太くんが思っている事、考えている事がそのままの形で、そのままの温度で言葉になっているんだと感じる。元太くんの言葉は、元太くんの「人となり」そのものだ。

元太くんは毎日欠かさずファンに何かを伝えてくれる訳ではないのだけど、元太くんの心が動いた時、必要なタイミングで届くその言葉達は、元太くんがそれを疎かに、蔑ろにする人ではない事を証明している。


元太くんがロサンゼルスに発つ前に残してくれた「皆に対して思う事は変わらないし、ずっと大好きだし、色んな形で恩返しを…ゆっくりになっちゃうかもしれないけど。自分の中で、自分の家族だったり事務所の方だったり、ファンの方だったり、お世話になった方へちゃんと恩返ししていく事を約束します。俺もみんなの事、うちゅーいち愛してるよ。」の言葉。

すごく一生懸命考えて、不安にさせないようにと言葉を綴ってくれたんだなという事が伝わった。約束しますと断言してくれた事が、元太くんの誠意と優しさを受け取った気がして嬉しかった。元太くんの「うちゅーいち愛してるよ」も、あの時はすごく寂しくて、これから遠くへ行ってしまう元太くんのこの大好きな言葉は、宇宙みたいな遠くからじゃなくて、すごく近くで聞いていたかったんだなって思ったけど、距離は離れている今、何故か前よりも元太くんのことをすごく近くに感じている。不思議だけど今、すぐ近くに元太くんが楽しそうに生活している気配を感じて毎日を送っている。元太くんが綴る言葉には、そんな力がある。


22歳の元太くんには、数えきれない気持ちと、大切な言葉達と、思い出をもらった。ここに全てを書き切れない位だ。

 

 

 

大切で仕方がない、松田元太くんへ。

離れていても、今が充実して楽しいんだろうなと、とらまるやインスタから窺い知れる事、そんな時代で良かったなぁと思うよ。

元太くんが今、全力で楽しみながら立ち向かおうとしている事は全て、きっとこの先、何物にも代えられない財産になる。今、元太くんが過ごしている毎日を「どうしてもやりたかった道」と明言してくれてありがとう。元太くんがやりたかった事をやれているんだって、大切なあなたが送りたかった日々を送れているんだって、それが分かるって、応援していてこんなに嬉しい事はないんだよ。誰かを応援していて、その人にどうあって欲しいかという問いへの答えを、元太くんの言葉の中に見つけた気がする。ファンに忠実に居てほしい訳じゃない。私生活を投げ打って生きて欲しいとも思わない。大好きな人が、やりたかった事を楽しそうにやって生きてる。それだけで良いんだ。

元太くんには、後悔せずに生きて欲しい。元太くんには、「楽しい」や「嬉しい」って感情で心をいっぱいにして生きて欲しい。

 

22歳の元太くんを好きでいさせてくれて、応援させてくれてありがとう。お礼を言うのは、こちらの方だよ。

23歳になっても、どんな元太くんでも応援したい。元太くんが選んだ道を、やりたい事を、元太くんがやりたいように、思うままにやって欲しい。

 

他の誰のものでもない。元太くんの人生は一度きり。選んだ道は、全部間違ってない。

23歳の松田元太くんの日々に、幸多からん事を。

 

 

お誕生日おめでとう。

 

 

 

うちゅーいち、愛してるよ。