今夜君とダンスを

アイドルはいつだって天才だ

Travis Japanのワンナイト人狼を振り返る

12月3日更新のTravis Japan YouTube「ワンナイト人狼」を公開直後から死ぬほど見ています。

 
人狼基本ルールのおさらい】

村の中に人を喰う「人狼」が紛れ込んでいる。村人たちは1日1回、人狼かもしれないと思った怪しい人物を1人だけ処刑できる。処刑した人物が見事人狼であればそこで人喰いは止められるが、推理が外れ処刑した人物がただの村人であれば、またその夜1人人狼に喰われて犠牲になる。村人全員が人狼に喰われる前に、人狼を処刑できれば村人陣営の勝利。

 
【今回のルールと役職】

今回は、通常何回か行われる処刑がたった1回のみ。つまり村人達はその1回で村人の中に隠れる人狼を当てなければいけない。カードは村人5枚、人狼2枚、占い師1枚、怪盗1枚の全9枚。その内7枚のみが配られ、2枚は残される。

◼️村人→村の約半数を占める。何の能力も持たない。

◼️人狼→村人を喰う。全員に配られた7枚のうち2枚ともに人狼が含まれていたら、人狼同士は仲間を知る事ができる。(協力が可能)

◼️占い師→怪しいと思った人物の正体を1人だけ、もしくは、配られなかった残りの2枚のカードを見る(占う)事ができる。

◼️怪盗→相手が気付かない状態で、自分と相手のカードを交換(役職を盗む)事ができる。仮に相手が人狼であれば、交換後は交換相手は村人になる。

 
通常であれば何回(何夜)か時間をかけて村人の中に隠れている人狼を探すものですが、今回は「ワンナイト」(1夜きり=1回きり)という縛り付き。この人が怪しいから試しに処刑、違ったから次はこの人を処刑、は出来ません。人狼を見定める機会はたった1回なので、誰かを嵌めてみる事も、駆け引きを行う事も不可。自分を処刑されない為に村人やその他の役職に紛れながら演技をし続ける人狼をどうやって推理するのかが鍵です。今回の記事では、人狼や他の役職の答えを先に提示しながら、Travis Japanの駆け引きや心理戦を追いかけたいと思います。では第1ゲームから。(以下ネタバレを含みます。未視聴の方は注意して下さい。)名前敬称略。

 

 

【第1ゲーム】

最初に配られた役職は以下の通り。

◼️村人:中村、吉澤、松倉

◼️人狼:川島、宮近

◼️占い師:松田

◼️怪盗:七五三掛

①それぞれの役回りと動ける可能性

カードが配られた時、人狼は仲間(自分以外の人狼)を知る事が出来るので、ここで川島宮近間には無言の協定が結ばれます。協力せず個人プレーという事も出来ますが、処刑が1回しかない今回のゲームでは下手な動きはせずに大人しく村人に紛れた方が得策です。自分に口裏を合わせてくれる仲間が居るなら、利用しない手はないでしょう。

怪盗であるしめちゃんは、ここで誰か1人とだけ、その人に気付かれずに役職カードを交換出来ます。自分が人狼と睨んだ人物と交換してみる事も一つです。仮にその相手が本当に人狼であった場合、相手は自分が人狼ではなくなった(役職を怪盗に交換された)事にも気づかず、もう1人居るかもしれない仲間の人狼とうまく口裏を合わせているかもしれないため、言動を読むチャンスです。また、交換相手が占い師であった場合、その相手の言動は恐らく全て正しいものとして信じる事が出来ます。交換相手が村人であった場合はあまり判断材料にはなりませんが、人狼の候補から1人消えた事になります。

占い師の元太くんは誰か1人の役職だけを占う(見る)か、配られなかった役職2つを確認する事が出来ます。怪盗のしめちゃんと同様、相手の本当の役職を知る事が出来るか、配られなかった2枚のカードから、残りの7枚を推理する事も出来ます。人狼2枚ともが配られていなければ、7人の中に人狼は存在しない事になり村人陣営しか居ないので、占い師として本当の事を言えば良いだけです(信じてもらえるかは別として)。ただ、配られなかったカード2枚ともが村人だった場合、7人の中で占い師である自分を除いて6人中2人、3分の1が人狼という事になります。人狼がこの中にいる、という事を知る事も大きいですが、それ以降誰がどの役職かを知る手立てはないので、これもまた一長一短です。

②各役職の駆け引き

まずは全員の役職を把握していかないと推理に入れないのですが、ここで本当の事を言っても良し、嘘を言っても良しです。怪盗で名乗り出たのは、実際は人狼であるちゃかちゃん。この時点で、同じく人狼の如恵留くんには、ちゃかちゃんを「怪盗」として仕立て上げる為に口裏を合わせる義務が発生します。「じゃあ怪盗なんだろうねきっと」と周囲への植え付けが早い。しかしここで本物の怪盗のしめちゃんは、これが嘘であることに気づいています。その上で「(怪盗だったら)誰(の役職)を盗ったの?」とカマをかけています。みんなが騙されない為に早々に自分が怪盗である事をネタばらしする事も出来るのに、判断材料や人狼の仲間を見定める為の質問。冷静です。でもここではあまりに判断材料が少ないので動けません。(しめちゃんにとって、ちゃかちゃんが本当は怪盗ではない事しか情報がない。)

転じて占い師で名乗り出た元太くん。素直です。配られなかった2枚のカードを見て、人狼が含まれていなかったのでこの7人の中に人狼がいると。素直。誰も騙す事なく得た情報をちゃんと皆に与えています。この元太くんの情報を踏まえたしめちゃんから見て、7人の中に人狼が2人いると仮定して怪盗である自分、占い師である元太くん、自分が役職を盗んで元々村人である事を知っている松倉くんを除くと、人狼候補は残りの4人です。多いようにも見えますが、怪盗と占い師以外では村人と人狼しか役職がありません。何の能力を持たない村人は素直に村人である事を周りに公言する事でしか、他の人に人狼候補を示す事は出来ないので、ただただ推理を混乱させるだけの嘘をつくメリットはどこにも無いのです。つまり、しめちゃんから見て人狼候補はこの時点でのえちゃかである事は明白となります。「俺はこの2人が人狼である可能性が高いなって」。ご名答です。ちゃかちゃんが本当の怪盗ではないと断言出来るのはしめちゃんだけです。

ここで凄いのが如恵留くん。しめちゃんの疑いの目が自分とちゃかちゃんに向いている事に対して「しめの目線からしたら、しめが怪盗で、村人は(松倉で)確定して、占い師が言ってる事も合ってるからまあ元太もね。で、ちゃかだけ怪しいと。」ここ。ここなんですよね。これ一見して如恵留くんが人狼の疑いをちゃかちゃんに擦りつけて自分は逃げたようにも見えるんですが、そうじゃない。先述したように1回きりの処刑しかない中で、人狼にとって個人プレーは損でしかないんです。人狼を1人でも当てられてしまったら人狼2人まとめて負けになるので、仲間を売る事は利益にはなりません。だからこそ、のえちゃかが協力しているんじゃないかと睨んでいるしめちゃんに「ちゃかが怪しいと思ったの?」と言うように仕向ける事で、「ここは協力していないよ」「仲間でもないから怪しんでくれていいよ」と提示しているのでは。川島さん策士過ぎません?

人狼サイドの方向転換

そしてもう1人の人狼ちゃかちゃんは、本物の怪盗しめちゃんの前で「如恵留のカードを取ったら占い師だった」と明言します。この時点でのえちゃかの作戦は、しめちゃんから「人狼の疑いの目を背ける」事ではなく「他の村人を騙す」方向へ大きく転換を見せます。恐らくちゃかちゃんはしめちゃんが本物の怪盗である事に気づいているので、本物の怪盗にこれ以上無意味な芝居をかけたりしません。処刑する人は多数決で決まるので、それなら、人狼や怪盗や占い師の正体を見定められていなさそうな他の人をターゲットに芝居を打った方が早いからです。それに瞬時に乗ったのが如恵留くん。「俺はそれ(自分が間違いなく占い師である事)を知ってたからこの話(怪盗であるちゃかちゃんが自分と役職を交換した事)を(間違い無いなと)聞いてた訳で」と追撃します。

ここでずっとフラットでいてくれたのはうみちゃんでした。「じゃあ如恵留くんは(占いで)何を見たの?」。元太くんが占い師である確率も如恵留くんが占い師である確率も半々で見ててくれるんだろうな〜と思えて、これぞ理想の村人像でした。平等に疑い、平等に信じてくれる。

④如恵留くんの綻び

これに対して如恵留くんの答え、非常にテンパっているんですよね。如恵留くんが「ピンポイントで人狼が当たってるんで」と笑った瞬間誰を人狼にするかめちゃくちゃ考えてません?「この人が人狼だった」と提示したのは松倉くん。如恵留くんが唱えたのは、怪盗であるしめちゃんが人狼の松倉くんと役職を交換して、しめちゃんは自分が人狼になった事をバレたくないから松倉くんの役職は「村人」であったと言っている説。これ所々綻びがある説です。しめちゃんを人狼に仕立て上げようとしている如恵留くんですが、この説が正しいとするとしめちゃんを怪盗と認めている事になり、同時にちゃかちゃんの怪盗説を否定している。つまり怪盗のはずであったちゃかちゃんの発言である「如恵留は占い師だった」という説すら揺らいでしまうのでは。ここ如恵留くん墓穴掘ったんじゃないかな?と思う唯一の綻びでした。でもここでその綻びを強行突破していく如恵留くん。元太くんが周りのボロを期待して占い師であることを本当!と言ったり嘘!と言ったりグラグラだったのをうまく利用して「だとしたら俺目線から見ると元太と松倉が人狼なのよ」「占い師として人狼としか見えてないからそう推測するしか無い」と押し切る。前半めちゃくちゃスマートなやり口だったのに、後半割と力技で押し切った如恵留くん、人間らしいなあと思いました。

 

 

【第2ゲーム】

配られた役職は以下の通り。

◼️村人:松倉、吉澤、七五三掛、中村

◼️人狼:宮近

◼️占い師:松田

◼️怪盗:川島

①名乗り出る役職、出ない役職

今回も素直に占い師だと名乗り出た元太くんと、怪盗で名乗り出なかった如恵留くん。如恵留くんが名乗り出ないのも当たり前で、如恵留くんが盗んだのはちゃかちゃんの「人狼」なんですよね。自分が怪盗だと名乗り出れば、怪盗は誰の役職を盗んでそれは何だったのか当然聞かれます。自分はすでに人狼で、交換相手はいつの間にか役職カードが怪盗にすり替えられている事にも気付かず、自分の代わりに人狼としての役割を果たしてくれます。こんな楽な事はありません。怪盗として名乗り出て嘘の証言をする事も勿論出来ると思いますが、結果として誰かかから反論されたりする事を考えると、リスクヘッジを考慮しても黙っている方が得なはずです。だからこそ如恵留くんが手にした「怪盗」からの「人狼への交換」というルートは黙っていれば最強カードになる訳です。それと、本当にここはしめちゃんと元太くんの指摘した通りで、本来であれば人狼探しの役に立つはずの怪盗として誰も名乗り出ないという事は、ほぼ怪盗が人狼と役職を交換しているはずです。占い師の元太くんが見た、配られていなかったカードが「人狼1枚」「村人1枚」だったという事から、7人へ配られた役職の中で人狼は1枚だけです。だからこそ人狼は名乗り出るべきでした。(この説が正しければ、もう人狼の人は怪盗に変わっている為。)

②捨て切れない可能性について

ここまで占い師以外の役職が出てこないと情報が足りないので、占い師を疑わざるを得なくなってきます。しめちゃんの推理はずっと必要なタイミングで必要な方向に向かって伸びていたなという印象でした。確かに結果として占い師が本当に元太くんだったという事を知っているから、人狼はあの時名乗り出た方が良かったと言えるだけであって、元太くんが嘘をついている可能性だって十分にありました。占い師の元太くんが言った「人狼1枚、村人1枚が配られていなかった」が嘘だとしたら、しめちゃんが指摘した通り「占い師1枚、人狼1枚が残っていた」としたら、元太くんは怪盗として誰かの人狼と役職を交換して、占い師かのように名乗り出ていた可能性もあります。ただこの場合、別の誰かが本物の占い師として名乗り出るはずなので、どこかで矛盾が生じるはずです。(となるとやっぱり元太くんが嘘をついていた可能性はとても低い。)

最後までちゃかちゃんが人狼でしたと名乗り出なかったのも、怪盗が自分の役職を本当にすり替えていたという確証が得られなかったからでは。大いに可能性として高いというだけであり、元太くんが占い師である事も不確実な中で、人狼として名乗り出る判断をするのは難しかったんじゃないかなと思います。如恵留くんが言う通り、あそこでちゃかちゃんが人狼でしたと名乗り出たとしても、怪盗(如恵留くん)が名乗り出ない限り、先に占い師として名乗り出た元太くんを除いて5人から怪盗絞るのはやはり難しい話です。

 

 

【第3ゲーム】

配られた役職は以下の通り。

◼️村人:宮近、松倉、吉澤、中村

◼️人狼:松田、七五三掛

◼️占い師:なし

◼️怪盗:川島

第3ゲームはまさかの占い師なしのターン。嘘をつくメリットもないので、人狼探しの役に立ちやすい占い師が居ないゲームは難航を極めそうですが。

①占い師が2人いる事について

第3ゲームは占い師は不在であるはずなのに結果的に2人(吉澤松田)も名乗り出てしまいます。元太くんは自らが人狼である事を隠す為に、占った結果、配られていなかった2枚が人狼だったのでここは平和村である、誰も人狼ではないという事を主張したいという明確な目的があります。そして占い師ではないのに2人もの結果を当てた事で松倉くんとしめちゃんからの信頼を一瞬買いかけたしーくん。でもそのしーくんが占い師を偽っていると疑われる理由は分かるんですよ。主張がコロコロ変わってしまったからというのは理由として納得できるものなんですけど、元太くんに関しては第1ゲームも第2ゲームも占い師として本当の事を話していたという実績もあり松倉くん以外の人はほぼ疑っていない(如恵留くんを除いてまだ元太くんが人狼だと確証を得ていない感じ。)松倉くんが元太くんを人狼だと判断した嗅覚すごくないですか。動物的本能かな。

②如恵留くんを怪盗にしてはいけない

今回は素直に怪盗として名乗り出た如恵留くん、その結果もうみちゃんが普通の村人だった事を教えてくれた…と思っていたのはゲームの結果が分かる所まででした。通常怪盗は村人陣営なので、自分が人狼になり変わらない限りは村人に有益な情報は流してくれますが、第2ゲームのように怪盗が人狼になっていたら本当の事は教えてくれません。これは推測の域を出ませんが、どのゲームも座り位置的に右端の如恵留くんから役職カードを選んでるんですよね。で、まあ怪盗を引き当てるのはただただ強運から来るものだと思うんですが、自分がカードを引いた後、あえて人狼を引いていそうな人を観察しているとしたら?自分の役職が分かった時のメンバーの些細な反応を1人ずつ見る余裕があるのは、すでにカードを引き終わっている人だけです。如恵留くんは自分が怪盗である事を把握した後、他のメンバーの反応を伺ってあえて人狼を選んでいそうな人から人狼を奪い、カモフラージュとして村人を選んでいそうな人から役職を盗ったと公言し、反論がなければ「ほぼ勝ったも同然」です。全員を騙して人狼の役職を手に入れることが出来ます。傍目には自分は村人と役職を交換した怪盗なので、人狼として処刑される事もありません。それを全て分かった上での処刑者決定前のセリフ「平和だったら面白いね」。怖いです。参りました。

それと、如恵留くんが第3ゲームでキレッキレだなと思ったのが、もう1人の人狼である元太くんの探し方なんですよね。如恵留くんは怪盗としてしめちゃんの役職を盗っているので、しめちゃんが人狼だったという事は分かっています。もう1人の人狼が居るのか、居ないのか。他のメンバーから決定的な情報を得られない中、元太くんが占い師として挙手をして「下2枚(配られなかった2枚)が人狼だった」と言います。まず自分が役職を盗ったしめちゃんが人狼だった為、この発言は嘘になります。村人陣営にとって人狼の正体を隠すような、不利になる嘘をつくメリットが占い師にはないので、大凡ここで元太くんは占い師ではない事が分かります。では役職は何か?怪盗は自分の元役職なので違う、村人もここまで嘘をつく利点がないので違う。消去法にしても、元太くんが残りの人狼である事が如恵留くんだけに分かるという訳です。天才。

 

 

 

 

 


以上ワンナイト人狼の振り返りでした〜!

(Travis Japan、やっぱり地頭良いよね)

松田元太くんの演技によせて

 

 

初めて月9にゲスト出演することを聞いた時、ああ私は松田元太くんのその演技を見て、何を思うんだろうとわくわくした。

元太くんはやっぱり凄いなって、演技力さすがだって、そう思うんだろうなって思ってた。だって、私は元太くんのお芝居の力がとても好きだったから。力強くて、素直で、真っ直ぐで、そんなお芝居が大好きだったから。

 

でも元太くんがしていたのは「お芝居」なんていう言葉で表せるものではなかったのだと、放送を終えた今思う。

 

 

「どうして絵梨がこんな目に遭わなきゃいけねえんだよ…」

「誰の家族ですか。もしかして、佐々木の家族?」

「あんたの息子のせいで絵梨が死んだんだぞ!」

「どうしてくれんだよ。もう絵梨は帰ってこないんだぞ!!」

「絵梨を返せよ!!!」

 


群衆雪崩と報道された事故。自分の目の前で奥さんに覆いかぶさった人物が、ネットで特定された痴漢の犯人で、群衆雪崩の原因だと書き込まれている。何故よりにもよって自分の大切な奥さんがその犠牲にならなければいけなかったのか。現れたのは奥さんを殺した犯人の家族。頭を下げても大切な人は帰ってこない。すみませんでしたと床に額を擦り付けてもらっても、泣いて謝ってもらっても、大切な人は帰ってこない。帰ってこない。分かってる、自分が一番分かってる。いくらこんな風に怒鳴り散らして叫んだ所で、奥さんは帰ってこない。こんな怒りは何も生まない。自分が辛くなるだけだ。

でも、あの時の佐藤さんは泣き喚くしかなかったし、怒りをぶつける他なす術もなかったのだろうと思う。

 

 

壁を何度も叩く後ろ姿に、強い憤りを感じた。

虚ろに尋ねる目線に、この事態に憔悴し切っても尚、怒りと悲しみを携えた感情を見た。

感情の矛先を見つけた途端に生まれる憎しみに、事故当日から抱えてきた怒りの深さを知った。

やるせない悲しみと怒りを口に出して叫ぶことでしか放出されない行き場のない気持ちに、こんな事をしても無意味だと、この人自身が一番分かってるんだろうということが、伝わってきて涙が出た。

 

 

愛する誰かを失った気持ちの揺れ動きが、激しい感情が、どうにもならない思いが、手に取るように分かる。辛いよな。悲しいよな。苦しいよな。そんな佐藤さんの気持ちに指先が触れたように感じて、ふと、今見ているのは「松田元太という人によるお芝居」なのではなく「佐藤祐樹という人の人生の一場面」なのだと気付く。

 

 
出演が決まった時の元太くんの言葉を思い出す。

「ちゃんと役として生きて出演した」。

 
その通りだった。その通りだったよ元太くん。

そこにいたのは俳優松田元太じゃなくて、大切な奥さんを失くした遺族の佐藤祐樹さんだった。そんな風に思えるほど、辛くて苦しくて悲しくて、この人が救われますようにと願わずにはいられなかった。

 
佐々木さんは犯人ではなかった。と同時に、怒りと悲しみをぶつける矛先を佐藤さんは見失った。怒りをぶつける対象が居る事は辛い。憎しみは底なしで、憎んでも憎んでも感情は底を尽きないから、それでエネルギーが消費される。けれど、怒りをぶつける対象が居ない事は、もっと辛い。湧き出てくるような悲しみに蓋もできないまま、少しずつ深くなっていく悲しみのプールの中にただただ身を置いて、自分が溺れるのを待っているだけ。

だから、早く佐藤さんが悲しみの中から引き上げられますようにと、少しずつでも泳いで、水面から顔を出せますようにと願う。そんな風に余韻に浸ることのできる、とても良い時間だった。

 

放送される、見える部分だけが良いお芝居じゃないと思う。あの人どうなったんだろう、と見るものに未来を想像させる余白を与えることが出来るのも、良いお芝居の一つだ。佐藤さんは、ちゃんと前を向いて生きているだろうか。目の前に居ながらにして奥さんを守れなかったと、自分を責めては居ないだろうか。悲しみと怒りを誰にもぶつけられないまま、あの日から立ち止まったままではないだろうか。そんなことを思ってしまう。

元太くんの「佐藤祐樹さん」には、そんな風にこの先を考えたくなる余白がきちんとあった。

 


ただのお芝居ではなく「その人の人生を生きる」松田元太くんに、次の機会が巡ってきますように。

元太くんの演技が、きっと多くの人の心に残った1時間半だったよ。お疲れ様でした。

2020年8月に思い出をくれた7人へ

8月の配信続きで後回しになっていた仕事に忙殺され、数億年ぶりに速度制限を迎え、Wi-Fiを探し求めようやく『Travis Japan【緊急企画】「Summer Paradise 2020」ウラ側見せます!」(https://youtu.be/VckoxrDkXx4)を見る事が出来た。遅い。すみません。30分近くの裏側映像が無料で見られるの本当にすごい。良いんですかこれ無料で。お金払わせて欲しい。

いや〜。何だか、今更ながらサマパラ振り返りたい。8月が終わるまでにこの文章を提出できれば夏休みの宿題の如くセーフかなと思い、殆どの人が感想を言い終わったであろうこのタイミングでのそのそと筆を取ったのであった。これまた遅い。

 

 

Summer Paradise 2020 俺担ヨシヨシ 自担推し推し 緊急特別魂。Travis Japanのソロ21公演。


如恵留くんは王道中の王道。キラキラした一つのショーを見ているみたいで、如恵留くんの人生という大きな本棚を眺めているような気持ちになった。これは全ての始まりで、これはお世話になった人達で、これは永遠の憧れで、これは今の自分で、これは目指してる夢で。って。一冊ずつ、一曲ずつ、決して背伸びしていない如恵留くんが丁寧にページをめくって教えてくれる「今の川島如恵留」という本が新たに本棚に加わったんだなと思った。

 
うみちゃんは構成力の至高。選曲から曲順から演出に至るまで、まさにジャニーズファンに長年身を置いている人が唸るようなポイントの押さえ方。持っている引き出しが多いからこそ、そこから今の自分を過小でもなく過大でもなく等身大に見せてくれる曲が選べるし、それを表現し切ってしまえる手も沢山持っている。見てきたものや吸収してきたものがとにかく多くて、でもそれが散らからずにまとまってしまうのは、その演出力を持ってしてなんだなあと天を仰ぎまくる夏だった。

 
元太くんは呼吸をも忘れるディナーショー。静かに息を吸って胸に手を当てて「星の」と歌い始めた時に空気が揺れて心臓が震えたのを覚えている。歌いたい曲、やりたい演出、見せたいものに忠実に構成されたセットリストに余計な装飾や味付けは一切必要なくて、シンプルに松田元太というアイドルそのものの味や優しい気持ちが伝わるようだった。いつも元気な姿の裏側に、元太くんのやりたかった事はきちんと存在しているんだと、太陽の裏に隠れていたLast Danceの月を見て思った。


しめちゃんは自己プロデュース力の塊。自分が一番可愛く見えるもの、かっこよく見えるもの、ちゃんと理解していて、それを伝える方法も分かってる。自己理解を極めていないと出来ない事だし、しめちゃんのセットリストが凄いのは、前菜・メイン・デザート…とかの起承転結ではなくて、メイン、デザート、メイン、デザート、メインみたいに常に「ここが最高潮」が初めから終わりまでずっと続く所。でもそれが決してバランスを崩している訳ではなくて、「らしさ」として存在していた。

 
しーくんは安心感と安定感の底無し沼。ジャニーズJr.でも何でもない人間に「この人のバックにつきたい」と言わしめるんだから、Jr.はもっと思っているかもしれない。そう思わせるのは優しいからとか楽しいからとかそんな浅い事じゃなくて、この人の技術から何かを盗みたいとか、不安や緊張も否定せずに包み込んでくれる包容力があるからなんだろうな。最後の挨拶で「今まで色んな人から叱って頂いた」「支えられてばっかりだけど自分も支えられるように」と話していたけれど、この公演でしーくんの支える力の大きさを知った。

 
松倉くんは独創性と一貫性の両立。ここ二つを同時に保つのは恐らくとても難しいことだと思うんだけど、一見独特な世界観での構成なのに、オープニングや繋ぎの映像があったり、選曲のメッセージ性が一貫していることで不思議と散らかっていない。バラバラなはずの曲のピースがきちんと松倉海斗という外枠に沿って綺麗にハマっていくのが見ていて気持ちいいコンサートだった。やりたいと思った事を頭の中からそのままの形で実行できる強さは、ブレない芯の強さ故なんだな。8月8日の思い出を新たに更新してくれたのが松倉くんの作るサマパラで良かったなと思う。如恵留くんの涙が全てだった。

 
ちゃかちゃんは過去と未来の交点。今まで進んできた道もこれから進んでいく道も、今まで出会ってきた人もこれから出会うであろう人もみんな抱き締めてくれるみたいなセットリストだった。初めから終わりまでずっと「やっぱりこの人がセンターなTravis Japanは強いな」と思っていたけれど、ちゃかちゃんの強さはパフォーマンス力だけじゃなくて、人の痛みが分かるとか、辛かった事をなかったことにしないとか、弱くても良い事を知っているとか、そういう「人としての強さ」も重なっているから好きなんだろうな。「ちゃかってすごいな」「センター良いなあ」の言葉に威張る訳でも苦労を語る訳でもなく「フォーメーションが変わらないのは楽ではある」とか謙遜して茶化してしまう。そんな人が「僕にはTravis Japanが全てです」なんて言う。センターに立つ人には、0番に居るだけで場をまとめる人、自然と観る人の目を奪う天性の人、全員からの信頼を得て全員を信頼している人と色々いるけど、ちゃかちゃんは全部当てはまるし、そして、誰よりもTravis Japanの真ん中にいて欲しいと皆から願われる人なんだ。

 
Travis Japanはソロ公演をやったかもしれないけど、一人一人の公演には必ずどこかにTravis Japanが存在していて、グループで得たこと感じたことありきでこの21公演が存在してるんだなと強く感じた。

出演しないのに激励訪問に来て、髪の毛セットも手伝って、終演してすぐに楽屋で感想を聞いて、泣きながら抱きついて、落ち込んでたら慰めて。最後の21公演目、ステージに一人で立つちゃかちゃんの所に6人が向かう時、うみちゃんがこぼした「迎えに行くか」。どれも暖かくて大切にしたい、2020年の夏の出来事。

7人とも「Travis Japanの」とわざわざ言わなくても、ちゃんとそうなんだと伝わる公演だった。みんな得意なことも、やりたいことも違うけど、それが集まった時、それは大きな武器になる。一人一人の事をもっと大好きになった夏は、Travis Japanの事ももっともっと大好きになった夏だった。

 
Travis Japanは足し算じゃなくて掛け算のグループだから、きっとこの夏を経て、これから7倍の何かが生まれる。そう予見させてくれる、7日間だったと思う。7日間はあっという間だったけれど、それ以上に沢山の気持ちをもらった。だからどうかこれから、それを少しずつでも返していけたらいいなと思う。コンサートはなくなり、配信に切り替わり、タレントの、ファンの、スタッフさんの健康を守る代わりに色々な事が変わった。様々な順応を余儀なくされる中で、どんな事があってもTravis Japanが望むエンタメが、いつか訪れる再開の時まで、誠実な形で叶い続けて欲しいと切に願う。


「2020年の夏があったから」。

乗り越えられたね。また顔を合わせて笑えるようになったね。大切な友達と会えるようになったね。また、コンサートを観に行ける日が来たね。あの歌、あのダンス、あの演出最高だったと言い合えるね。

そう思える、これからに出来るよう。私は自分にできる事を、大切な人のために続けていきます。

 
そう思わせてくれた、この夏をくれた、Travis JapanのSummer Paradiseに最大限の敬意を込めて。お疲れ様でした。本当に本当に、楽しい夏だったよ。

 

 

2020年8月。どこかに書き残したかった、小さな感想文でした。

Travis Japanに心理的セオリーは嵌らない

今週のTravis JapanYouTube、深層心理を探るクイズを見て「これは…何かしらブログに書き残したい…」と思ったのでこちらを書いています。Travis Japan×深層心理バトルの何が面白いって、心理学の常識の200m上空を走り抜けてしまうということ。型にはまらないこその面白さがそこには絶対にあると信じての以下の感想文です。


改めてルール整理ですが、まずは親がクイズを出題し、それに対して他のメンバーが解答。親は「コイツ嘘ついて(わざとボケて間違えてるけど正解みたいな顔をして)るな…」という人や「クイズの答え分からないだろうな、素で間違えてるだろうな」という人を指名。指した相手が予想通りクイズに不正解であれば、指された人がマイナス1ポイント。指した相手が予想に反してクイズに正解していれば、指した親がマイナス1ポイント。対して、親がもし全員正解しているだろうと予想した場合、予想通り全員が正解していれば、その中で親が指名した一人のみマイナス1ポイント。一人でも不正解であれば、指した親がマイナス1ポイント。合計して最もマイナスポイントを集めた人が罰ゲームです。

 

 


【第1ゲーム】

親:川島如恵留(疑い度:☆☆★★★)

クイズ:「十日」の読み方は?

 
まず如恵留くんが真っ先に立てた予想が「2人くらいは間違えてる」でした。「2人くらい間違いを書いてくる」のではなく「2人くらい間違えてる」なので「ワザと間違える人は居ない」という意訳になります。ただこれは、『わざわざ初手からボケてくるやつは居ないだろう』という単なる予想であると同時に「この発言を聞いてどれだけボケてくる人がいるのか」を見る基準を測ろうとしていたのかなと感じました。後々のゲームでの、他のメンバーの出方を見たかったのかもしれません。

その後も「嘘を書いていたり、もしくは本当に間違えて自信がないとかもバレちゃうから意外と。そこら辺を意識しながら皆の顔を見ながらね」とか「これで(一人目が答えを)オープンした時の反応、意外と見られているので気を付けてくださいね」とか。松倉くんが「それ言っちゃった!」って言ってましたが、如恵留くん、次に他の人が親になった時に使えそうな視点とか考え方とか、有利なヒントを与えてるんですよね。いや、与えてるように見せてるんですよね。「一人目だからレクチャーしてる」と笑っていましたが、次のゲームで他の人が親をやった時に、少なからず皆如恵留くんが教えたこの視点や考え方を使って動くとします。するとどうなるか。二回戦以降、親が他のメンバーの反応を見抜こうとしたり、皆が表情から見抜かれないように気をつけたりする攻防の中で、恐らく誰よりもクイズの正解率が高いであろう(というか全問正解するであろう)と予想される如恵留くんは、表情や反応に気をつける必要がないし、親も、ボケない限りは正解するであろう如恵留くんは基本ノーマークになります。それよりも親は、正解するか怪しい他のメンバーの表情や反応を見たいのでは。

今回のゲームで、親にマイナスポイントをつける為には、親に指名された時に自分がクイズに正解しているか、はたまた全員正解しているだろうと予想される時に自分もしくは誰かが不正解を出す必要がありました。如恵留くんがクイズに正解していても親に指名されなければ、親にマイナスポイントはつけられないという事です。ということは、簡単な問題のターンで全員が正解だろうと踏まれた時に、わざとボケて間違いを書く、という所しか残りのゲームで如恵留くんが自発的に動ける箇所はなく、「一人目だからレクチャー」という名の「視点や考え方を教える事に推理の目が錯乱し、親にマイナスポイントをつける機会を自分に巡らせる」為だったのか…?と、正直考え過ぎた感は否めませんが。如恵留くん、本当に親切に教えてくれていると同時に、ゲームを面白く引っ掻き回してくれていて、今回物凄くマスター的な立ち位置にいるなと感じたのでした。

そして何と言っても第1ゲームはのえしめの攻防。「シメが唯一俺の目を見ない」からの「正直に言うと、俺いつも真剣にやってるから多分普通に正解してる」からの「じゃあ真剣に間違えてるわ」のスピード感。のえしめ間以外なら生まれないこのスピード感。しめちゃんは至って真剣に考えていたし、至って真剣に正解しようとしていたし、如恵留くんは至って真剣にしめちゃんの不正解を見抜いていました。そして元太くんの動揺もしっかり見抜いてる如恵留くん。ただ、ここで面白かったのが、元太くんが如恵留くんから向けられた疑惑を跳ね除けようとした所。「俺指してもいいけど、撤回…止めた方が…得だよ?」で、元太くん2回言葉が止まった時に左上を見てるんです。人間が左上を見る時は過去の情報を映像として思い出すために、右脳を使っている時です。何かしら「思い出したい」ものがある時の仕草とも言えるので、如恵留くんの疑惑を強めに跳ね除けながら、自分の解答が果たして合っているのか思い出している、弱気で正直な部分が出てしまっているようにも見えました。いとしい。

それとちゃかちゃん、自分も「とうか」で間違えているのに、自信がなかったはずなのに「こっから攻めるかどうか!」と如恵留くんを焚き付けているの勝負師だな〜と思ったし、元太くんが指名されている時に「じゅうにちの可能性もあるからね」とあくまで正解を知っていますよ、という感じをうまく出させていて如恵留くんから「ちゃかは合ってると思うんだよね絶対」と全幅の信頼をおかれていて、その駆け引きの上手さに脱帽したのでした。そりゃあここまで信頼を勝ち取っていたら、「こっから攻めるかどうか!」なんていう発言も出来てしまうよなあ…と納得です。

うみちゃんは、恐らく途中で「ひらがなで答える」クイズに「カタカナ」で解答していた事に気付いて指名されては困る事態になった。いざ指名された時「何だかんだ正解を当てちゃってるの」「マジで俺の事を知ってればそうなるよね」と如恵留くんの目を見据えて淡々と話していた事で、逆に堂々としている態度が如恵留くんの決め手に欠けたのかなと。目線が真っ直ぐの時って、相手に自分の秘密を暴かれたくない心理の現れなどとも言われているので、あながちあの時の行動は間違いではないんだなと実感したのでした。

 

 

【第二ゲーム】

親:松倉海斗(疑い度:★★★★★)

クイズ:Juneの意味は?


親である松倉くんの予想は「基本みんなボケてくる」であり、これを最後まで曲げなかった所がとてつもないスパイスになりました。まず第1ゲームと比較して、分かりやすく反応を出す人が増えています。「これはさすがに分かるわ」と笑ったちゃかちゃん、「なるほどね、OK」と自信満々なしめちゃん、黙ったまんまの元太くん、「わっかんね」と呟いたしーくん。のえんちゅは様子が映らなかったので分かりませんが恐らく六者六様。これを真正面から信じるも良し、わざとらしいと疑うも良し。

さらにここで第1ゲームの伏線回収とばかりにしめんちゅが発した「如恵留は正解しとかなきゃいけないみたいなのあるよ」「ここで間違えるとクイズ番組に呼ばれなくなっちゃう」の言葉が、そうだよなぁ如恵留くんは間違えられないよなあ、という一種の固定概念になりじわじわとこれ以降のゲーム展開にも影響していたのかもしれないなと思いました。

まず親の松倉くんに指名されたしめちゃんですが「俺でも良いんだけど、マツクが間違えちゃってマツクの尺が短くなってマツクが落ち込んでしまったら嫌だと思うから。親切に言うけど、これは久しぶりに分かった」と、「とてつもなく分かりやすい言い訳」が良かった。英語力ZOOですし、結果的にしめちゃんはクイズに不正解だった訳ですが。今回だけではないのですが、しめちゃんの、この「とても反応が分かりやすい」「疑惑をかけられた時にその通りだと焦ってボロが出てしまう」「嘘がつけない素直な人」という印象の根付きこそが、後の第7ゲームで波乱を巻き起こす事になるなんて、この時は想像だにしていませんでした。

話は変わって松と松。「元太は最後の最後まで悩んでた」とやっぱり松倉くんは元太くんの様子をよく見ているし、そんな松倉くんにはもう駆け引きとか本当にする気がないんだろうなあという程の真っ直ぐな目で「もうこれに関しては…ごめんなさい…」とゲームの趣旨をもねじ曲げてしまう元太くんの自信なさげな可愛い顔。答えを出す前に不正解であることを自ら暴露してしまう元太くん、隠す気ないね、松倉くんには…本当に…。

とほのぼのしていたら、ちゃかちゃんが正解である「6月」を一度口にしているにも関わらず「イヤ、お前はボケてくる」と、その不正解を信じて疑わない謎の貫き加減を見せた松倉くんと、「イヤ…(正解)言っちゃったじゃん俺…6月…」と戸惑いを隠せないちゃかちゃんと、本当にボケてきたのは北の国うみちゃんだったという見事なまでのトリプルカイト矢印の入れ違いが、このゲームの面白さを加速させた事は間違いなかったような気がしています。

 

  

【第3ゲーム】

親:七五三掛龍也(疑い度:★★★★★)

クイズ:都道府県で唯一色が入っている県は?

 
「俺正直全員ボケてる気がしちゃって」と第1第2ゲームからの経験上、疑心暗鬼に陥っているしめちゃん。元太くんに「書けてないの?今のうちに分かんないって事は、分かってないって事だよ」と言ってみたり、しーくんに「しずはまずニヤけてる。最初書いてる時点で本当にニヤついてたのね」と推理してみたり。如恵留くんの助言通り、メンバーの様子を細かく観察してるんだなぁ、素直だなぁしめちゃん…。そこに「めっちゃ見てんじゃん」「普通分かって答え書く人ってニヤけはしない」と無意識に加勢するのえちゃか2名。加勢される事で自信がついてしまったしめちゃん、正解しているしーくんを不正解だろうと指名して見事に惨敗します。みんなの反応をしっかり観察していたというのに、絵に描いたような失墜。しめちゃーーーん!!!本当に素直!!!良い子です。

そして元太くんの演技力について。しめちゃんに「書けてないの?」と言われ、ちゃかちゃんに「思い出して」と促された時の自然な目の動きに注目です。先程第1ゲームで、左上を見る時は過去の情報や記憶を映像として思い出す行為をしている時、と記載しましたが、分からない演技をしている時は目線がさまよったり右上にとどまったりしています。左上とは反対に右上を見る時はないものを空想したりする時、と言われている事から、クイズの答えを思い出しているというより「クイズの答えが分からない松田元太自身」を空想していたために右上に視線が彷徨っていたのでは?という予想です。そして「思い出して」という言葉とともに視線は徐々に左上に移りました。しめちゃんが目線の意味を知らないにしろ、見ている相手に不自然な動きとして認識されない反応が出来ているのは、一種の才なんだろうなと。もちろん松倉くんのターコイズ青森県も一種の才だと思っています。ターコイズ青森…(ツボ)

 

 

【第4ゲーム】

親:宮近海斗(疑い度:☆☆☆★★)

クイズ:古池や ◯◯飛び込む 水の音


クイズの答えがあまりにも有名なので、全員正解ではないかと踏んで「これは知らないってパターンはなくて。元太は知ってて間違いっぽく言おうとしてると思う」との予想に出たちゃかちゃん。と言うのも元太くんが「これはねぇ、分かる」と言いながら書き終えた直後に笑ってしまっているのと、普段のちゃかげんのふざけ合いできる関係性から考慮しても、こればっかりは「元太は知ってるけど間違えようとして笑ってしまっている」という風に取られても仕方ない反応だったな…と思うのです。元太くんは実際には本当に分からなくて笑っていたけれど、前回ゲームでも巧みに演技してしめちゃんを騙していた事を加味すると、親が元太くんの真意を見抜く事は難しいのかもしれません。もはや元太くんのそれが演技なのか素なのか判別するのは専門家(松倉くん)でないと困難なのかも。

それよりも正解した如恵留くん以外「かえる」「きれいな池」「温泉」「あなた」「小池」の答えが出揃うTravis Japanのボケスキルは一体どうなっているのか。もはや深層心理とかどうでも良くなってきました。「いっぱい指す回だったな、今のは」というキレキレのちゃかちゃんのツッコミにて、この回の考察は締め括ります。その通りでした。

 

 

【第5ゲーム】

親:吉澤閑也(疑い度:☆★★★★)

クイズ:Hey!Say!JUMPのデビュー曲は?


「これはもう分かんないとダメだよね」「間違えられないよね」「JUMP兄さんも見てくれてるかもしれないから」「知念くん見てくれてるって言ってたもんね」「ジェロニモチャンスじゃん」ここまで言っておきながらわざとボケるのがTravis Japanでした…。もはや一致団結して親を騙そうとしているのかと錯覚してきます。

最近心理学を勉強し始めたしーくん。「目見ると分かる気がする。海人バツ」「分かるお前の性格は」と、うみちゃんの大ボケを長年の付き合いから来る勘+心理学で見事に当てていました。そして如恵留くん指名のターン。「如恵留は絶対ボケてくる」と指名した時「今まで俺だってちゃんと全問正解してきたんだよ」と如恵留くんが反抗していましたが「俺の心理的には如恵留はここまで正解してきたじゃん。そろそろ間違えないとあんま映んないかもな〜みたいな心配してる」との予想。これ、物凄く如恵留くんの作戦なような気がしてならない。クイズ番組にも出ている手前、下手に間違えられないだろうし、という共通認識の土台の上にいる如恵留くんは現に今までのクイズには全問正解していて、今回のクイズだってHey!Say!JUMPのデビュー曲、間違えるはずがありません。だからこそ、しめちゃんの予想にもあったように「如恵留は意外とボケるの大好きだから」は当然辿り着くべき結論でした。それを上手く逆手に取ったのが今回のクイズの正解だったのかなと。

それでも、その後のしめちゃかまちゅのボケてるボケてないを見事に言い当てていたので(すごい)、しーくんには今後ともTravis Japan専門の心理学をどんどん磨いていって欲しいなと思います。パプリカコ。

 

 

【第6ゲーム】

親:中村海人(疑い度:☆☆★★★)

クイズ:日本で一番長い川は?


ここで「最上川」でボケてくる如恵留くんは抜かりないし(ボケでも高度な気がするし、これがボケだということに一体他のメンバーは何人気付いているのか分からない)、先程のしーくんの「如恵留は絶対ボケてくる」予想を一回戦遅れながらもしっかり回収していて、如恵留くん良い人だな…と泣きました。本人も勿論ボケたかったんだろうな。

「みんな間違ってんだよね」と呟いたうみちゃんの予想はほぼほぼ当たっていたので、本能でTravis Japanがほぼ全員間違っている、もしくはボケるのを予見していたとしたら凄いなと思います。第6ゲームという、多少慣れてきてなおかつ遊べる最後のゲームだったという理由もありかな(最後の第7ゲームこそ駆け引きが多くなるかなと予想して)。

そして元太くん、演技をして周りを混乱させるかと思いきや、「俺本当は地理得意だったからね。地理毎月100点」という「めちゃくちゃ嘘だな…」って分かりやすい咄嗟の嘘をついていて愛しい。ちゃかちゃんにも「どんな学校?」って指摘されてたけれど、そこから繰り出される「江戸川」おもしろすぎません?日本一長い川、江戸川。

しめちゃんに関しては「俺正解したんだけど…」と自らうみちゃんの罠に捕まりに行っていて謎の自爆に笑いました。「俺絶対分かると思った」と自信満々に突撃したのに「間違ってたらウソつきになるよ」と叱られた途端「ごめんなさい…」になってしまうの、本当に純粋で「深層心理クイズどこいった?」ってなります。あと松倉くんの別に正解出さなくてもいいやスタンスが生み出す「バナナの皮」を筆頭としたボケの連続が、このゲームを良い意味で引っ掻き回したかなと。こういうゲームにおいての松倉くんのトリッキーな役割って、やはり唯一無二のジョーカーみたいな存在です。

また、唯一この回でボケることなく正解したちゃかちゃんに向けてうみちゃんが言った「地頭が良いとこうなるんだよね」。普段率先してふざけるちゃかちゃんの事を本当は「地頭が良い人」と認識してるうみちゃんを感じてダブルカイト〜!と叫びたくなります。

 

 

【第7ゲーム】

親:松田元太(疑い度:☆☆☆★★)

クイズ:少年忍者は全員で何人か?


この第7ゲームでしめちゃんの乱誕生。うみちゃんが元太くんに疑いの目を向けられた時の「正直言っていい?(俺が)間違ってたとしても、あっち(シメ)の方がつまんないボケするぜ」に対して「言ったな?これでつまんなかったら、俺つまんないって…」としめちゃんが言い返した事から、元太くんは完全にしめちゃんがクイズ不正解だと確信します。見てるファンもそう思いました。思いましたとも。「とても反応が分かりやすい」「疑惑をかけられた時にその通りだと焦ってボロが出てしまう」「嘘がつけない素直な人」という印象の根付きこそがこの判断を招いてしまったので、うみちゃんに不正解である事を見抜かれてしまったから半ばヤケクソな反応をしているようにも見えました。実際は、うみげん2名をまんまと出し抜く事ができた喜びから来る勢いだった訳ですが、しめちゃんこういう番狂わせがあるので本当に読めなくて面白い。Travis Japanの中で一番セオリーに嵌らないのはしめちゃんなんだろうな、と感じます。しっかり出し抜かれて、ポカン…ってしてるうみげんの顔をずっと見ていられる。

ちゃかちゃんも言及していましたが、その後に回答を出したうみちゃんのフリップの文字から感じられる自信のなさ。かわいい。以前書いた筆跡鑑定の記事を思い出しました。

Travis Japanの文字を筆跡鑑定してみた - 今夜君とダンスを

話は変わって松と松その2。松倉くんの顔を見ただけでボケているかボケてないかを見破れる元太くん。「松倉海斗、完全にボケてる」と言い切れる強さ。「ボケてないよ」と返されても「いや、それ(ボケてないよという嘘)まで当てる」と押し返す強さ。しかも「桁がいってるか、めっちゃ少ないか」という「ボケが0か100か」という事まで読んでいて見事でした。そして当の松倉くんの回答は桁がいってるどころか斜め上のボケを放っていて、ボケ10000だった(日本人)。松松が相手に対して何らかの予想を言い切れる自信は、揺るがない今までの関係性から来るものなので、深層心理とかとは別の尊いものなんだよなあと何万回目か分からない実感をしたのでした。

 

 


というわけで、Travis Japanの深層心理を巡ってのクイズ感想文でした。Travis Japan、本当に素直な人たちの集まりなので、定期的にこういった企画があると関係性やらがよく見えて本当に楽しい。

如恵留くんの第1ゲームでの言動について長々書いてしまいましたが、余談。「表情や反応がよく見られてるから注意してね」のように「〜に気をつけて!」とか「〜しないように!」と言われると、人って過剰に力み過ぎたり、結果として気をつけるようにと注意された事をやりかね無いそうです。例えば子どもに食器を運ばせて「落とさないで!」と言うと落とす確率が高くなる、というアレです。人ってやってはいけない事に気を配れば配るほど、そこに過度に意識が向くものなんだそうで、如恵留くんのこの発言はメンバーが反応を過剰に取り繕ったり、表情をわざとらしく濁したり、なんていうゲームの面白さに拍車をかけてくれたのかなあ、なんて思ったりしたのでした。

また是非、やって欲しいです。

 

 


本日の総評「心理戦のセオリーがねじ曲がるTravis JapanがMVP」

 

 


ご精読ありがとうございましたー!

YouTubeにおけるTravis Japanのツッコミについて研究してみた

1.はじめに(序論)

人が会話の中で示す反応の一種に「ツッコミ」と言われるものがあり、その言葉の定義は【漫才などでボケに対して指摘や合いの手を挟む事。または、その役割の人、その行為の内容。笑いどころが何処であるか明確にしつつ話を進行する役割を持つ。漫才だけでなく日常でも用いられている語。】とされています。

というのも「Travis Japanってツッコミ不在じゃない?」と極たまに聞かれる時、個人的には本当にそうなのかな?と首をひねってしまう感覚が正直あるのです。確かにトークが散らかったりする事はあるけれど、本当にツッコミが不在なのか?何か明確な結果を持ってして、この主張を覆す事はできないだろうか?今回の研究は、そのような動機から来ています。

 

 

2.研究対象

YouTubeジャニーズJr.チャンネル 木曜更新 Travis Japanの更新動画より「Travis Japan3月21日オープン前に自己紹介」(2018年3月15日公開)から「Travis Japan【珍解答連発】七五三掛の学力テストは衝撃的!」(2020年7月2日公開)までの全動画。 (※グループ横断企画は含みません。)

 


3.集計方法と目的

対象動画で行われている全ての会話の中から、Travis Japanメンバー間で行われているツッコミの回数とその内容をカウント及び記録(ノート35ページ分)しました。誰に対し、どのような方法でツッコんでいるのかをメンバーごとにまとめ、それぞれのツッコミ方法の特徴について考察することでTravis Japanのツッコミの全体像を明らかにする事が目的です。

ツッコミがなされた先の発言や行動については、ボケだけに限らず天然などからくるものも含めており、特段縛りはつけていません。

 


4.結果

集計の結果、Travis Japan間のツッコミ総数は789回でした。それぞれの内訳としては下に示した表(ツッコミ/ツッコまれ回数表)の通りです。

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回数のみに触れると266回とダントツの如恵留くんは、ほぼ全員にバランス良くツッコんでいますが、ちゃかげんしめ3名に対してのツッコミが群を抜いています。次にツッコミ回数が多いのは、松倉くんで127回。これまた対ちゃかげんしめ3名へのツッコミが比重を占めています。続いてちゃかしずが116回と同数で3位。その他元太くんが70回、うみちゃんが61回、しめちゃんが33回という結果になりました。

 


5.考察

今回注目したいのは、そのツッコミ回数だけではありません。回数だけでツッコミそのものの本質を考えてしまうと、ルール説明や進行を担当している如恵留くんが多くなってしまう事は必然だからです。今回は回数だけではなく、どういった種類のツッコミを行なっているのか、その量に加えて質にも着目して考察していきたいと思います。

 

  

1)宮近海斗(ツッコミ総数116回)

「味噌バターコーンラーメンのトーンじゃないわ」

「よくその格好で真面目な事言えるよね」

 
愛ある生粋のエンターテイナー。

相手が決して不快にならない笑いを知っている人です。本来、ツッコミはその間違いやおかしな点を指摘して正させる行為なので、ツッコミを行う人の言い方によっては相手がムッとしてしまったり、雰囲気が悪くなったりする場合もあるとは思うのですが、ちゃかちゃんのツッコミに刺らしきものは一切感じられません。ツッコまれた方も思わず笑ってしまうような、発言にはキレがあるのに愛があるから痛くない。そんなツッコミをする人だなと思います。味噌バターコーンラーメンのトーンって何?どんなトーン?とも思うけど、確かにあの松倉くんが味噌バターコーンラーメンのトーンじゃないことは分かる。


Travis Japanへの独自のおもしろセンサーを搭載しているので、そこにツッコむ姿はまるでおもちゃを見つけた子どものように楽しげです。見ていて気付いたのは、ちゃかちゃんは真顔でツッコむ事が殆どない。大体が笑いながらツッコんでいます。相手に気を遣って優しく笑いながらツッコんでいる訳ではなく、自分がツッコむ事でその場面や相手が盛り上がる所までワンパッケージとして捉えて楽しんでいます。そもそも、普段はしっかり者なのに、しめちゃんを抜いてのこのツッコまれ回数の多さを見ると、ボケたがりでとにかく面白い事が大好きなんだろうなと。立場的に回しを担う事も少なくない中、ボケにもツッコミにも回れる人だからこそ、振れ幅が大きくて突然スッと針が素へ戻る面白さがある。

 
内訳を見ているとちゃかちゃんのセンサーには松倉くんがダントツで引っかかっているようで、約4分の1が松倉くんに対してのツッコミでした。これは非常に興味深いです。

 

 

2)川島如恵留(ツッコミ総数266回)

「お前MCじゃないだろ。散らかす方でしょ」

「どっちの意味?ダブルミーニング?」

「まつげ2000本くらい増量しただろ」 


知識を駆使したツッコミ役。

進行やルール説明を担当しているからこその多さだとも思うのですが、とにかく語彙力や多方面に渡る知識があるからこそのツッコミの幅の広さが如恵留くんの武器です。その知識量からくるツッコミがワンパターンにならず絶妙にうまい。大声で暴走を止める事もできるし、その語彙の多さを持ってして説明で制止させることもできる。相手の間違いや方向性のズレを優しく正してあげる正統派ツッコミ。ただ、ツッコんで切り捨てたり否定するのではなくて、ちゃんと正しい位置に置き直してあげるようなツッコミ方です。例えるなら、スタート地点じゃなくてもう一回コースアウト前地点からやり直させてくれるマリオカートにおけるジュゲムみたいな存在。


しかもボケをツッコミで片付けてハイ終わり!ではなく、そのおかしな点が周囲に伝わっていない場面では、おかしい箇所を何故ツッコミが生じたのか解体して説明をしてくれています。?を残さずにきちんと処理をしているお手本のようなタイプです。

そしてもう一つ、ツッコんでばかりではない所が如恵留くんの面白い所で、51回とそれなりにメンバーからツッコまれている。真面目だからこそ純粋に物事を受けとりすぎて、周りに止められてツッコまれている部分が、しっかりし過ぎな所を中和させてくれて非常に人間らしいです。 
余談ですが、如恵留くんが突然発する関西弁ツッコミがめちゃくちゃ好きなので、どんどんやって欲しい。

 

  

3)七五三掛龍也(ツッコミ総数33回)

「肘みんな一緒じゃない?」

「それは普通ので良いんじゃない?」

 
完全にツッコミではない属性が生み出す奇跡。

このツッコミ総数の少なさからも分かりますが、しめちゃんは基本がツッコまれ属性なのでツッコミ寄りの思考が分かる発言がとても少ないです。非常に天然なので33回あるツッコミも、ボケの意図を理解して発言したものは恐らく少なく、状況的や物理的におかしい事に対しては気付けてツッコんでいるのかな?と。でも良いんです、そこがしめちゃんの愛くるしい所なので…。ちゃかちゃんに搭載されているようなツッコミセンサーがしめちゃんには無いので(そんな所も可愛い)、大体のボケや天然がそのまましめちゃんの前を通り過ぎてしまうのですが、たまたま引っかかるものもあって、それが尚更面白い。

えっ、さっき同じ種類のボケスルーしてたのに!という事も、しめちゃんの中では「今気になったからツッコんだ」のであって何らおかしい事ではないはずです。普段がツッコまれ属性だからこその突然変異というか、偶然生まれたツッコミは普段からツッコんでいる人のそれよりも断然威力があって面白い。溜め込んだ分の一撃、といった感じです。

 
しめちゃんのツッコミ回数が少なすぎてそこまで考察できないのが非常に申し訳ないです。でも!良いんです!しめちゃんはこのままで…!(可愛いので)

※しめちゃんのツッコミ論をさらに考察して下さる方がおられましたらご一報下さい。

 

 

4)吉澤閑也(ツッコミ総数116回)

「今終わったか?食レポ終わったぞ。2秒だった本当に」

「そば飯はもう飯やん」

 
優しいボケ爆弾処理班。

とにかく優しくて気持ちの良いツッコミ。頭の回転がとても早いので、言葉選びのちょっとした指摘なんかも誰よりも早く反応していたりするのがしーくんです。真正面からボケを抱き留めてから処理していて、しーくんがツッコんだ後は状況がスッキリしている事が多い。散らかった部屋が片付けられたような、そんな感覚です。

たまに声を荒げることもありますが、基本が優しくて冷静なので淡々とこなしている感じで、後腐れのないあっさりしたツッコミ。母親が子どもの悪ふざけをいなしてるような、受け流すような。受け皿が相当大きいので包容力がありすぎて、ツッコミっぽく聞こえない所もあります。


それと、視野がめちゃくちゃ広いです。広い空間にメンバーが点在し、それぞれ6人が違うことでボケている状況があるとしても、恐らくそれを片付けられるのってしーくんが一番適正なんじゃないかなと思えます。視覚的聖徳太子

京都舞妓回や減量回でMCをやっていましたが、本当に状況を俯瞰で見ることができる人だと思うので、Comedy Tigerなんだけれども絶対ツッコミも向いている…!と思えてなりません。

 

 

5)中村海人(ツッコミ総数61回)

「ヤバくない?恋心の所からじゃない?」

「ちゃんと最初はやってからボケないと…」 

 
ツッコミ緩急の使い手。

ボソッと小さい声でツッコむ、大声でそのヤバさを指摘する。うみちゃんは類まれなるこの二刀流の使い手です。7人の中で一番、オールラウンダーな印象を受けました。

他のメンバーが、え?どうするコレ?ツッコむ?と流しそうになる小さな疑問でも「コレどうなの?」「おかしくない?」と話題として拾い上げてくれます。しーくん同様、よくその場や人の動きを見ているんだな〜と感じる事が多いです。

 
隣にいる人にしか聞こえないくらいの小さな声でボソッとツッコむからこその面白さって絶対にあると思っていて、視聴者がテレビの前で小さくツッコんでいるような、一番その辺にいる若い人たちの感覚に近いのがうみちゃんなのかなと思っています。分かりやすい「なんでだよ!」「おかしいだろ!」みたいなものではなくて、「これおかしくない?」と笑いながら指摘しているので、また違った面白さがちゃんと存在している。これがまた、ツッコミの多様性を広げてくれているんだなと。


うみちゃんの凄いところは、ツッコミ総数こそ多くないものの、平等に全員にツッコんでいる所です。きちんと全員同じだけどこかにツッコめるというのは、それだけ全員と平等に対等な関係を築いている事の現れかな、と思っています。

 

 

6)松田元太(ツッコミ総数70回)

「何年前だよ、平成に置いてこい」

「イェ〜!じゃねぇだろ」 

 
ツッコミ役のダークホース。

本気で大穴だと思っています。語彙力があまりないことから、どうしてもツッコミ側として認識はされにくいのですが、元太くんはどちらかと言うとツッコミ気質です。言い間違いではありません、ツッコミ気質です。一見ボケを連発するタイプかと思いきや、根が常識人でしっかり者なのでその反動から来るツッコミの鋭さが光ります。ワードセンスも秀逸で、まさに「平成に置いてこい」はそのセンスを十分に示唆するものではないかと。「(言葉のチョイスが)古い」とかではなくて、「一時代前に置いてこい」という所が、うまく言い表せませんがなかなか常人には浮かばないセンスだなと感じます。
特に自分ではなく周りのお兄ちゃんがふざけ始めた時、スッと冷静な場所まで戻る早さが異常。さっきまで一緒になってふざけてたのに…と周りが困惑するくらい、ふざける時とそうでない時の振り幅が大きくて、切り替えがとても早いようでした。


それと7人の中で唯一自分自身にもツッコんでいたのが元太くんでした。おかしな発言をした直後に我に返ったのか「(さっきの発言)どういうこと!?」と自分自身にツッコんでいた事があり、常に自分の発言や相手の発言を反芻しながら会話を進めているのかな〜とも思えます。ボケが目立ちがちですが、しっかりしてます。Travis Japanの末っ子。

 

 

7)松倉海斗(ツッコミ総数127回)

「お前だよ、お前が耐えられるのかよ」

「お前の問題じゃねぇわ」

 
伸び代無限大なマジレスの王。

ツッコミ一言だけを胸に抱いて、身体ごとボケに向かって突進していく愛おしさがあります。松倉くん本人が「ツッコミを覚えたい」「Travis Japanはボケとアホと天然が散乱しててツッコミが足りてない」と話していたことがあって、確かに松倉くん自身はれっきとしたボケ属性なのですが、忘れてはいけないのがツッコミも本当にうまいということ。

松倉くんが率先してツッコむ事によって面白さが間違いなく倍増しているので、どんどんツッコんで欲しいなと思っています。


特に対ちゃかちゃんへはその本領を発揮していて、暴走するちゃかちゃんを率先してツッコミで止めていたのは大体松倉くんでした。YouTube開始当初は「◯◯ってなんだよ!」のように相手の発言を反復するツッコミが多かったのが、回数を重ねるにつれてボケに対して「うまい返しだ…!」と感じるツッコミが本当に増えて、松倉くんの伸び代が天井知らずだなと感じています。(特に去年の京都お食事会回から、YouTubeでの思い出を話す場面、ちゃかちゃんの「黒(全身タイツ)着れた事に誇りを持ってる」という発言に対しての、松倉くんの「何そのタイツの階級…」というツッコミで「タイツの階級ってワードが凄い…」と思ったのでした。)

松倉くんはボケもツッコミも自在に操れたら恐らく向かう所敵なしになってしまう。可能性の塊。

 

 

 

以上が7人分のツッコミ論の考察です。

愛あるツッコミのエンターテイナーちゃかちゃん。語彙力のツッコミ師如恵留くん。偶然が奇跡の面白さを生み出すしめちゃん。優しいボケ爆弾処理班しーくん。緩急のツッコミの使い手うみちゃん。ツッコミ役のダークホース元太くん。伸び代天井知らずのマジレス王松倉くん。ツッコミの担い手として、Travis Japan多種多様過ぎませんか。この事から、決してTravis Japanはツッコミ不在ではないと言い切れるし、これだけ色んな立ち位置のツッコミが居たらTravis JapanYouTubeは今後ますます面白くなるに違いない…と実感した次第でした。

 

 

 

 


本日の総評Travis Japanトークは楽しい」

 

 

 

  

 


以上!ご静聴ありがとうございました!

Travis シークレット鬼ごっこJapanが面白い

「シークレット鬼ごっこをやると思います」と言ったちゃかちゃんを見た瞬間「シークレット鬼ごっこの考察をやると思います」と口に出ていました。のでやります。(ネタバレしますので未視聴の方はどうかYouTubeを先に見て下さい。)

 


Travis Japan7人でやる「鬼が誰か分からない鬼ごっこ」。人狼要素のある逃●中。7人中、鬼のカードを引いた2人のみが、誰が鬼で誰が鬼ではないかを把握した状態で鬼ごっこをスタート。勿論、逃げる側は誰が鬼なのか分からないまま逃げ、鬼は残りの5人全員を捕まえたら勝ち。逃げる側は1人でも逃げ切れたら勝ち。そのTravis Japanの立ち回り方とユニット内のバランスについての記事です。

 

 

 

 

 

 

【ゲームへの参加の仕方】

まずは早々に散らばった全員の意気込みを映してくれるスタッフさんに感謝。ここが一番分かりやすくこの試合への関わり方が見える。

「意外とそういうの…逃げるの得意なんですよ」と辺りを見回し歩きながら話すしーくん、そんなしーくんを遠巻きに見て「絶対しず鬼だな」「あんな余裕なはずがない」と勘ぐるしめちゃん、「如恵留は怪しいな」「案外ね分かりやすいんですよ如恵留は」な松倉くん、みんな温かい室内に入りたがる事を予想してあえて屋外に出る事にする如恵留くん、場内を一望できる場所へ移動し、なおかつ「色めき立ってる人が鬼だと思う」と予想を立てるちゃかちゃん。そして案の定色めき立ちまくる鬼・元太くんと、「勝ち方分かってる」と余裕しゃくしゃくな鬼・うみちゃん。

誰が鬼か分からない状況に対して、誰が鬼なのかまず見当をつけて戦いに挑む「対・人タイプ」(しめちゃん松倉くん)、鬼が誰だとしても勝ち方について考える「対・試合タイプ」(しーくん如恵留くん)、そしてどっちの要素も含んでいるちゃかちゃん。

鬼は鬼で、仕留める気満々な鬼とのんびり構える鬼。Travis Japan、バランス取れ過ぎ。こういうゲームは全員が全員疑心暗鬼になっても動きがなくて面白くないし、恐れず突っ込んでも心理戦の醍醐味がなくなってつまらない。なのでとってもバランスが良い。

 


【鬼の動き方の違い】

一回戦、早速鉢合わせた鬼同士(うみげん)の相談で「海斗としずを先に潰した方がいい」「倉は最後で大丈夫」と話したうみちゃん。そして、うみちゃんの口から、のえしめをどうするかという話が出ない。ここ、本当にうみちゃんのTravis Japanへの見方が垣間見える場面。Travis Japanの中でも勿論頭の回転が早いのは如恵留くんなんだけど、何故その如恵留くんじゃなく、ちゃかしずを先に潰した方が良いと考えるのか。恐らくこの2人(ちゃかしず)、「チーム戦」において「放っておくとタッグを組んで後々面倒くさい敵になる」2トップなのかも。体力もあり、尚且つ俯瞰で物を見ることが多いしーくんと、頭の回転が早く、危険信号への反応もズバ抜けて良いちゃかちゃん。この2人を後回しにして他の人を先に追いかけてしまうと、よく周りを見てる2人に「自分が鬼である」という情報が当然漏れて、「逃げる側全体」での対策をされそう。如恵留くんは、とにかく逃げ切る事を目標としていそうなので、鬼が確保し損ねてもその後の鬼の動き(その場にとどまっているのか、すぐ他のターゲットに切り替えているのか)まで見ていない=チーム戦での対策を講じるのではなく「今逃げ切る」ことに重点を置いて他のプレーヤーに影響を与えなさそう。(良い悪いではなく、どちらのタイプかの話です。) そして松倉くんは…あれですね…まあ放っておいてもいいかって思われてる人もしくは放っておくことで面白さが倍増すると思われてる人……。鬼にとって一番厄介な人達から潰しにかかるうみげん…。鬼の話に戻すと、うみちゃんは静かに頭の中で作戦や物事の枠組みをサクサク立てられる人で、元太くんは実際に動いてターゲットの行動範囲や遭遇した時の感触に触れて理解している感じ。あとやはりサッカー経験者ゆえ急な方向転換やインターセプト(妨害、サッカーで言う所の相手のボールを奪う動き)がダントツでうまい。接近戦になると一番勝てない相手がきっと元太くん。

 
二回戦、「放っておくとタッグを組んで後々面倒くさい敵になる」予想2トップちゃかしず(鬼)の連携プレーが凄い。如恵留くんを見つけると即座にちゃかちゃんに情報を伝達して、囲い込む作戦を実行するしーくん。鬼二人揃って追いかけると、楽に捕まえやすいというメリットもあるけど、鬼が二人揃って同時にバレてしまうので後々の戦法が不利になるデメリットもあり。でもこの広い園内なので、メリットの方が勝つと判断し、なおかつ逃げる如恵留くんをあっさり諦め「ダメだ、諦めましょ」「こういう時もありますよ」と深追いしなかったしーくん。捕まえられるか分からない如恵留くんを深追いして二人とも体力を消耗するより、別のターゲットに切り替えた方が無難という判断は賢明。さらに、しめちゃんを捕獲する時も、あえてしーくんがすぐに走り出さなかったのは、しめちゃんが逃げ込んだ先の室内にちゃかちゃんが待機しているのを知っていたからなら合点がいく。室内で待ち伏せていたちゃかちゃんもあの近距離なのに走らなかったのは、外にしーくんがいる事を分かっているから。そして、最後に松倉くんを仕留めた時も視野が広いしーくんがターゲットを発見し、ちゃかちゃんが咄嗟に回り込む道の指示を飛ばしたのも相乗効果でとても良かったです。これぞチーム戦。本当にうまい。狩みたい。

 


【騙し騙されJapan】

松田元

遠くから走ってくる元太くんを見つけて鬼だと判断したしめちゃんvsすぐに鬼だと勘付かれて逃げられた元太くんの攻防の場面。元太くんが隠れていたしめちゃんを再度発見した時に、走り出さずにぐっと堪えて様子をうかがい、しめちゃんの「え?違うの?」という一言でスイッチを入れ替えたのが見事でした。以前の心理戦(インサイダーゲーム)も含め、超素直で分かりやすくて嘘がつけない自分の事をしめちゃんはよく知っているだろうからと、あえて下手に走って追いかけなかった。しかもただ「鬼じゃない」と言うだけでなく「俺めっちゃ松倉に追いかけられた」と嘘の補足情報まで。笑いながら目も合わせずに自然に近づいていて信憑性が上がる。そしてまんまと気を許したしめちゃん、元太くんの掌の上で転がれている事に気付かず、自分の予想する鬼まで丁寧に教えてくれる。目の前にいるその人が鬼だよ〜!色めき立ってたんだよさっきまで〜!人を疑わないしめちゃんはいい子過ぎて変な壺を買わされないか心配になったし、元太くんの演技スイッチの巧みさは人の懐に入り込む上手さも含まれてのものなのだと実感。普段の正直さを逆手にとった感じがすごい。

ただ、松倉くんに対してはスイッチ以前の問題らしく、駆け引き放り投げて真っ正面から飛び付く姿に脱帽。松倉くんを追いかける姿は、さながら遠くへ投げられたおもちゃを全力ダッシュで取りに行くわんこ。「松倉には(演技は)通じない」ゆえの真っ向勝負なのか「松倉だから条件反射」ゆえのダッシュなのか。どちらでも素敵。非常に知りたい。

しかしひとたび逃走者側に回るとあっさり捕まってしまい「これ…鬼じゃないとちょおこわいわぁ〜」とゆるゆる愚痴っており非常に保護です。振り幅すごい。

 


②松倉海斗

一回戦で鬼に最後まで放っておいてもいいやと判断された松倉くん、その予想を裏切って謎に場をかき回しておりとても興味深かった。いや、うみちゃんは面白くなる事も予想していたのか。ちゃかちゃんとエンカウントした時、逃げる姿を前にして「自分は鬼ではない」「逃げる宮近も鬼ではない」と分かるにも関わらず何故か追いかける。完全に遊んでいます。そしてこれで完全にちゃかちゃんの中に「松倉=鬼」という方程式が出来上がる。スタッフさんに追いかけてもらって、逃げるちゃかちゃんを見て笑ってる松倉くん。自分も逃げなきゃいけないのに口笛吹いて居場所がバレて元太くんに即捕まっているし、松倉くん何やってるんだ?その後も鬼のフリをしてちゃかちゃんを捕まえに行くし、松倉くん何やってるんだ?さらに二回戦で混乱するしめちゃんに無言でゆっくり近づき「ねえ?どっち?ガチ?」という質問にも無言を貫く松倉くん。しめちゃんからの(ゲームにおける)信頼を失い、慌てて鬼の方向を教えるも信じてもらえず、結果しめちゃんが鬼の餌食になる。松倉くん何やってるんだ?(永遠のループ)それもこれも全部「ただ単に楽しくない?」が行動の起源になっているのが、あの行動にエンターテイメント性を高める以外の目的がなかった所が、シンプルに凄い。松倉くんの考えって知恵の輪みたいで、一見解くのが難しそうに見えるのに、ガチャガチャしてるうちにあっさり解けて、でもなんで解けたか分からない、みたいな良さがある。(伝わるかな〜伝わらないか)

人は惑わすけど自分も惑わされる松倉くん。2試合通して散々しめちゃかを混乱させたのに、ゲームの終盤で広場にて鬼の襲撃に備えて椅子で待機する如恵留くんを見かけて「鬼じゃないヤツがあんなのんびり座る?」と如恵留くんを鬼だと疑い始める。松倉くんゲーム前に「案外ね分かりやすいんですよ如恵留は」と言っていたにも関わらず、推察力がブレブレで面白い。もはや疑心暗鬼。MVPおめでとうございました。

 


宮近海斗

逃走者としても鬼としても一番変わらないスタンスでスマートに役割を果たしていた気がする。まずは園内を見渡せる2階へ移動して、移動場所や隠れ場所、鬼の方向を把握しようとしたのがクレバー。「あと3分(でスタート)です」というスタッフさんの言葉に「意外と早いな」の呟きが冷静だった所。こういうゲームで自分が思っていたよりも時間が経過してるんだと把握するのってとても大切で、どれだけの距離を移動したら何分なのか、という感覚って鬼ごっこが始まってしまえば絶対分からなくなる。逃げるし隠れるし。無意識のうちにゲーム終了までの時間感覚を計ろうとしているのかな、と思った。近づいてくる鬼にもいち早く反応して動いているし、とにかく危機管理能力が凄かったです。

開始前に「色めき立ってるのが鬼だと思う」と呟いていたけれど、実際に二回戦で自身が鬼となった時も全く色めき立っていなかった。元太くんを捕まえる時に、坂道を上りきったあたりで一瞬元太くんの進む方向が右に逸れる場面があって、恐らく元太くんとしては方向転換して右手にある細いスロープに進むかどうかの一瞬の判断だったんだろうけど、その瞬間を見逃さなかったちゃかちゃん、右手で手すりを触り、自然とスロープ方向への道を阻害しているようにも見える。ここ、観察眼と瞬時の判断力…!と一人で感動していました。追い込みながら逃げ道も絶対に作らせない所に、鬼としての素質を感じます。

余談ですが、一回戦で松倉くんに追いかけられた時に、ちゃかちゃんの頭の中に「松倉が演技してるかも」という考えが一切ないところがなかなかに凄い。まあこのゲームで逃走者が他の逃走者を騙す為に演技をするメリットがないのでこの考えは分からなくもないのですが、「松倉は俺を騙さない」という先入観があっての判断なのかも、と思った。結果として松倉くんが演技をしていたことが分かった時、ちゃかちゃんが言い放った一言が「ダマすなよ」だったのでその類の考えがあったのは一目瞭然…!(いやだから逃走者が逃走者を騙すメリットがないから当たり前)それと、9分22秒で捕まるちゃかちゃんに最高のアイドル性を感じます。

 


七五三掛龍也

一回戦でまず鬼の予想を立てていたしめちゃん。余裕そうだから「(鬼は)まつくとしず。二人だけ余裕だったの」。鬼は捕まえるだけだから「余裕そう」、逃走者は捕まえられる側だから「余裕がなさそう」。単純明解上等、しめちゃんは素直なんです。良い子。しかし、鬼の元太くんに再度見つかった時、すぐに飛びついてこない余裕そうな元太くんに「鬼じゃないの?」と聞いてしまう…ああ…。「余裕そうな人が鬼」論はきっともうこの時点でしめちゃんの頭の中には存在しないのかもしれない。それよりも、さっき走ってきたはずの元太くんが自分を前にしても追いかけもせず普通に会話してくるから、「元太は鬼じゃない」ジャッジを下してしまっている。警戒心を解くのが異様に早い。これでタッチされてしまってとても悔しかったので、しめちゃんの中に「走ってこないやつも危ない」論が追加された模様です。

二回戦では何も発さずゆっくり近づいてきた松倉くんに、一回戦の元太くんを重ねて逃走する。また何食わぬ顔で「タッチ!」と言われるかもしれないと、もうしめちゃんは「こう!」と思ったらそれしか見えないので、松倉くんの行動が奇行だと気付かず、結果的にちゃかしずに捕らえられてしまう。

一回戦は信じて失敗したから、二回戦は疑ったらまた失敗した、松松に翻弄されっぱなしなしめちゃん。ここに隠れておこうとか、こいつが怪しいとか、しめちゃんなりの作戦は絶対にあるのにいざゲームになると目の前の情報に惑わされて行動してしまうのでとても悔しがる事になる、本当に素直で憎めないのがしめちゃんです。愛しい。でも、一回戦で入り口の一番近くに待機するってすごく有効なのでは?と思いました。逃走者はなるべくスタート地点から離れたがるだろうと思うし、その盲点を突いた上手い場所取り。元太くんにさえ見つからなければ……!リベンジ願います。そんなしめちゃんの鬼も見てみたかった。きっと逃走者を追いかける速さは誰にも負けない。瞬殺必至です。

 


川島如恵留

如恵留くん一人だけ逃●中出てます?っていう本気モードで脱帽しまくりでした。みんな寒い屋外より暖かい屋内に隠れたがるだろうし、鬼も屋内に居たいだろうから自分は屋外にいる。鬼に見つかったとしても、入り組んでいたり狭いスペースにいて鬼の手がすぐ届く場所よりも、見晴らしの良い開けた空間の方が逃げやすい。別ルートを確認したり、逃げ道が複数ある三叉路に待機しながら休憩することで体力を温存する。逃走側の時に、今をどう乗り切るかよりも、今後のゲーム展開を予想して来るかもしれないリスクに対応している長期的な視点が如恵留くんだけだった。頭脳戦の極み。如恵留くん本家に出ても、きちんと逃げ道を確保した上でガンガンミッションに参加していきそうだな〜と思っていました。で、視聴者に「逃げ道確認しといて良かったでしょ?」と息切らしながら微笑んでファン爆増する所まで想像できました。

それと、如恵留くんは絶対にゲームにおいて他の人に一切の隙を見せないなと。鬼がこの人だろう、という予想も立てるわけじゃなく、誰が鬼であっても良いように常に万全の体制を敷いている。鬼の元太くんと平行線で歩いている時も建物に隠れた瞬間元来た道をダッシュで戻るあたり、元太くんも言っていましたが、「頭いいから、ややこいわぁ〜」に尽きます。今回如恵留くんは二回戦とも逃走側でしたが、如恵留くんが鬼だったらと思うとどうなるんでしょう。待ち伏せとかすごく上手そうだし、メンバーの行動パターンも把握していそう。誰と鬼ペアになるかにもよりますが、個人的にはのえちゃか(危機管理能力、人の行動読むのうまそうペア)か、のえしめ(能力相乗効果、如恵留くんの頭脳としめちゃんの足の速さペア)の鬼を見てみたいです。いや…でも如恵留くんにタッチされて「如恵留だけには捕まりたくなかった!」って可愛く怒るしめちゃんも見てみたいかな…。

 


中村海人

先述した内容ですが、鬼になった時に普段からユニット内をよく観察している視点がすごく現れている気がします。(この人はこういう行動パターンで立ち回るだろう、他の逃走者に影響を及ぼすだろう、後回しにしても大丈夫だろう、など。)誰を狙うかを挟み撃ち作戦にしれっと追加している。かと思えば、「その頃中村は…」というテロップが出た後にベルーガやウミガメと戯れていて可愛い。「オーイ、可愛い〜」はしゃぐうみちゃんを見ていると、今鬼ごっこしていることを忘れる。ちなみにアナタ鬼です。のんびりしているかと思いきや「え〜絶対(ベルーガと)写真撮りたいなあ」と内なる闘志が見える瞬間があるので素敵。

そんなうみちゃんが鬼としてしーくんと屋外の広場でテーブルと椅子を挟んで対峙している場面ですが、うみちゃんが一瞬椅子を踏み台にして乗り越えようとして躊躇ってやめる場面ありませんか。椅子を踏み越えればすぐにそっちに行けるという威嚇なのか、実際に踏み越えて行こうとしたけどお借りしている園内の備品だし失礼だと思ってやめたのか。真相は分かりませんが後者だったらめちゃくちゃうみちゃん素敵だなと思いました。実際何やら椅子をガタガタと直している時にしーくんに隙を突かれて逃げられてしまっているので、育ちの良さ…と思ってしまった。真相は分かりませんが。

そして、自らが一回戦の時にしーくん、如恵留くんを見つけた全く同じ場所に隠れているあたり、「勝ち方も分かってます!」「逃げ方もバッチリです!」と語っていたのに「???」となってしまうのですが、丸くなるうみちゃんが可愛いので許してしまう。そこでは見つかってしまいます。うみちゃん策士タイプかと思いきや、意外なところで単純明快だったりするので愛される。

 


吉澤閑也

ちゃかちゃん同様、逃走者でも鬼でも変わらなく見えてしまう凄さ。何だろう、鬼ごっこからも感じ取れる器の広さ、心の余裕さと言うか。逃走者なのに、しめちゃんから「絶対しずが鬼」と思われる程に余裕そうに見えている所。絶対に捕まえてやるという闘志が全面に現れていない所。実際に二回戦で鬼になった時も、ターゲットと距離が離れている時はあえて走っていない事が多いです。ゆっくり距離を詰めるか、はたまた諦めて次回に賭けるか。制限時間がある鬼ごっこと言えども広い園内なので、ターゲットも鬼も体力勝負が鍵になる。如恵留くんの時も深追いしなかったり、しめちゃんを追い詰める時もゆっくりと走ってみたりと、残りの体力を考えながら動いていたように思います。

あとは、なんといっても視野が広い。背中にも目ついてますか。どんな遠くに居ても分かりづらい場所に居ても見逃さない観察眼。連携プレーであることが多かったちゃかしずコンビの鬼だったので、ターゲットの位置だけでなくちゃかちゃんの位置と自分の位置を正確に把握して声を掛け合ったりしていた。先にも書いたけど追い込み漁か狩だと思う。最後如恵留くんをマリンシアターで見つけた時も、後ろを向いている如恵留くんにバレないように静かに近づくことも出来るのに、きちんと遠くにいるちゃかちゃんを「ちゃか!」と呼んで、ターゲットの如恵留くんにも自分達の位置を把握された上で追いかけ始めているので、正々堂々の真っ向勝負がかっこいい。駆け引きを一切せず、きちんと捕まえようとしているあたりが、とても良いなあと感じました。

ちなみに逃走者側で元太くんに捕まえられた時「行き止まりって知らなかった〜!」と叫んでいて、コース把握して逃げるつもりだったのか…と驚きました。考えながら鬼ごっこしている…。

 

 

 

 

 

 

長々書いたけど図にするとこんな感じ。

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しめちゃんは本能と素直純粋培養の人。インサイダーゲームの実績もあり、元太くんが本能タイプ100に行くかと思いきや、今回は持ち前の足の速さと演技で本能と思考の真ん中あたりに移動しました。松倉くんは完全に読めなかった事もありど真ん中に居て頂きます。うみちゃんは、作戦を立てて行動するあたりが思考タイプ寄り。騙されやすい訳でも騙されにくい訳でもなかったのでこの位置。のえしずちゃかは完全思考寄りですが、状況を見て素直に受け止めるか疑ってかかるかの違いで微妙に場所を変えました。

 

 

 

 


本当に楽しいので何回も見てしまう。

50万突破おめでとうございます〜!!!

Travis インサイダー Japanが興味深いという話

(ゲーム内容のネタバレを含みますので、これから見る…という方がおられましたら先に動画の確認をお願い致します。)

 

 


先週木曜日にアップされた「Travis Japan【策士は誰だ!?】心理戦で意外な結果に…(https://youtu.be/-njAz89mjXU)」が何回でも見られる面白さなので周囲にすごくオススメしている。このゲーム、ルールが少し複雑なので一見難しく感じる。ゲームメンバーの大部分を占め、クイズの答えとインサイダーの正体を同時に追求しなければいけない【庶民】。クイズの答えを知り、庶民からの質問に「はい」と「いいえ」で答えながら、庶民とともにインサイダーを探す【マスター】。マスター以外に唯一クイズの答えを知りながら、庶民の中で自らの正体を隠し、ゲームの誘導権を握る【インサイダー】

庶民はクイズの答え及びインサイダーの正体を当てることで勝利、マスターはクイズの答えを予め知っている代わりに、庶民とともにインサイダーの正体を当てることで勝利、インサイダーは庶民が答えに辿り着けるように誘導し、なおかつインサイダーとして指名されなかったことで勝利、というのが条件。ゲーム展開は大きく分けて質問場面と推理場面の二つの局面があり、今回はインサイダーの視点からTravis Japanの面々の行動を考えてみます。(以下敬称略失礼します)

 

 

 


第1ゲーム

【クイズの答え:床】

【マスター:宮近、インサイダー:川島】

 
全員がまず様子見の第1ゲーム。この時点でクイズの答えを知ってるのはマスターとインサイダーの2人だけ。ただ、マスターはクイズの答えこそ知っているけどインサイダーが誰かは知らないし(庶民と同条件)、庶民の5人はクイズの答えもインサイダーの正体も分からない状態でのゲームスタート。当たり前ですが一番不利なのは庶民の5人です。

 
開始直後に面白いなと思ったのが、インサイダーである如恵留くんが第1ゲームに相応しいお手本のような回し方をしていたこと。まず、マスターに質問できる順番を「(マスターに)近い順から…」と自然にちゃかちゃんの隣のしめちゃんに誘導したんですよね。この時点で並び順からして、如恵留くんの質問ターンは最後になる。しめちゃんは庶民なので、何のヒントもない状態からクイズの答えを当てていくには、間口の広い質問から始めざるを得ない。見た目には傷のない壁に適当にトンカチをぶつけていくようなものです。「食べ物ですか?」「買おうと思ったら買える?」というストライクゾーンが広い質問が続く中、最後に質問順が回ってきた如恵留くんが「金属ですか?」と質問する。これもうまかった。その直前にしーくんから「固いですか?」という質問が出ていて、その場に庶民として参加していたら「ああ、(固いですか?という)前の質問に乗っかったんだな」「そこから更に質問の間口を狭めたんだな」と思える。インサイダーの役割は「庶民を正解に導く」「自らの正体を当てさせない」事なので、まさに如恵留くんは質問の答えの間口を狭めて庶民を正解に導きながら、自分はインサイダーではなく、前の人の質問に乗っかっただけの庶民ですよという感じを出すのも忘れていなくて凄い。THE インサイダー。

インサイダーは質問順が最初であっても、「庶民を正解に導く」という役割の性質上、当てずっぽうな質問は出来ない。傷のない壁の、どこが薄くて壊れやすいかを知っているからこそ、次の人へのヒントとなるように、その薄い箇所の周囲を絶妙に狙った一発目のトンカチを振り下ろす必要がある。それがかなりの難易度だからこそ、ある程度数発穴の空いた壁が必要で、如恵留くんは自分の質問順が最後に回ってくるようにうまく仕向けたのかなと感じた。直前までゲームの仕組みを説明をしていたので、その質問順の誘導は非常に自然な流れに見えて唸った。

もう一つ、元太くんが「日常的に目にする?」という質問をした時に如恵留くんが「今の結構いい質問だな、きっと」とヒントを口にしていた事。クイズの答えを知らなければ、元太くんのこの質問が「いい質問かどうか」なんて分からないし、仮に日常的に目にするかどうかを知った所で、正解の選択肢は膨大にあるままなので、一見して間口の広い質問に思える。けど、この質問がゲームの鍵を握っているんだと教えて、分かりやすく庶民を誘導している。その後、「世界中どこにでもある?」という、これまたざっくりした質問をして「ちょっと俺分かったかもしんない」と一人正解にたどり着いたような発言をする。私がこの中の庶民だとしたら、正直ここまでの流れで正解を当てられる気はほぼしていないし、「床」と答えを出した時も「インテリアだと思った。フローリングとかそういう系」と、かなり絞った所まで辿り着けている如恵留くんが、同じ情報を持っているだけのただの庶民にしては不自然に映った。

 

今回インサイダーが得点できるのは、自分がクイズに正解した時の1ポイントと、誰からもインサイダーだと当てられなかった時の2ポイントのみ。つまり予め正解を知っているインサイダーは確実に1ポイントを手に入れるチャンスを持っていて、なおかつそこからどうやって更なるポイントを稼ぐかという事が重要になってくる訳だけど、「庶民を正解に導く」という役割に忠実に仕事をしていることで、インサイダーを当てる者が出てくる。初回ゲームのバランスという側面もあるので、如恵留くんは手堅く1ポイントを取りに行くインサイダーだったのかなという印象でした。このゲーム終了時に「分かりやすくやりました」と言っていたけど、まさにインサイダーがやるべき仕事を全部こなしていたように思う。

 

あと、庶民だったのにこのゲームで「窓」という限りなく正解に近い所まで辿り着いていた元太くんは普通にすごい。そういうカンが鋭いのかな。(本能?)

 

 

  

第2ゲーム

【クイズの答え:熱】

【マスター:中村、インサイダー:松倉】

 
このゲームでインサイダーとなった松倉くん、総括で「天才だぁ」と自負していた通り、如恵留くんとは全く違った攻め方でインサイダーとしての役割をこなしている。まず、第1ゲームとほぼ同じ質問をしている点(第1ゲームでは「象徴する色はある?」、第2ゲームでは「特定の色がある?」)。この時点で、松倉くんは庶民にヒントを与える気があんまりないなという事が分かる。クイズの答えが変わってしまっている以上、同じ質問をしてもあまり情報の足しにはならないけど、自分が「答えを知らないから当てずっぽうな質問をした」「第1ゲームと同じく庶民だからとりあえず同じ種類の質問をしてみた」というアピールにはなる。その後も「操れたりする?」と質問して、マスターから「はい」と答えが返ってくると「お〜!」と、「偶然当たった!」というようなリアクションがあって、これがめちゃくちゃ庶民感。当てずっぽうな質問を繰り返して、何とかヒントを得ようとしている姿に見えて仕方ない。インサイダーが完全に正体を庶民の中に隠したまま質問ターンが終了。

そしてこのゲームにおいて松倉くんの勝利を決定付けたのは、偶然にも松松の回答が被ったこと。「熱」というクイズの答えを見た上で、答えに近くない質問を繰り返し、「これ分かったかもしれない!」と「ドローン」というわざと間違えた答えを出したインサイダーの松倉くんと、質問からの情報だけを頼りに「ドローン」に辿り着いた庶民の元太くん。何故…何故意図的に書いた回答と…捻り出した回答が…被るんですか…。(松松だからです。)でもこれが大きかった気がしていて、元太くんは自分が庶民であるから、同じ回答を出した松倉くんの事をインサイダーだとは思わない可能性があるし、それは周りのメンバーも然り。インサイダーと庶民の回答が被ることはまずないだろう、とどこかで感じているからこそ、ここで松松の2人はインサイダーの疑惑対象から消える。さらに松倉くんはあえて答えを間違えたまま演技を続けていて、如恵留くんの「花火」に「あ〜!そっち系ね」とコメントし、マスターのうみちゃんが「熱」という正解を発表した時も、ちゃかちゃんに「操るって(質問が)近かったね」と触れられて「ああ!そういうことね!」と気付いてなかったフリをする。さらに答えを見て「(熱って)範囲広いな〜」と付け加えていて、誰にもインサイダーである事を悟らせる気がない。

でも「熱」という抽象的な答えをピンポイントで当てに行けばインサイダーであることを悟られてしまって終わるので、松倉くんは確実な1ポイントをあえて捨てて、庶民の中に紛れて2ポイントを奪取した。これはこれでインサイダーのうまい点の取り方なのかなと。

完全にインサイダーを見失ったメンバーが、ゲーム中よく喋っていたしめちゃんや、客観視が目立ったちゃかちゃんを疑い始めた時「ちゃかそういうのうまいんだよな〜」と乗っかっていて、自分が庶民であることへのダメ押しというか、そういう自然な発言がとにかくうまかった。
ここまで書いて、このゲームでしめちゃんがインサイダーに「げんた」と書いていることに気付いた。松松の回答が被ったこともそこまで深く捉えていないしめちゃんは、多分勘で書いてる。それもまた一筋縄では行かなくて面白い。

 

 


第3ゲーム

【クイズの答え:目覚まし時計】

【マスター:川島、インサイダー:吉澤】

 
ここでのインサイダーであるしーくんは、マスターへの質問ターンで「大きいですか?」と「Travis Japanに必要ですか?」と発言。第1ゲームでの如恵留くんの「庶民を正解に導く」役割と、第2ゲームでの松倉くんの「自らの正体を当てさせない」役割の両方をやろうとしたんだろうなということが分かる。どちらの質問でもマスターの返しを聞いて「え〜…」と悩んでいて、クイズの正解が分からないが故にざっくりした質問と、攻めた質問をして自分で迷宮に入ってしまった庶民という感じにも見て取れる。ただ回答直前に「Travis Japanに必要なもので考えればいいんだよ」とコメントしたことで名探偵七五三掛センサーが反応したことがインサイダーにとってはまずかったのでは。ここでインサイダーが取れる選択肢は2つ。正解に辿り着けなかった庶民のフリをしてわざと間違えた答えを出す。これで誰にもインサイダーとして指名されなければ2ポイントになる。もう一つは、「Travis Japanに必要なもの」からヒントを得たとして「目覚まし時計」と書いてしまい確実に1ポイントを得る。クイズに正解してしまうことで名探偵の疑惑を確信に変えてしまい、結果1ポイントに終わることも十分考えられたであろうけど、ただここまで疑われていたら無指名で2ポイントを得ることは難しく、しーくんは確実なポイントを狙ったんだろうなと感じました。手堅いインサイダー。ただ、「絶対閑也だ!」「開き直った態度も閑也だ!」としめちゃかに酷く疑われていて、いとしずやでした。


それと、しめんちゅはこのゲームで庶民にいるととてつもなく推理を難航させる人達。クイズに関係ないこと(好きな人いる?)を質問したり、質問の答えを○×だけ書いてマスター(如恵留くん)からインサイダー疑惑をかけられる(クイズの答えを知ってるから他の人の質問を内容までメモする必要がないと思われた)うみちゃんや、今まで質問の答えをメモしていたのに急にメモをやめ、ちゃかちゃんに疑われたら「引っかかったな!」と笑うしめちゃん。本来であれば庶民って、とにかく頑張ってクイズに正解して、インサイダーを当ててポイントを得ていくことでゲームに参加するしかないんですが、それ以外の方法でとにかく場をかき回すしめんちゅ。自由奔放ゆえ周りの思考は撹乱されているし、しめちゃんに至っては「誰かをハメることでポイントを取らせない」という、このゲームに本来なかったはずの庶民の行動をしているので、さらに先が読めなくなる。こういうゲームをする時にめちゃくちゃ面白くなるスパイスを投下している気がします。

 

 

 

第4ゲーム

【クイズの答え:ガラパゴス諸島

【マスター:中村、インサイダー:松田】

 
なんかもうツバ飲み込む音聞こえちゃうし元太くんかわいいね。ガラパゴス諸島知らなかったもんね。

 
ということを踏まえて。4ゲーム目は、これまでの3ゲームでインサイダーを担った3人のような役割が元太くんにはどうしても果たせなかった特例。インサイダーが「クイズの答え(の存在)を知らなかった場合」。大変イレギュラーパターン。答えの単語こそ目にしているものの、それが何か分からない場合、庶民を正解に導くことが出来ない。的を得た質問が出来ないため、ここでインサイダーである元太くんは、とにかく庶民になりすますしかなくなる。ざっくりした質問や、前の人の質問に被せたものを繰り返して、正解を探す庶民の中に紛れていく。クイズの答えが「ガラパゴス諸島」と特殊なものであるからこそ、自分がこれに正解したら確実にインサイダーであることは明白になってしまうから、突然の正解は出せない。確実な1ポイントを捨てて、誰にもインサイダーだとバレないようにして2ポイントを狙う…つもりだったんでしょうが松松の観察眼の前に敗れたり。とにかくこういうゲームが弱すぎる、嘘がつけないインサイダー元太くん。

 
インサイダーゲームのことを調べていたら、このゲームってインサイダーが普段取っているコミュニケーション方法が浮き彫りになりやすいんだそうです。自然な流れで答えへ庶民を誘導しながら自分の正体はうまく気づかせない人、とにかく明言を避けて自分の正体をひた隠す人、答えに近い質問や突拍子もない発言をして怪しまれてしまう人、そもそも周りにインサイダーだとバレるほど分かりやすくて素直な人など。今回インサイダーを担当したのは如恵留くん、松倉くん、しーくん、元太くんの4人だったけど、見事に4人ともゲームの進め方が異なっていて面白い。予め知っているクイズの答えに正解することで得られる、ほぼ手持ちのような1ポイントを手堅く取るのか、全員を欺いて2ポイントを奪うのか、それとも庶民に紛れて自分も正解しつつインサイダーだとバレずに3ポイント取るのか。インサイダーは自らの正体に気付かれずにゲームの主導権を握らなければいけないため、どうやってゲームを展開させていくのか、自分の思うように周りを動かせるかどうか、手腕が試されるという訳らしいです。
そう見ると、インサイダーの4人のバラバラなコミュニケーションがとても興味深く思えて、何度も何度も繰り返し見てしまいます。

 

ただ、調べた所本来のルールでは「インサイダーを含む庶民のうち誰もクイズに正解できない場合、全員が負けとなる」だそうで、そもそも誰かが正解しないとインサイダーを当てる推理パートに移行できないんだそうです。(確かTravis Japanのはオリジナルルールっていう表記がありましたね。)

なので、本来のルールに則ってゲームを進めていくなら、インサイダーは誰にもヒントを与えず、誰も正解させない、というのは出来ないそうで、必ず庶民を正解に導くか、自然な流れで自分が正解するしかない。これを如何にうまくやってのけて尚且つ、自分がインサイダーだと悟られないかっていうところがポイントだそうです。多分今回は誰も正解しない状態だと推理パートに進まないので…という配慮があってのオリジナルルールだったのかなーと。一度本来のルールでも、今回の4人がどんな風にインサイダーをやるのか、見てみたいなあと思いました。

 

もう一つ、マスターからの視点でゲームを見るのも面白いなと思ったのですが。なんとなくこのゲームってインサイダーが自分の正体もクイズの答えも知っているから有利なように見えて、マスターも同じくらい有利な立場なんですよね。インサイダーの正体を当てるという点では庶民とマスターは同じ立場ではあるけれど、マスターはクイズの答えを知っているという違いがある。質問ターンでは、マスターはクイズの答えを知った状態で全員の質問の流れや場の空気を見渡すことができる、他の人より一段高い場所にいて、不自然な発言や、一人一人の表情を誰よりも観察できる。庶民はインサイダーを探しながらも、まずはクイズの答えを当てないといけないので、マスターほどの十分な観察はできない。なので、インサイダー探しの推理ターンに突入した時のマスターの発言って、実はものすごく重要だったりするんだそうです。今度はマスターに視点を当てて見てみよう。(でももう書き疲れたから今回はやめときます…)

 

 

Travis Japanがやるなら簡単なカードゲームですら面白そうですよね。普通にババ抜きやって欲しいです。めちゃくちゃ盛り上がりそう。

 

 

 

以上!Travis インサイダーJapanでしたー!