今夜君とダンスを

アイドルはいつだって天才だ

Travis JapanのIMAGE NATIONを見て欲しいというだけの話

来たる2021年7月16日。

 
延期に延期を重ね、3月からようやく始まった今回の全国ツアー「Travis Japan Live tour 2021 IMAGE NATION〜全国ツアーしちゃってもいいですかっ!?〜」が北海道でラストを迎えます。全国沢山の土地を7人で駆け抜け、沢山の思い出を残し、今のTravis Japanが詰まったこの約5ヶ月。その公演のラストを生配信で見る事ができます。18時からの2時間10分ほどの公演、価格はジャニーズJr.情報局会員4000円、ジャニーズファミリークラブ会員4500円、一般5000円。え?高い?じゃあ、こうしましょう。この記事を最後まで読んだ人の中で、「これお安いのでは…?」と思えた人の勝ち。これでどうですか?私も負けるつもりはないので。良い勝負しましょう。

 (セットリストに触れていますので完全ネタバレNGな方はご遠慮ください)

 

 


まずこのコンサート最大の特徴と言っても過言ではないのがコンサートタイトル「IMAGE(想像)NATION(国家)」からも来ている「7つの王国」というコンセプト。

Moon(月の国・松田)、Shine(太陽の国・松倉)、Passion(情熱の国・宮近)、Smile(笑顔の国・吉澤)、Innocent(美の国・川島)、Nature(自然の国・中村)、Love(愛の国・七五三掛)の7つ。そしてさらに凄いのが、メンバー人数分の別々のコンセプトを用意して順番に披露し合うという単純明快なものではなく、7つの王国が今までどのように交わり歩んできたのか、そしてこの先どのように交わっていくのか、その変化の歴史を、一つのコンサートに落とし込んだストーリー仕立てになっているという点です。

緞帳が上がり、コンサートは円形に並べられた7つの机の外側で行われている首脳会談のような場面から始まります。深刻な面持ちで7人の国王は議論を交わしていますが、国同士の方向性が異なるためか、話し合いは平行線を辿る一方。1曲目の振り付けの中に、激しく机を叩きつける動きが組み込まれており、歌いながらでも議論が白熱している様が見て取れます。7つの王国が、そのコンセプトの違いから交わる事、お互いを認める事が出来ていない。これがこのコンサートの始まりです。

 
では、一つずつの国に着目していきましょう。トップバッターの元太くんは大人っぽい雰囲気の3曲で構成された『Moon』、月の国を担当しています。全員で披露するのは、昨年の虎者の配信や、少年倶楽部でも披露された事が記憶に新しい、ジャズ調にアレンジされた「Happy Groovy」と、堂本光一くんのソロ曲である、「INTERACTIONAL」。

Happy Groovyジャズアレンジver.は披露されればされるほど全員の熟練度が上がっていると感じる一曲。薄暗くて大人っぽいバーに佇むようなお洒落さと、どこかドキドキする高揚感を共存させたパフォーマンス。見ているだけで身体が疼き、手拍子をせずには居られないことを保証します。ハットを脱ぎ一礼して、7つの箱の中に入り、「INTERACTIONAL」へ。序盤では歌っている人以外は静止する演出、パフォーマンスを際立たせる照明、洗練されたダンス、高音もブレる事のない歌唱力。どこを切り取っても至高。Travis Japanが披露する「INTERACTIONAL」、これは絶対に見た方が良いです。見ないときっと後悔します。

そして、元太くんが唯一ソロで歌うのが「LastDance」。直前まで激しく踊っていたため、静かに息を整える姿が印象的です。深呼吸を一つ。イントロが鳴り、一度踊り始めると、会場の空気が澄み渡るような感覚に包まれます。まるで氷の上を滑っているかのような軽やかさと滑らかさなのに重力もある、この相容れないはずの両者を感じられるダンス。何よりも、最後に音が消え、アカペラで歌い上げる大サビは圧巻。歌が上手いとか、そういう次元の話ではなくて、もっともっと心の奥底に訴えかけてくる。心臓を掴んで揺さぶられている。青い光が揺れる中、声を張り上げて歌う。力強いのに、どこか崩れそうな弱さも感じる。そういう温度のある感情が伝わる歌声というのは、そう簡単に出会えるものではないと思っています。見た者を骨抜きにする事は断言できる、そんな1つ目の国『Moon』の話。


月は沈むと、必ず太陽が登る。2つ目の国は松倉くんの『Shine』、太陽の国。自身が作詞作曲した「手と手」。アコースティックギター1本だけを抱えて歌い上げるその曲は、どこか懐かしくて、暖かくて、大切なものを思い出させてくれるようです。そんな想いでこの曲を聴いていると、松倉くんのメンバーカラーであるオレンジは誰かの記憶の中に必ず残っている夕日の色だったんだなと思える曲。一人で歌っていた松倉くんに、途中でメンバーが3人ずつ合流して、少しずつ歌声が増えていく点も印象的。ハートフルな曲調なのに、歌詞は1番と2番のサビ頭で韻が踏まれていたりとかなり技巧派な印象。そのギャップにもやられる事間違いなし。

そして、「手と手」に続くのは「アオゾラペダル」。ここでは今回のコンサートグッズとして販売されていたペンライトが使用されています。ペンライトの右ボタンを押していくだけで、先ほどまでオレンジだったペンライトが、Travis Japanのイメージカラーである紫へ、そして「アオゾラペダル」を順に歌っていくメンバーの色へと一つずつ変化していくという遊び心満載の演出。コンサートを見ながらペンライトの色を次々指示通りに変えるのは至難の技ではあるし、どうしてもカチカチと音が鳴り続ける事が気になるものですが、この演出のためにペンライトの色順を調整していたのか!と思うと、Travis Japanが歌って初めてグッズとして成立する事の凄さを実感します。創意工夫とは、この事だと感動する演出。

今回のアオゾラペダルでもう一つの名物と言えば、松倉くんのアドリブ。コンサート開催地に合わせて飛び出す松倉くんの奇想天外なアドリブと、それを見て爆笑したり崩れ落ちたりするTravis Japanに注目。最後の瞬間まで、メンバーの一挙一動が松倉くんへの愛に溢れた、そんな2つ目の国『Shine』の話。


続いては宮近くんが担当する『Passion』、情熱の国。ステージ中央に佇む宮近くんのパフォーマンス前の挨拶も込みで、この『Passion』という国の世界観は成り立っていることに気付きます。このご時世でコンサートを開催する事が出来ているという奇跡を、延期を何度も経てそれでも完走を諦めなかった熱意を、宮近くんの挨拶から感じ取る事が出来る名文。誰かを好きで居続ける事は、応援し続けられる事は、何かの火を絶やさずに燃やし続けるという事は、決して当たり前の事ではありません。誰かを応援して、好きでいる人に、宮近くんの挨拶を聞いて欲しい。額縁に入れて飾りたいこの言葉を、どうか一言一句逃さず聞いて欲しい。それくらい彼の言葉の力というのは、引力のようなものを持っていると思うのです。

本題のパフォーマンスは「Beat Line」と「GET ALIVE」。Beat Lineは先日の少年倶楽部でも披露されましたが、とにかくフォーメーションが目まぐるしく入れ替わりダンスも激しい楽曲。よくあれだけ動いてそれだけ歌えるな…何故声がブレない…?と改めてTravis Japan体幹の強さを実感します。そして何より曲の終盤で横一列になり踊る姿は圧巻。そのまま間髪入れず始まる「GET ALIVE」は見ているこっちが酸欠になる勢い。それほどまでの熱量が迸る『Passion』の国は宮近くんのあの言葉があるから成り立っているのだと、パフォーマンスを見終わって改めて気付くはず。もしかしたら『Passion』の国のパフォーマンス終わり、一転してステージの真ん中で可愛いものが見られるかもしれないので、目を凝らして頂くことをお勧めします。そんな3つ目の国『Passion』の話。

 
MCを間に挟み、続くのはしーくんが担当する『Smile』、笑顔の国。曲は「Talk it!Make it!」と「CARNIVAL NIGHT Part2」。はっきり言おう。見て。見た方が早い。この記事は「購入を悩んでいる人の背中を押せたら…」という想いで書き始めたものですが、その目的を早々に放棄する勢いでもう一度言います。見た方が早い。絶対に配信を見た方が早い。この2曲、近年において他の追随を許さないレベルでぶっち切りの「多幸感の詰め合わせセット」です。世界中の多幸感を集めてこのステージに持ってきたのか?というレベル。コロナ渦、色々なものが制限され、思うように生活も出来ず苛々が募る毎日ですよね。そんな日々を間違いなく吹き飛ばしてくれる、それがこの2曲。見ている側を巻き込んで行う振り付けコーナーは笑いを禁じ得ません。

特に、CARNIVAL NIGHT part2と言えば掛け声。会場では決して声に出せないレスポンスが、生配信なら出せる。拳を突き上げ、大声を出しても誰にも迷惑がかかりません。これが生配信の嬉しい所。Travis Japanが跳ね回り飛び回り、楽しくキャッキャ踊る『Smile』の国、見ているあなたも気づけば口元が緩んでいるはず。日頃の疲れや鬱憤を、この2曲のパフォーマンスで吹っ飛ばしてみませんか。見終わった後、なんとなく心が軽くなっていたら、それは間違いなくこの国のおかげ。そんな4つ目の国『Smile』の話。

 
後半戦一発目は如恵留くんが担当した『Innocent』、美の国。宮近くんと二人で歌う「Rollng days」と全員で歌う「STAY」の2曲。全く違うベクトルの2曲ですが、きちんと別の意味での「美しさ」をパフォーマンスに組み込んでいる演出力の高さ。ボルドーに近い色味のベルベット生地ロング丈コートにブーツを履いて長い棒を振り回す如恵留くん、あまりにも美し過ぎて、この国のコンセプトを早速一人で担ってしまっている。絵になり過ぎて、どこかの美術館の彫刻を見ているのか…?という気分になる程のものです。そこにとんでもない宮近くんが登場するものだから、もうRollng daysも配信を見た方が早いんじゃないかなと思います。ちなみにこちらのRollng days、衣装担当は如恵留くんですので、そのあたり頭に入れて頂いた上でご視聴頂けるとより楽しめるんじゃないでしょうか。

もう一つはSMAPの「STAY」。これも名曲です。「僕らずっと共に生きよう」「永遠なんて言わないからさ 鼓動止む その時まで」「たったの50年 一緒に」。玉虫色の衣装で、7人が顔を見合わせて、にこにこと笑い合いながら歌うこの歌詞は胸に刺さるものがあり過ぎて涙なしには見られません。たったの50年。言うは易しです。実際は、50年一緒にいる事がどれだけ尊く、どれだけ難しいことか。恐らく、Travis Japan自身がその事を一番よく分かっているのだと思います。それでも、今この歌詞を歌っているその気持ちに何の偽りも誤魔化しもないんだなって、7人の顔を見ていたら思うんです。誰も約束なんて出来ない永遠に対して「美しさ」を見出してくれた如恵留くんを、その永遠に立ち向かおうとするTravis Japanを、どうか生配信で見て下さい。タオル必須です。そんな5つ目の国『Innocent』の話。


続いてはうみちゃんが担当した『Nature』、自然の国。この国で歌ったのは全員での「Water Drop」と大野くんソロ曲の「Rain」。Water Dropは椅子、傘、手袋と今までのステージ演出で使用されてきた事がある小道具が集められていて、魅せ方がかなり練られています。小道具こそ多いのですが、視点が散らかることなくダンスやパフォーマンスがよく映える、まとまったステージングになっている所が凄い。個人的に解釈の余白がある上で気になった点は、本家である関ジャニ∞さんはこの曲をコンサートで披露した時に同様に手袋や光る衣装を着用していて、研究熱心なうみちゃんなのでここからヒントを得たりもしたのかな…と思っています。オマージュのようなものも感じられて、広く解釈ができる演出の幅があるって素敵だなと。

また、ソロで披露した大野くんの「Rain」については、本っ当〜にうみちゃんの声がよく合っています。こういった湿度の高い曲調には後を引く甘めの歌声が合うのですが、自分に似合う選曲をするセンスが流石。選曲のセンスは、自分に合う合わない関係なくやりたい曲、やって欲しいという声が多い曲、自分の声やダンスと相性が良い曲の中からの兼ね合いだと思うんですが、この辺のバランスの取り方がうみちゃんはとてつもなく上手い。細やかなダンスとライティング、バックスクリーンの使い方も観る側の視点をくるくると変えさせて飽きが来ないような演出をしているんだな…と驚くことばかりです。このステージング力を是非一度は見て欲しい。そんな6つ目の国『Nature』の話。


最後はしめちゃんが担当した『Love』、愛の国。しめしずが共に構成演出を担当した「星に願いを」は、サマパラ配信でもそれぞれがやっていたものですが、お互いソロでの演出でした。それが今回は共作。あの夏、相手が居るはずの場所を照らしていた黄色とピンクのスポットライトは、この公演できちんとお互いの足元を照らしています。やっと完成した「星に願いを」は、お互いの姿が見えるようになったからこそラストの悲しさも倍増する演出。特にこの曲の振り付けこそがストーリーテラーの役割を担っているので、潮の満ち引きのように絶対に触れ合うことのない2人を表していて至高です。

もう一つは「White Love」。みんな大好きホワラ。多幸感詰め合わせその2です。白の虎者ジャケットにメンバーカラーの淡い色のリボンを巻いたステッキを持って7人で歌います。これが本当に可愛い。とっても可愛い。4000〜5000円でこんな可愛いものが見られていいんでしょうか…!?後日別料金請求されますか…!?というくらいには可愛いですが追加料金は発生しませんのでご安心下さい。飛び跳ねたり、ステッキで突きあったり、顔くっつけて2本のステッキでハートを作ってみたり。それとこの曲に一番それが言えると思うのですが「目が足りません」。あっちで可愛いことをしてるかと思えば、こっちで別の可愛い事件が起きている。ステッキ交換コント、腹をステッキで突かれたから蹴りで報復、投げチュー、ウインクその他諸々。ステッキでハートを作る場面ではダブルカイト、のえまちゅ、しずげん、しめちゃんの決められない4パターンに視野が別れますので配信は誰が抜かれるか(もしくは引きになるか)賭けてみて下さい。私は松田担なのでしずげんを推しています。全員から真っ直ぐな愛を囁かれる、そんな7つ目の国『Love』の話。

 


7つのコンセプトを辿ったところでもう一度コンサートの始まりへ話題を戻します。7つの王国は対立し、議論も平行線。机の外側にいた7人の国王はそれぞれの国の方向性の違いから互いを理解しようとはしていませんでした。ただ、この7つの国のパフォーマンスを経てどうなったか。

洗練された誠実さの『Moon』、柔らかく暖かい『Shine』、魂が燃えるような『Passion』、誰もが幸せになれる『Smile』、多様な美しさを追求する『Innocent』、穏やかでありのままの『Nature』、そこにあるべき愛の形を教えてくれる『Love』。一見全く違う方向性を示していた7つの国の共通点は何だったのか。コンサートの本編、一番最後の曲がその問いの答えです。その曲こそがこの7つの国を和解へと連れ出す一つの共通認識でした。コンサート序盤で円形に並んだ机の外側、つまり円の外側にいたはずの7つの国は、この曲を経て全員が机の内側、円の内側に初めて飛び込みます。自分達とは全く違う、ずっと分かり合えないと思っていた外側の人達と、その答えを通して、ステージを通して初めて内側で交わろうと決意する。

表現が全く異なる7つの国のパフォーマンスに、唯一共通していた事。『7つの王国』を比喩にしてTravis Japanが辿り着いた表現の終着点とは。それを、是非生配信で、あなたの目で見て欲しいんです。Travis Japanが行き着いた、「表現は多様にあっても良い」「全てはこの概念さえあれば良い」という答えを、最高のパフォーマンスで刮目せよ。

 

Travis Japan Live tour 2021 IMAGE NATION~全国ツアーしちゃってもいいですかっ!?~ | Johnny's net オンライン

Travis Japan Live tour 2021 IMAGE NATION〜全国ツアーしちゃってもいいですかっ!?〜」2021年7月16日(金)18時〜 北海道公演を生配信

 

もう一度言います。様々なコンセプトを詰め込み、組み合わせただけの単純明快なコンサートではありません。一つのコンサートを通して、異なる表現方法であってもパフォーマンスにおいて必ずこの共通認識(本編最後の曲)があると提示していて、Travis Japanがステージの上で大切にしている核に直に触れる事ができます。とても洗練されていて、震えるほど格好良くて、ため息が出るほど美しくて、抱きしめたくなるほど可愛くて、涙が出るくらい暖かくて、ついつい笑ってしまって、身近に感じる感情を与えてくれるのに、どこか遠くに居る高尚さもある。

そんな気持ちになるTravis Japanの初の全国ツアーを、ご自身の目で見てみませんか。見逃し配信はありません。終わってしまってから、やっぱり見ておけば良かった…と死ぬほど後悔するかもしれません。時間に間に合わないからやめておこうかな…という方、途中からでもこの感情の昂りは保証します。あまりジャニーズも、ジャニーズJr.も、Travis Japanも知らないし…という方、今回を是非そのきっかけにしてみて下さい。敷居を高く感じているなら尚更です。少し覗いてみたら、あなたに引っかかるTravis Japanのステージが、必ず一つはあるはずです。


セットリストはこの7つの国をベースに作られているので、曲はこれだけではありません。少しでも気になる方、必ずあなたの心のどこかに刺さるTravis Japanをお約束します。

 

最後にもう一度。

 

Travis Japan Live tour 2021 IMAGE NATION~全国ツアーしちゃってもいいですかっ!?~ | Johnny's net オンライン

Travis Japan Live tour 2021 IMAGE NATION〜全国ツアーしちゃってもいいですかっ!?〜」2021年7月16日(金)18時〜 北海道公演を生配信 ★2021年7月16日(金)18時30分までなら購入することが出来ます。

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明日18時発、7つの国行きのチケットを、手にしてみませんか。

【第二回】Travis Japanのワンナイト人狼を振り返る【考察】

例に漏れずTravis JapanYouTube「ワンナイト人狼」を公開直後から死ぬ程見ています。今回の記事でも、コイツ一体何を言っているんだ…?という部分が散見され恐縮ではありますが、Travis Japanのゲームの流れを解説していきたいと思います。

 

人狼基本ルールのおさらい】

村の中に人を喰う「人狼」が紛れ込んでいます。村人たちは1日1回、話し合いの末に人狼かもしれないと思った怪しい人物を1人、処刑する事ができます。処刑した人物が見事人狼であればそこで人喰いは止められますが、推理が外れ処刑した人物がただの村人であれば、またその夜1人人狼に喰われて犠牲になってしまいます。村人全員が人狼に喰われる前に、人狼を処刑できれば村人陣営の勝利です。これが基本ルール。

 

【今回のルールと役職】

前回に引き続き、今回も通常何夜かに渡って行われる処刑がたった1夜のみ。ワンナイトです。つまり村人達はその1回のみの処刑で村人の中に隠れる人狼を当てなければいけません。カードは村人3枚、人狼2枚、占い師1枚、怪盗1枚、村長1枚、そして今回から加わった吊人1枚の全9枚です。その内7枚のみが1人ずつに役職として配られ、2枚は残されます。
◼️村人→村の約半数を占めます。何の能力も持ちません。

◼️人狼→村人を喰います。処刑されてしまえば終わりなので、自分が人狼と悟られないようにしなければいけません。全員に配られた7枚のうちに、人狼2枚ともが含まれていたら、人狼同士は仲間を知る事ができ、お互いに協力する事が出来ます。

◼️占い師→怪しいと思った人物の正体を1人だけ、もしくは、配られなかった残りの2枚のカードを見る(占う)事が出来ます。

◼️怪盗→相手が気付かない状態で、自分と相手のカードを交換(役職を盗む)事が出来ます。

◼️吊人→村人側にも、人狼側にも属さない第三の陣営です。村人に協力する事もなく、人狼の味方をする訳でもありません。人狼として疑われ、一人で追放される事を目指します。見事「人狼だ」と疑われ、処刑されれば吊人の一人勝ちという、とてもトリッキーな役職です。誰の味方もせず一人勝ちを目指す立場なので、誰の発言を揺さぶっても、引っ掻き回してもお構いなしです。

 
今回も、通常であれば何回(何夜)かかけて村人の中に隠れている人狼を探すルールを、「ワンナイト」(1夜きり=1回きり)という縛り付きで行います。

ただでさえ、1回しかない処刑のチャンスです。「お試しで処刑」が出来ないからこそ、その1回を失敗に終わらせない為に、慎重に人狼や他の役職を見定めなければいけません。しかも今回はここに「吊人」という、誰の味方もしない第3陣営が加わります。吊人は村人と協力して人狼を探す事も、人狼と協力して村人を欺く事もしてくれません。全員を出し抜いて、自分を人狼だと思わせ、処刑させる事だけに全力を尽くす厄介な存在です。この吊人の存在が、Travis Japanの頭脳戦にどんな影響をもたらすのか。では、第1ゲームの流れと彼らの発言から、Travis Japanの心理戦を追いかけていきたいと思います。(以下解説において役職を最初に提示しますため、ネタバレを含みます。動画未視聴の方は、視聴後にご覧下さい。役職紹介時、敬称略。)

 

 

【第1ゲーム】

配られた役職は以下の通り。
◼️村人:川島、七五三掛

◼️人狼:宮近、中村

◼️怪盗:吉澤

◼️占い師:松倉

◼️村長:松田

 
①各役職からのゲームの進め方について

まずカードが配られた時、ほとんどのメンバーが自分以外の役職を知る事は出来ません。知る事が出来るのは、誰か1人の役職を盗む事ができる「怪盗」と、誰か1人の役職もしくは配られなかった役職2つを見る(占う)事ができる「占い師」、そして配られた7枚のうちにもう1人の仲間がいた場合の「人狼2名」です。

人狼が2人いた場合、その組み合わせによってはゲーム開始直後からの動きに大きな差が出ます。仲間の人狼と協力してうまく他の役職になりすまし、村人の捜査の目を撹乱する事も一つ、処刑は1回しか無いのだから、村人の振りをして大人しくしておく事も一つです。特に人狼は2人いる場合、1人が処刑されてしまうともう1人も同陣営で負けが決まってしまうので、2人居るのであれば協力した方が得策です。

では、まず名乗りを上げた占い師の松倉くんの動きから考えてみます。占い師のカードを引いた松倉くんは、誰か1人のカードを見る事が出来るか、配られなかったカード2枚を確認する事が出来ます。運が良いと確認できたカードによっては、人狼が何人いるか分かったり、誰が人狼かピンポイントで見抜けたり、村人陣営にとっては大きな役割を担っています。宮近くんに「何を見た?」と聞かれ、ここで松倉くんは「慎重に行きたい」と答えを出し渋ります。占い師が何らかのカードを見ておきながら、その答えをすぐには教えず、慎重にいきたいと答える理由は一つ。人狼の人数もしくは正体を把握した時、のみです。松倉くんが確認したカードは配られなかった2枚。吊人と村人でした。という事は残りの7枚に人狼2枚が含まれていて、正体は分からないけれど、7人のうち2人が人狼であるという事が証明されたという事です。まだ全員が役職を名乗っていない状態で、占い師が早速正直に「人狼がこの中に2人いる」と教えてしまえば、人狼は協力して身を隠してしまう事になり、村人陣営はその尻尾を掴む事ができずに終わるかもしれません。松倉くんの判断は適切でした。

では次に、何だか色々な発言のタイミングを間違えて、途中まで人狼だと疑われていた「怪盗」しーくんの動きについてです。怪盗であるしーくんは、誰か1人の役職を盗み、相手と交換する事が出来ます。盗んでいたのは松倉くんの役職「占い師」でした。第1ゲーム開始から、発言のタイミングを間違えたり何だか怪しい言動が多く見られたことから如恵留くんにも「これは(閑也が)吊人だよ」とまで言われてしまう程に始終、怪しんでください!と言わんばかりでしたが。ここでしーくんが「自分は怪盗で、盗んだのは松倉の占い師だ」と発言した事で風向きは少し変わり始めた気がします。松倉くんは最初に、「自分は占い師である」という事を公表はしていますが、それは他の役職視点では本当かどうか判断がつきません。しかし、誰かの役職を盗む事ができる怪盗からは、松倉くんが本当の占い師である事が分かりますし、役職を盗まれた松倉くんも、他人からは真相が分からない中で自分の役職を占い師だと言い切ってくれた事により、しーくんが本当の怪盗であるかもしれないという信憑性が増しました。その為、松倉くんはしーくんと同じタイミングで「怪盗だ」と名乗り出た宮近くんを、どこか怪しい対象として、観察し始めたかもしれません。

 
②占い師と人狼の攻防

しかし、松倉くんにとって自分の役職を言い当てたしーくんが、本当の怪盗であるという信憑性がほんの少し増しただけであって、本当に怪盗かどうか言い切る事は出来ません。もしかしたら、松倉くん本人が「占い師」である事を公表した事に乗っかっただけの、怪盗を偽った人狼なのかもしれません。

占い師である松倉くんはすでに配られていなかった2枚のカードを見てしまっている訳なので、配られたカード7枚の内どれか1枚を再び見る事などは不可能です。つまり、自分が見た、配られていなかったカード2枚の正体をここで明かす事で、同じタイミングで怪盗として名乗り出た宮近吉澤のどちらかを振り落とす方向へシフトチェンジしようとした可能性があります。どちらか人狼なのか、正体は分からずとも何らかのヒントを得られるはずと考えるのは妥当です。配られていないカード2枚は「村人」と「吊人」。という事は、村人陣営にも人狼陣営にも属さない厄介な吊人は居ないという事になり、ゲームはシンプルなものになっていきます。嘘か、本当か、これだけです。この第1ゲームに登場しない吊人は、自分が処刑される為だけに場を掻き回すので、発言が嘘なのか本当なのか読みきれない部分が大きく、ゲームは混乱するばかりです。その吊人が居ないという事は、先程まで怪しい言動が多かったしーくんは、吊人の対象から外れ、次に「人狼」なのでは、という新たな疑惑がかけられます。如恵留くんがしーくんに「コイツが人狼のパターンもあるよ」と疑いの目を向けた瞬間、即座にノッたのは本当の人狼、宮近くん。「仲間が誰かだよね」と、既にしーくんが人狼だと仮定してもう1人の人狼を炙り出そうとしています。つまり、しーくんが人狼だとしてしまえば、同じタイミングで名乗り出た自分は怪盗となり、同じく本来の人狼であったはずのうみちゃんを、「怪盗で海人の役職を奪ったら村人だった」と、村人に仕立て上げる事が出来ます。後に如恵留くんが語った「ちゃかが仮に人狼として、閑也が粗相した事を逆手に取って自分が本当の怪盗として出たら人狼(2人)は安泰…」はその通りの指摘だったなと。普通は同じ役職が2人も居て、しかもそれが誰かの役職を言い当てなければいけない「怪盗」になり切った上での話だとしたら、怪盗でもないのに、自分以外の本当の役職なんて分かる訳がない。本当の役職が分かるのは、もしくは嘘の役職で言い当てた振りをして良いのは、1人だけ。もう1人の人狼だけなんです。これは、人狼が2人居るからこそできる連携だったなと思います。策士…宮近海斗という男…。

ただここで黙っていないのが占い師、松倉くん。「思い浮かんだのが元々しずと海人が人狼で、ちゃかが海人の人狼を盗ったパターン」。ほぼ正解です。と言うか、ここまで村長である元太くん、村人であるのえしめはほとんど話し合いの中で自分の役職について発言をしていないので、必然的に松倉くんを除くこの3人が怪しまれるのは避けられない流れでした。ここまで適切なタイミングで推理を入れてくる占い師と、逃げ続ける人狼の攻防が見事でした。

 
③村人の観察眼

ここまで割と静かであった村人しめちゃんが、ようやくここで口を開きます。「ちゃかが怪盗で(海人の役職を奪う)ってこと?そしたら多分(海人の役職を)村人って言わないと思う」。この発言ね、サラッとしていますけどしめちゃん。すごい考え方なんですよ。裏の裏の裏を読んでいる。

もしも松倉くんの仮説「吉澤、中村が人狼で、宮近が怪盗。怪盗が人狼の役職を盗った」が正しいものだとして、人狼の役職を奪った怪盗は、相手の本当の役職を言うでしょうか。相手が人狼だった!と皆に教えて、無事に処刑して良かったねで終われるのは、相手がその時も人狼のままでいる事が条件です。怪盗ですから、役職は自分と入れ替わっています。つまり、松倉くんの仮説の上では、宮近くんが怪盗としてうみちゃんの人狼を奪っていたとしたら、今現在、宮近くんは人狼という事になります。「海人は人狼だったよ」と申告するべきですが、普通はそんな事言いません。そんな事を言えば今相手と役職を交換している自分が処刑される事は明白だからです。その理由(自分が処刑される事を避ける為)から、「相手(海人)は村人だったよ」と周りに嘘を話して自分の処刑を回避する事も出来ますが、もしうみちゃんが本当に元人狼だった場合、「本当は人狼だったのに、周りに処刑されないために相手は村人だったと言ってるんだな」と判断する事が出来ます。その時点でうみちゃんは村人陣営、宮近くんは人狼陣営ですから、宮近くんはその発言で墓穴を掘り、処刑されてしまうリスクが高まります。

頭の回転が速い宮近くんなので、そんなミスはあり得ないでしょう。つまり、冒頭の怪盗として名乗り出た時に「海人は村人だった」と発言をしたのは、相手から攻撃されない確証がある、つまり、相手と自分が同じ人狼陣営である事が双方で分かっていたからです。自分を怪盗とし、相手を村人だったとする事で、どちらも人狼陣営である事は伏せる事が出来ますし、ここ2人が仲間である事を悟られないようにする事も出来ます。

しめちゃんの言う「宮近は中村を村人と言うのはおかしい」は、これらの複数の理由から来る考えです。もうこの時点でしめちゃんは、Wカイトが人狼である事をほぼほぼ悟っているのだと思います。あまりにも高度過ぎる推理。頭痛くなってきた。

 
④追い詰められる人狼と折れた人狼

さて、松倉くんの指摘は続きます。松倉くん本人も言っていましたが、配られていないカード2枚を「吊人」「村人」だと申告したのは、宮近くんが怪盗である事を告白した後です。このタイミングは松倉くんの想像以上に、人狼である宮近くんの行動範囲を狭めました。「だから俺早めに(役職)言いたかった」。もう心の声漏れてますが、まさしくそうだと思います。配られていないカード2枚が占い師によって公表されていないままだとしたら、当然ですが7人に配られたカードも占い師以外は知り得る事は出来ません。人狼がこの中に何人居るのか、はたまた1人も居ないのか。つまり、一度は怪盗と申告した宮近くんも、本当は怪盗ではないかもしれないですし、本当の事を話す義務はどこにもありませんから、本当の役職は人狼かもしれませんし吊人かもしれません。松倉くんは宮近くんが「吊人になり切ろうとしていた可能性もある」と指摘しました。人狼と吊人は、起きるかもしれない結末として「処刑される」という点においては共通していますが、そもそもの行動の目的が全く違います。人狼は、村人陣営に正体がバレないように、つまり、処刑されないように動かなければならないのに対して、吊人は人狼のフリをして、自分が処刑されるように仕向けなければなりません。つまり、役割の正体が人狼なのか吊人なのか分からない内は、傍目には「処刑するべき対象」として同じように映っているはずです。人狼であれば、処刑してしまえば村人陣営が勝ちますが、それが吊人の演技だとしたら、吊人の一人勝ちとなってしまいます。どれだけ相手が怪しい行動をしていても、サクッと処刑してしまってそれが吊人であったら終わりです。つまり宮近くんの「吊人になり切ろうとしていた」疑惑は、本当は人狼だけど、吊人だと判断されたら処刑される事は絶対にないから吊人のフリをしておこう、という考えを松倉くんがとても上手に見抜いていたからこそでした。松倉くんはこの点(吊人と人狼の行動の類似性)を危惧していました。だからこそ、松倉くんの「配られていないカードは、吊人と村人」という発言は、この問題が起きる可能性を大きく減らし、推理を解決に一気に導いたのではないかなと思うのです。

ここから、しーくん視点であっても、しめちゃん視点であっても宮近くんは漏れなく人狼疑惑者として名前を挙げられます。ここまででも十分追い込まれていますが、追い討ちをかけたのが、もう1人の人狼の存在でした。役職を公表して来なかった残りの3人(川島、七五三掛、中村)が全員村人として名乗り出た事から事態は大きく動き出します。占い師松倉くんによると、配られなかったカード2枚は「吊人」と「村人」。村人は最初から3枚しかないので、本来の村人は7人の内2人だけのはずです。この3人だけの中で「嘘をついている村人」を探すのは難しいのですが、唯一他の役職との関わりの中で、自らの役職を名指しされているメンバーがいましたね。中村海人さん。怪盗として名乗り出た宮近くんが「役職を盗った」と言った、「村人」の中村海人さん。③でしめちゃんが指摘した通り、本人が名乗った通りなら怪盗であるはずの宮近くんが、うみちゃんの盗った役職を「村人」というのはおかしな話なんです。

つまり、もう何を言ってもWカイトが共謀していた事は明白です。反論する余地もないと判断したのか、抵抗なしに白旗を上げたもう1人の人狼が名乗り出て、宮近くん大変頑張りましたがゲームオーバーでした。

 


【第2ゲーム】

配られた役職は以下の通り。
◼️村人:中村、松田

◼️人狼:吉澤、宮近

◼️怪盗:川島

◼️占い師:不在

◼️村長:松倉

◼️吊人:七五三掛

 
第2ゲームは、まさかの占い師が不在。占い師が不在ということは、言った事を信じてもらえるかどうかは別にしても、7人のうち1人の役職、もしくは、配られなかった役職2枚を見る事が出来る人が居ないという訳です。占い師は人狼探しにおいて要となる存在なので、ここが欠けてしまっていては村人陣営にとっては大きなマイナスからのスタートを意味します。

そして今回は、村人陣営、人狼陣営、どちらにも属さず一人勝ちを目指す吊人が役職として入っています。第1ゲームの解説でも記したように、人狼と吊人というのは紙一重の存在です。処刑されないようにする人狼と、処刑されようとする吊人。一見正反対のものを目指す双方ですが、正体が分からない限りはどちらか判別がつかないほど行動の怪しさは似ている事がほとんどです。こんな厄介な存在の吊人が「7人の中にいるのか」「いないのか」というのはとても重要な情報なのですが、占い師不在ではその手がかりを得る術すらありません。どうなる、Travis村人陣営Japan。

今回、約半数のメンバーが本当の自分の役職を公表してないんですよね。ここが、このゲームをややこしくさせた一番の理由です。では1人ずつの視点を考えながら、第2ゲームを紐解いていきます。

 
人狼陣営の虚偽について

まずは人狼陣営(宮近、吉澤)。この2人は最初からお互いが人狼である事を知る事が出来ています。共謀して村人陣営を騙す事が出来ますね。最初「怪盗から名乗り出よう」という流れになった時、自分は怪盗だと申告したのは人狼のしーくんと、吊人のしめちゃんでした。この場面において人狼であるしーくん視点から見ると、しめちゃんの存在はとてつもなく厄介です。自分は怪盗を偽った人狼なので、本当の怪盗かもしれないしめちゃんの前で下手な発言は出来ません。その為「(盗んだ松倉の)役職は言わない」と情報を伏せています。そもそも本当は怪盗ではないので松倉くんの役職も知り得ません。

仮に人狼が怪盗と偽り名乗り出た時に、自分以外の誰も挙手をしなければ(怪盗の役職が7人に配られていない、もしくは、7人のうちの誰かは本当の怪盗だが言い出してこない)、怪盗という役割を乗っ取り相手の役職を適当に言い当てながら、人狼陣営に有利な形で話し合いを誘導する事も出来るかもしれません。ただこれの盲点として、本物の怪盗が素直に申告せず、虚偽の怪盗が暴れ回っているのをじっと見ているだけだとしたら。知らない間に本物の怪盗は、交換した自分の元役職、現役職、そして偽怪盗の大体の役職(恐らく人狼か吊人の確率が高い)と、約3分の1を把握する事が出来てしまいます。その偽怪盗に話を合わせるような人物が居たら、2人目の人狼も推測されるかもしれません。自分に有利なように話し合いを進めていたと思っていたら、最後の最後で本物の怪盗に足元を掬われたというのが、一番あり得るパターンです。今回はまさにそれだったのかもしれません。

そして、怪盗の役職を奪うことにおいて、しめちゃんの登場で怪しまれる可能性も出てきたしーくんを見て、もう1人の人狼である宮近くんも勝負に出ます。それが、占い師として名乗り出る事でした。偽占い師の宮近くんは「下2枚(配られていない2枚)を見た」「吊人と村長だった」と皆に告げます。元々占い師カードは実際には配られていませんから、7人の中に本物の占い師はおらず、宮近くんが本当の事を言っているのか嘘を言っているのかは如恵留くん以外には誰にも判別できないはずです。この点(たまたま占い師は配られていなかった)については偶然なので、宮近くんはラッキーであったはずです。ただ、単純に言い方が怪し過ぎた事と、その後に本物の村長である松倉くんがすぐに名乗り出た事で、全員何となく「宮近が怪しいのではないか?」という空気にはなってしまいました。そして更に、先程怪盗として名乗り出たしーくんが、松倉くんの役職を「村人」と言った事で、こちらもまた本当に怪盗なのか?という疑いをかけられる事になってしまいます。松倉くんが村長を偽っている可能性もこの時点では否定できないのですが、今のところ松倉くんに怪しい言動がない事と、村長を偽るメリット(つまり人狼である可能性)が発生するほど松倉くんは話し合いの中で大きな動きを見せていませんでした。怪しさの天秤にかけた時に、どちらが虚偽の申請をしている可能性が高いかと言われると、分かりやすく怪しかった宮近・吉澤側に傾くのは致し方ない流れかなと思います。

 
人狼陣営をうまく利用した怪盗

では、次に怪盗を引いた如恵留くんサイドからゲームを見ていきます。怪盗である如恵留くんは、他6人のうちの1人と、相手に知られる事なく役職を交換する事ができます。如恵留くんが選んだのは人狼である宮近くんでした。この時点で、川島人狼・宮近怪盗と役職が変更になっています。ただ、交換された事を宮近くんは知りませんから、如恵留くんから見たら宮近くんはずっと人狼のつもりで振る舞っている事になります。つまり、もう1人の人狼がこの中に居るとするならば見極めるチャンスがあり、人狼となった自分と、元々人狼のその人に票を集めないように動かなければなりませんし、人狼が宮近くん1人だけだと判断できれば、役職を交換した自分に票が向かないよう誘導するだけです。

そんな中で①の流れがあり、七五三掛・吉澤が「怪盗」と、宮近が「占い師」と名乗り出ました。この時点で元々怪盗であった如恵留くんは、しめしずの2人が「嘘をついている事」は一目瞭然ですし、自分が役職を盗った宮近くんは元々「人狼」でしたから「占い師」な訳ありません。そして、嘘をついてなさそうな松倉くんがすぐに村長と名乗り出た事を仮に真実と肯定して「松倉がリアルに村長だとしたら、(松倉を村人だと言った)しめしずは怪しいし、かつ、ちゃかも下2枚見てるっていうのも怪しい」と言い切れます。この時点でまだ如恵留くんはもう1人の人狼の存在を掴み切れてはいませんが、しめしずの役職を、人狼もしくは吊人と睨んでいるのではないかと思えます。

 
③翻弄される村人陣営

さて、虚偽の申告が飛び交う第2ゲームですが、役割上、何のヒントも与えられず全く情報を掴めていない人達がいます。それが中村・松田の村人陣営です。ここまでの流れにおいて、何らかの役職を与えられた人は自分の役職を除いてある程度予想したり推理したりする事は出来ますが、村人は手がかりすら与えられません。皆が発言する事が本当なのか嘘なのか、0から見分ける必要があります。

うみちゃんは言動が単純に怪しかった宮近くんを「吊人の可能性がある」と踏みます。そもそも人狼は怪しまれてはいけないので、自ら怪しまれに行っている吊人ではないか?と睨むのは当然の流れです(「村長のカードが下にあったからお前(松倉)も上がってきたんだよ」という宮近くんの発言は訳が分からな過ぎて笑いましたが。もはや宮近くんヤケクソ)。そしてここまでの流れを受けて誰の信憑性も低いと判断したうみちゃんが「占い師、下なんじゃない?」と、占い師のカードが本来配られていないのでは説を提唱します。あまりに話し合いが噛み合っておらず難航しているという事は、占い師が不在か、もしくは占い師が本当の事を言っていないか、という2つが考えられるからです。占い師は本来村人陣営なので、嘘をついたり名乗り出ない必要はどこにもありません。つまり、やはり占い師は不在(=宮近は占い師ではない何か)という事になってきます。

村長である松倉くんも、本当はヒントが与えられていない村人陣営のうちの1人ですが、怪盗であるはずのしめしずが松倉くんの役職を「村人」と外した事と、占い師であるはずの宮近くんが「配られていない2枚は吊人と村長だった」と発言した事を受けて、誰も本当の事を言い当てておらず、この3人がなんとなく怪しく、人狼・吊人候補として挙がってくる事は松倉くんだけに与えられた確証です(他の人から見てもこの3人は怪しいのですが、松倉くんが本物の村長だという証拠は松倉くんしか知らないので)。そんな中、再び偽占い師の宮近くんが「本当の事を言うと7人の中に吊人はいる」と言い始めますが「下2枚は村長と村人だった」と付け加えるので、やはり宮近くんの発言は信憑性が低く、本来占い師は嘘をつく必要がないので、松倉くん視点からはほぼ偽占い師で確定です。

と、今まで割と発言をしてこなかった元太くんがここで「ケイ(松倉)が怪盗で、人狼を盗ってるパターンはないのかな?」と口を開きます。元太くんから見た時、まだ宮近くんは占い師ではないと断言は出来ません。宮近くん本人と役職を交換している如恵留くんや、自身が村長で宮近くんの発言を嘘と断言できる松倉くんのようなヒントを持ち合わせていませんから、とにかく全員の正体を炙り出す必要があります。占い師と名乗り出た宮近くんにもう一度「下2枚(配られていない2枚)が何だったのか?」を確認し、「吊人と村長…とは言ったけど」「吊人は(7人の中に)います」「(配られていない2枚は)村長と村人でした」と言い直した宮近くん。

これまでの情報を元太くん視点で整理して行きましょう。まず占い師で名乗り出た宮近くんが配られていない2枚を吊人と村長だと言いました。つまり、そう考えると配られた7枚のうち、3枚が村人という事になります。しかし、その後占い師が「吊人はこの(7人の)中にいる」「配られていない役職は村長と村人」だと全く違う結果を話し始めました。占い師は嘘をつく必要がなく、また、この時点で他の誰も占い師として名乗り出ないので、占い師が不在(配られていない)という事は確定します。また、言動からして吊人、人狼として疑わしいのは七五三掛、吉澤、宮近の三者。自分は村人なので、残った役職は、村人2、村長、怪盗です。のえんちゅは役職を公表しておらず推理するには情報が不足しているため、可能性として残っているならば、一度は村長として名乗り出た松倉くんが、実は怪盗を持っていて人狼の誰かと交換してしまったため、それを隠すために村長として名乗り出ている説です。持っている全ての情報から、一瞬で今考えられる(しかも今までの方向性とは全く別の)可能性を提示できる元太くん、さすが埼玉でもトップクラスのかしこ。

その直後に怪盗と名乗っていたはずのしーくんが「そうすれば(松倉が)村人って出るのか」と発言しており、如恵留くんも指摘したとおり、その発言は松倉くんが怪盗だと仮定していることになり、自らの怪盗申告を打ち消してしまう事にも繋がりました。となると、しーくんが怪盗として発言した「松倉は村人」は嘘となり、元太くんから見ると松倉くんは怪盗でも村人でもなく、本人が申告している通り村長である可能性が高くなるのです。日本でもトップクラスのかしこ。そして最初から最後までとても綺麗な目で真実しか言っていないのに、色んな疑いをかけられてしまう松倉くん。彼が村長を務める村は、どうか平和であって欲しい。

 
④唯一の吊人の魂胆と全ての鍵を握った怪盗

さて、最後に今回のキーマンとなる吊人、しめちゃん視点からのゲームの動きです。吊人はとにかく疑われる動きをして、処刑の時に皆から票を集める必要があります。ただ、怪し過ぎると逆に「吊人だ」と見抜かれてしまい、処刑の対象から外されてしまうのでやり過ぎも禁物です。

まずゲームの序盤、怪盗になりすまして名乗り出た所、対面に座るしーくんも同様に怪盗として名乗り出ました。怪盗が2人いる訳もなく、松倉くんの役職も外し、また、その他にもまずまず怪しい人物として宮近くんが挙げられています。自分1人だけ最初から怪しい動きをすると、処刑されたがっている吊人だと見抜かれてしまうので、人狼疑惑の数人の中に潜り込む事ができ、この時点でしめちゃんとしてはまずまず良い滑り出しです。さらに③で怪盗の可能性を打ち消されたしーくんが方向転換して「俺シメに盗られてる、人狼を」と言い始めます。これは、怪盗の可能性が打ち消されてしまったため人狼として処刑される確率が上がってしまったしーくんが、今度はしめちゃんの怪盗発言に乗っかり「怪盗に役職を取られてしまい自分は人狼ではなくなった」「代わりにシメが人狼だ」としめちゃんに人狼を押し付けようとしたためです。普通なら焦る出来事ですが、しめちゃんは吊人です。自分に人狼疑惑が高まれば、票が集まって処刑となり一人勝ちができます。またとないチャンスです。小さい声で「盗ってない」と否定するだけで、大声を上げて反論なんて全くしません。うみちゃんも「その可能性が見えてきたな〜」「今の話だったら(宮近が)吊人じゃん」と乗っかります。世論が大きく動き、七五三掛人狼・宮近吊人説に傾こうとした所を、この人は見逃しませんでした。

本当の怪盗である如恵留くん。如恵留くんはこの時点で殆どの役職を掴んでいます。まず、自分は怪盗で宮近くんの人狼を盗っています。ここは確実です。あとは推理で考えていく事になりますが、怪盗の可能性を打ち消された途端、自分は人狼だったがシメに役職を盗られた!と急に言い始めたしーくんは、処刑される事を避けようとしている本当の人狼なのだと睨む事が出来ます。また、人狼扱いされているのに大して焦りもしないしめちゃんも、ほぼ確実に吊人なのだろうと踏んでいます。ここまで自分の役職を公表していないうみげん、そして最初から村長だと言い続けている松倉くんは恐らく村人陣営でしょう。また、誰も占い師として名乗り出ていない事から(宮近くんは名乗り出ていますが、元人狼である事を如恵留くんだけが知っているので)、占い師不在の村と判断できます。その為「今回、占い師と怪盗がいない村なんだよ。人狼人狼、吊人(宮近、吉澤、七五三掛)のパターンで。だから多分シメに入れない方が良いかも。」と皆に提言するのですが、この発言の恐ろしさが分かりますか。占い師不在の村であると判断できるとは言いましたが、ちゃっかり怪盗(自分の役職)も不在にしています。占い師同様、怪盗の正体が7人の中でハッキリと定まらない事から如恵留くんはこのまま怪盗を無かったことにしようと考えました。そうしてしまえば、自分が宮近くんの人狼を盗った事にも気付かれず、自分に票が集まる事はありません。あとは、もう1人の人狼の救済と、吊人に票を集めさせない方向へシフトチェンジすれば良いだけです。吊人疑惑をかけられたしめちゃんが「リアルに俺は怪盗」「怪盗だから票は集まらない」と反論しますが、本当の怪盗は如恵留くん本人ですから、これも嘘だと断言でき、しめちゃんが吊人である確証が高まっていくだけです。

 
⑤もう1人の人狼の救済へ

しめちゃんが吊人だと予想がついた如恵留くんは、しめちゃんへの票入れを牽制しつつ、もう1人の人狼であるしーくんを救済する段階へと移ります。今までの言動から、人狼疑惑が高まっており処刑される対象となりそうなしーくん。この状況をどう打開するのか、という所ですが。

まず、しめちゃんを吊人だと皆に分かってもらう所からスタートです。宮近くんが吊人疑惑として槍玉に挙げられていますが、宮近くんが吊人でない事を知っている如恵留くんは、そうでない事を断言できます。「ちゃかは吊人じゃないよ。もし本当に吊人だったらあんなに最初わざとらしく間違えたりしないもん。吊人を装ってる人狼だよ」、「しめ絶対に(人狼と)違う(しめが吊人だ)」と。しめちゃんは「マジの怪盗。本当に怪盗。」と反論しますが、そもそも怪盗は如恵留くんの役職ですし、現にしめちゃんは松倉くんの役職も外しているのでこの反論は意味を為しません。ゲーム終了後にしめちゃんが「ちゃかが怪盗で俺の吊人を盗ったと思った」と話していましたが、宮近くんのあの言動の定まらなさは吊人に見えても仕方ないですし、自分の役職(吊人)がいつの間にか別のものに変わっていたとしたら、処刑されてしまっては勝てません。だからこそしめちゃんは、「自分は怪盗だ」と言い切る方向に舵を変えたのではないかと思います。

そしてゲーム終盤は怒涛かつ波乱の展開を迎えます。もうこのままでは勝てないと思った七五三掛、宮近両名が突然「実は人狼でした」と化かし合いを始めます。しめちゃんの言い分は「本当は人狼だったけど、怪盗に役職を盗られた」=「今は村人陣営」です。恐らくこの探り合いの中で、しめちゃんは自分の役職(吊人)が誰かに盗まれたと思ったのでしょう。一人勝ちを諦めて、処刑されないために動き出します。

それに便乗して宮近くんも「俺人狼だった」と乗っかります。これは決して宮近くんが白旗を上げた訳ではなく、如恵留くん以外から見た宮近くんはまだまだ人狼なのか、吊人なのか判断に迷う所ですから、場を引っ掻き回す発言をしていれば、裏を読んで吊人と判断され、票が入ってこないかもしれません。しかしここを見逃さない如恵留くんは、パワープレイ(本人談)を始めます。宮近くん自らが「自分は人狼だった」「(閑也と)仲間仲間!」と口にした瞬間から、如恵留くんはしーくんに票を入れさせない事ではなく、宮近くんに票を集める方へ方向性を変えました。他の人から見た時、今の所宮近くんのこの主張を100%信じると、宮近、吉澤が人狼という事になります。村長以外は1票ずつしか所持していないので、両名怪しくてもどちらか1人にしか投票は出来ません。どちらも同じくらい怪しいのであれば、少しでも人狼率が高そうな方へ投票するのが筋です。如恵留くんは、「2人(宮近、吉澤)とも人狼かもしれない」「でも、もし仮に七五三掛が怪盗として、吉澤の人狼を奪っているとしたら、吉澤が怪盗、宮近は人狼のままとなる」「しかもこんなに分かりやすい言動をしている宮近は吊人ではないと言い切れる(自分は宮近の元役職を知っているし)」という3つの説を唱えます。確実に人狼陣営を負かしたいのであれば、より確実に人狼と断言出来る方、つまり宮近くんへの投票が必要となる訳です。両名とも疑わしいのであれば、怪盗に変わっているかもしれないしーくんではなく、宮近くんを吊る方が無難だ、と押し切ります。人狼どちらかを処刑する事ができれば人狼陣営の負けですから、投票するのは別にしーくんじゃなくても良い訳です。「そう言われると確かに…」と言ってしまいそうになるほど、誘導が上手。最初からしーくんが人狼として疑われていた以上、疑いを晴らしての救済は無理だと判断した如恵留くんは、同じくらい疑われていた宮近くんの人狼の可能性を少しでも高めて投票へと持ち込んだのでした。

蓋を開けてみれば、人狼から役職を奪った如恵留くんと、救済できたもう1人の人狼しーくんでの見事な勝ち抜け。今回は、如恵留くんが怪盗を引いた事、そして、交換した相手がたまたま人狼であった事が大きな勝因だったと言えます。(宮近くんを選んだのは意図的な理由があったとのえまるで記載されていて天を仰ぎましたが)

 


以上!後書きする余力も残せないほどの、Travisワンナイト人狼Japanの振り返りでした〜!(疲れた)

「The Show」に込められたTravis Japanの未来を見た

白いライトで模られたグループ名のセットをバックに背負い、デニム生地に赤色とファーが映える新しい衣装を身に纏って、心にグサグサ刺さる歌詞を歌う。キラキラとステージの上へ舞い落ちる金色の雨の中、7人の強い眼差しを目の当たりにして、「なんて綺麗なんだろう」と思った。この感情を完全に形容する言葉が見つからない。瞬きなんて、勿体なくて出来なかった。一瞬たりともこの時間を見逃したくないと強く思った。天に向かって拳を突き上げて、曲は終わりへと向かい、グループ名の形に切り抜かれた緞帳がゆっくりと降りていく。7人が緞帳に覆われて見えなくなっていく中、宮近くんの「We're Travis Japan. Thank you.」という言葉が会場内を木霊して、肌が聳つのが分かった。グループ名に切り抜かれた赤い緞帳の向こう側に見えるのは、ただのステージの向こう側の空間ではなくて、Travis Japanの残した熱気のようなものが確かに漂っていた。これは精神の話じゃなく、物理の話だ。


あまりにも美しくてスローモーションにすら見えたその光景に、私はいつか来たるべき未来を見たのかもしれないとすら思った。贔屓目ゆえの過言でもない。この文章は、Travis Japanのオリジナル最新曲「The Show」と対峙した人間の、どこかに書き残しておきたかった感想文です。

 

1.曲調の凄さ

曲調は、かなり時代を遡ったアメリカ音楽のような、豪快なビックバンドサウンドが印象的な始まり。アタックが強くて、4拍子「1・2・3・4」にした時、1と3の前拍を強調する事から全体的に縦ノリ(身体を垂直に動かす)したくなる曲と言える。まず面白いと思ったのがテンポの緩急。ビックバンドの大胆でゆったりしたテンポのイントロから始まり、宮近くんの「I'm back here…」を皮切りにテンポが早まり肩を上下させる振り付けが加わる。そしてまた少しの間テンポはダウンからのアップを経て、Aメロは再びテンポダウンする形でしめちゃんの歌い出しに突入する。この上がり下がりする波のような、テンポの緩急の付け方がまず凄い。

 
イントロからボルテージをどんどん上げて勢いのまま歌詞に突入する事も出来るけど、テンポの緩急がある事で、心をぐーっと引き寄せられたかと思えばパッと離され、またぐーっと引き寄せられるという、ある種駆け引きのような仕掛けを感じることが出来る。メリハリのついたイントロ構成に加えTravis Japanのダンスが乗っかる事で、テンポダウンした箇所も決して間延びしたようには感じない。むしろ豪快な曲調による疾走感とバンドサウンドの高揚感が相まって、テンポの上がり下がりが受け手側の違和感として働いていない所がまた凄い。

 
初めて聴いた時、「アルバムのリード曲にありそう」だと思った。アルバムのリード曲にありそう、という事は、もしこの「The Show」が含まれたアルバムが発売されるとしたら、この曲が宣伝のためにテレビやラジオでどんどん流されるし、アルバムの顔となる曲になる。そういう事です。伝わらないかもしれないし、伝わっている気はあんまりしていませんが、それくらい凄い曲だという事です。初めて聴いたのに、「この曲がTravis Japanの表現における世界観の一端を担っている」と思えたという事です。耳にしたのは初めてなのに、目にするのは初めてなのに、「これは間違いなくTravis Japanの歌だ」と断言できてしまう程に。

 

 

2.歌詞の凄さ(歌い方等含む)

曲だけじゃなく歌詞も鮮烈で、前衛的で、挑発的。

歌詞全編について内容を掘り下げてみたい。歌詞の内容だけに触れるつもりが、その他の事にも触れてしまっているので内容にまとまりがない。すみません。行ってみよう。

  

I'm back here…

 
この宮近くんの一言を皮切りに曲が動き出す感じが、もう文句なしの最高ポイント。この歌詞を、この言葉を宮近くんにしようと決めてくれた人に金一封を渡したい。「I'm back here.」直訳すると「ここへ戻ってきたよ」。どこに?って話だけど、そしてその答えはAメロのしめちゃん、松倉くんのパートへ続く。

 


It's time 始めようか 随分イイ子で So far

待ってたようだね

Crank up 長い時を待ち侘びてたのは

君の方だけじゃないさ

 
世界中に感染が広まり、2020年の2〜3月頃から沢山の舞台、コンサート、つまりTravis Japanが立つはずだったステージも無くなってしまった。そこから1年間、無観客の配信コンサートや、有観客と言えど地方公演が全公演中止となり、都内公演も座席が絞られてしまった舞台。Travis Japanが本来思い描いていた完璧な形での公演というのは、叶わぬまま。そしてやっと有観客で幕を開けたこの全国ツアー。長い間待っててくれたね、と。この時を待ち続けたのはファンだけじゃなく、Travis Japan自身も同じだと。もう分かりますよね、冒頭の直訳「ここへ戻ってきたよ」は、この1年間Travis Japanが待ち続けた、有観客でのステージである事。

それを宮近くんが呟く訳だけど、その言い方は客席に対する「I'm back here!」のような嬉しさ爆発という感じではなくて、自分たちが挑み続ける未来を見据えて、今まで蓄えてきたものをちらつかせながら発する「I'm back here…」だと。やっとステージに戻ってきた。もうここでは何の遠慮もしない。準備はいいですか?と言わんばかりの、これ以上ない挑発的な格好良さが詰まった「I'm back here…」だと。このパートを宮近くんに言わせようと決めた人に、金一封を渡したい気持ちが1ミリでも伝わったら嬉しい。

 


身体中満たす Adrenaline

I really like, I really like the feeling

スピード増す鼓動はGroovin'

何処までだって行けるよ

 
ここののえげんの掛け合いもまた良い。そして二人とも英単語の発音が良い。如恵留くんは元々英語ができるし、元太くんはとにかく耳が良いから発音系のコピー能力が半端ではない。

ずっと立ちたかったお客さんのいるステージの上で、身体中にアドレナリンが駆け巡っていくのが分かる。鼓動はどんどん速さを増して、このままどこまででも行けてしまいそうな高揚感に包まれる。ステージに立っている側の心理を一つ一つ丁寧に、でもその体温は失わずに歌詞に綺麗に落とし込まれていて、客席にまでその熱量が寸分狂わず伝わって来る。

 


戻らない時間ならいっそ今夜僕と

全てを置いて行こう Come on, come on

派手に行こうぜ


ステージに立ってしまったら時間は進むばかりで戻す事は出来ない。ならば、後ろ向きな気持ちや躊躇いはここに置いて、今を楽しもうと受け手側の手を取って走り出すような疾走感のある歌詞がポイント。あと、ここのパート(1番うみちゃん「いっそ今夜僕と」2番しめちゃん「奇跡を噛み締めて」)の音程がものすごく洒落ていて好き。(別ツイートにて動画と共に音程のポイントを呟いてますのでご参照下さい。)

 


Wow-oh-oh-oh…

さあおいで光の渦へと

Wow-oh-oh-oh…

極彩色の世界へと

Give your give yourself,

Give your give yourself away

戸惑いなんて今は脱ぎ捨てて

Wow-oh-oh-oh…

君の全てを曝してごらん

 
ステージの上に散らばる煌めきって、きっと客席側からは言葉に具現化し切れるものではないと思っている。「眩しい」とか「キラキラしている」なんて安い言葉に収まる事はない。その場所に立てる人間はほんの一握りで、そこに辿り着くまでには想像もできない程の葛藤や後悔やドラマがあって、血の滲むような思いや努力も涙も汗も足元に死ぬほど転がっている。それでも、そんな彼らがそのステージ上を「光の渦」と、「極彩色の世界」と歌う。目まぐるしく渦巻く世界である事に変わりはないであろうに、それを「光」であると言う。色んな思い(色)を連れてこのステージまで来た人には、この場所はたった1色の色では表現出来ないほどの思いがひしめき合う場所なのだろう。

彼らがこれから進む道がどんなものであろうか分からず、自分を解放し切れていない(飛び込んでいいか分からない)曲の受け手に対して「give yourself away」=「自分自身を解放して」「脱ぎ捨てて」と促し「君の全てを曝してごらん」と締め括る。アイドルとファン。アイドルをコンテンツとした時の商業的な話の上では消費される側と消費する側なのだが、そんな表面的な話は一旦無しにして、「君の本当の気持ちを見せてごらん」と理屈じゃなく本能に語りかけられている歌詞だと感じる。


2番以降の歌詞も、

 


Wow-oh-oh-oh…

さあ踊れ二度はない夜を

Wow-oh-oh-oh…

誰の邪魔もないこの時を

Give your give yourself,

Give your give yourself away

恥じらいなんてフロアに散らかせ

Wow-oh-oh-oh…

僕の全てで満たしてあげる

 

そうさOne for your loving

And two for the show

余計なものなどもう要らない

夢見てるだけ? いや嘘でしょう

出会う前にはもう帰れない

 
すみません、歌詞の良さのあまり涙で滲んで前が見えません。コンサートも舞台も、どの世界のどんなステージも、同じものは二度と作れない。「もう一度」はどうしたって通用しないから、幕が上がったならもう恥じらいを捨てて、この時間に身を任せて飛び込んでみて、というこの上なく背中を押してくれる言葉。

そしてこれ。「One for your loving And two for the show」。初めてこの歌詞を見た時、ハァ〜〜〜って深い溜息をついた。「The Show」というタイトルの楽曲にこの歌詞がある矛盾。こんな素敵な矛盾、今まで見た事がない。直訳は「第一にあなたの愛に応えるため、次にショーのため」。解釈としては「このステージは、このパフォーマンスは、今この時間は、何よりもまずファンの愛に応えるために存在している。その次に、ショーのため。」だと思っているのですが。その後に続く「余計なものなどもう要らない」もまた、ファンの愛とショー以外は要らないという歌詞。

この「The Show」というタイトルをつけておきながら、歌詞にこの英文を入れて歌ってしまうTravis Japan、とても好きだし、Travis Japanのファンは愛されているなあと目の奥が熱くなった。

 

 

3.演出の凄さ

1と2で書いたように「The Show」は単体でも十分に魅力的だけれど、この曲の良さに拍車をかけたのは、今回の全国ツアー「IMAGE NATION」の演出なんだろうと思う。(以下は私個人の解釈でしかないので、さらっと読み流して頂いて大丈夫です。)

 
今回のツアーコンセプトは「7つの王国」。Moon、Shine、Passion、Smile、Innocent、Nature、Loveの7つの国の国王がオープニングで円形に並んだ机と椅子に座って首脳会談を行っている。オープニング曲の曲調の激しさもあって、緊迫した雰囲気だったり、机を叩いたりする振り付けがあって「国同士の方向性が異なっているせいで揉めている?」というような印象を抱いていた。立ち位置は机の外側(円の外側)に居る事が多い。

 

エンディングは今回記事にしている「The Show」。オープニングと比較してセットの位置は全く同じ。7つの机が円形に並べられていて首脳会談が行えそうな位置取り。ただ、オープニングとエンディングが大きく異なる点はTravis Japanの立ち位置。最初は机の外側だった7人の立ち位置が、エンディングの最後で全員が机の内側に飛び込む場面がある。

 

最初は国の方向性の違いを巡って対立していた7つの国が、それぞれの国のパフォーマンスを通して良さを共有するうちに、個性をぶつけ合うのではなくて、それぞれの国の共通点を見出す事にシフトチェンジした。それぞれの国が見せたいものはあるけれど、その共通点こそが「ショー(The Show)」だった、という解釈。だからこそ、国同士の対立が不要になった今、机(ここで言う国境のような解釈)の外側に居る必要はなく、机の内側に飛び込んで行けたのでは、と思っている。この演出がとても好きで、だからこそ今回のツアーに必要な新曲だったし、これからのTravis Japanのキーとなる曲になるんだろうなと思えた。

 

 

その曲のタイトルは「The Show」。
今一度「show」という単語が持つ意味を調べてみると、よく使われる「ショー(興行物)」、「〜を見せる」、「〜表現する」以外にも「好機」や「〜を証明する」という意味も含まれるらしい。表面的には、Travis Japanの新たな一面や魅せ方を「見せる」事や「ショー」そのものを表した曲なのかもしれない。けど、その奥底にはこの曲がTravis Japanに訪れた事が一つの転機となればいいという願いも込められているように思えてならない。今まで表現した事のない、新鮮な種類の楽曲。なのに背伸びは一切必要ない、等身大の彼らを歌っている。「今までのTravis Japanにない曲」は、彼らの新たな飛び道具なんてものじゃなく、1ミリの違和感もなく「今のTravis Japan」というパズルにぴったりと嵌るピースになっている。

この曲は間違いなくTravis Japanの好機だ。今のTravis Japanの証明だ。「The Show」という、彼らにとっての多くの意味を含んだ一曲が、これからのTravis Japanを更なる高みへ連れて行ってくれる。そう確信した。

 
「The Show」はもしかしたら、この先のTravis Japanのエンタメを切り開く鍵となるのかもしれない。その鍵を握ったTravis Japan自身が、これからステージの上でどんな光の渦を起こし、極彩色の世界を見せてくれるのか。

 
金色の四角い紙吹雪が空中を舞いながら、ライトに照らされてキラキラと反射する真ん中で、Travis Japanが嬉しそうに、誇らしげに、眩しそうに、この曲を歌う光景を、今でも鮮明に思い出す。
この先もきっと、忘れる事はないと思う。

 


「The Show」を見た者は、Travis Japanと出会う前にはもう帰れない。

7人のショーは、まだ幕を開けたばかりだと、この曲がそう告げている。

指折りとともに増えていく愛を

今日は一年に一度の特別な日だから、特別に大好きなあなたの、特別に大好きな所の話をしよう。

4月19日。22年前のこの日に沢山の人に愛されて生まれてきたあなたは、素敵な名前を与えられて、それから多くの人とその縁に出会って、22年後の4月19日、22年前よりももっと沢山の人に愛されて、祝われて、22歳になる。

 
この日を祝うのに5文字の単語に全てを押し込めるにはあまりに大きな気持ちだから、少し長くなるけれど、あなたの好きな所について、ちゃんと一つずつ話をさせて下さい。

 

 

1つ目。「歌がとてつもなく上手い所」。

低音からファルセットまで音域が幅広く、声量も安定している歌声の持ち主。元々上手かったけれど、ここ数年でさらにぐっと伸びた印象が強い。力強いのに、どこか壊れそうな脆さにもなる、曲によって表情がくるくる変わる歌声。ただ声が甘いだけではここまでの表情はつかないと思っているので、きっと元太くんの研究と努力ありきの歌声。

 
2つ目。「絶対的な体幹の元に成り立つダンス」。

ダンスが上手いと一口に言っても、それは沢山の種類の意味があるけれど、元太くんのダンスの上手さを、その体幹を無しにしては語れないと思っている。重心を激しく入れ替えるステップや位置移動であっても、何回転も続くターンであっても、一切ブレる事のない軸。身体の固さをほとんど感じさせない、しなやかで力強いダンスが、数多の魅力の一つ。個人的には、ダンスに出る細かな所作の美しさも好きなポイントです。

 
3つ目。「お芝居への情熱」。

月9への出演を果たしてくれた時、元太くんのお芝居が見られる!なんて軽々しく喜んでいた私は、元太くんのお芝居を通してその人の人生の向こう側を垣間見る事となった。「その人になり切る」というのはよく聞く言葉だけど、実際にその人の人生の見えない向こう側や余白を視聴者に想像させる凄さが手に取るように分かった。先輩の作品もチェックして「俺もこういうお芝居をしてみたい」と常に向上心を絶やさない所、とても好きです。

 
4つ目。「表舞台に立つ度に磨かれる表現力」。

元太くんを応援していて楽しい事の一つとして、その成長度合いの凄まじい早さが挙げられる。スポンジのような吸収力で、先輩や周囲の学ぶべき部分をどんどん自分の中に取り込んで、それを全て自分のものにしてしまう。だから元太くんが表舞台に立つ度、その表現力は前回見たものから一段階も二段階も三段階も上がっている。後退も現状維持も絶対にしない。元太くんの凄さは、常に磨かれる表現力への飽くなき探究心にある。


5つ目。「楽しそうな笑い声と笑顔」。

楽しい時、嬉しい時、メンバーといる時。元太くんが見せてくれる、大きな口を開けて、目を細めて、クセのある笑い声で楽しそうに笑ってくれている時。きりっと上がった眉毛と意志の強い目が、笑うとふにゃっと下がって愛くるしい表情に変わる事。とってもずるくて、とっても可愛くて、とっても愛しい。

 
6つ目。「Travis Japanを大好きな所」。

事あるごとに、いつも「7人で」と必ず言葉に出してくれる事。勿論、言葉以外でもメンバーを見ている時の目が、とても楽しそうで愛しそうである事。加入した時、メンバー間の心の距離感について言及した事。元太くんの声で発する甘くて優しい「Travis Japan」という響きを聞いていると、元太くんがどれだけTravis Japanを大切に思っているのか、伝わる気がする。

 
7つ目。「夢を言葉にしてくれる事」。

元太くんの凄い所の一つに、夢や目標を臆さず口にできる強さがある。言霊という言葉があるように、やりたい事や欲しいものを言葉にできる人の所には、ちゃんと機会や運が巡ってくる。大河ドラマは未来の「もしも」の話じゃない。訪れるかもしれない「夢」の話じゃなくて、元太くんが必ず掴む「現実」の話。そう思える理由が、ちゃんと元太くんが目標を言葉にしてくれる強さにある。

 
8つ目。「大胆に見えて繊細な所」。

なりふり構わず誰かに甘えたり、突拍子もない行動を取ったり一見大胆に行動しているように見える元太くんの、実は色々な事に気を遣っている繊細さが好き。宮近くんがいつか言っていた「元太は明るく振舞うけど、言われた事を気にして落ち込むタイプ」という言葉が、元太くんの実は繊細な部分を表している。

 
9つ目。「人との距離感を絶妙に計っている所」。

8つ目に共通するけれど、人の懐に飛び込むのを得意とするばかりでなく、この人が本当に心を開いているか、どこまでなら踏み込んで良いのか、見極めるのがとてつもなく上手い所がある元太くん。誰彼構わず甘えたり飛び込んでいる訳ではなく、きちんとその人の抱えているものや踏み込んで欲しくない部分を察する力がある所が好き。

 
10個目。「末っ子の中に見え隠れする長男感」。

Travis Japanの末っ子として楽しそうに過ごしている元太くんの、ふと見え隠れするお兄ちゃん感。ああ、よく周りを見ているなと思ったり、ふとした瞬間にメンバーの帽子や解けた服の紐を結んであげたり。本人が何の気無しにしている感じがまた、とてつもなく好きな部分。

 
11個目。「家族を大切にする所」。

節目節目でちゃんと家族への思いや、今までの感謝を言葉にする元太くん。元太くんの家族が元太くんを思う気持ちも、元太くんが元太くんの家族を思う気持ちも、いつも沢山お裾分けしてもらっているなと感じる。ずっと変わらず、仲良くいて欲しい。

 
12個目。「ありがとうを躊躇いなく言葉にできる所」。

元太くんは夢や目標を言葉にできる強さがあると言ったけど、節目節目できちんと「ありがとう」という言葉をくれる強さもある。応援してくれてありがとう。支えてくれてありがとう。周りにだけじゃなくて、21歳の自分にありがとうと言える元太くんは凄い。周りへの感謝だけじゃない、今日この瞬間も元太くんがアイドルでいるのは、元太くんの意思があってこそだから。だから自分にありがとうを送れる元太くんは、間違いなく素敵。


13個目。「突き抜けた空のような青が似合う所」。

元太くんのメンバーカラーが青になってから、元太くんはどんどん青が似合う人になっていったと思う。静かに燃える青い炎のような、深くてどこまでも沈んでしまう濃い青の海のような、どんな青も元太くんの一側面なんだけど、楽しそうにカラリと屈託なく笑う元太くんは、雲ひとつない、どこまでも突き抜けた青空のようで、「この人は本当に青が似合うな」と思う。


14個目。「みんなに愛されている所」。

みんなに愛されて、みんなに囲まれて、みんなの中で笑っている元太くんが好き。沢山の愛をもらって、いつも溢れんばかりの愛を両手に抱えて、嬉しそうに笑っている元太くんが好き。元太くんが愛に埋もれていくこれからをずっと見ていたい。

 
15個目。「心の真ん中に一本芯が通っている所」。

元太くんの意思がブレていない所。やりたい事も、見たい景色も、それを叶えるための努力だって、何も変わっていない所。この世界に居たら、沢山の刺激を受けて、多くの景色を見ると思うけど、それでも元太くんの目標は変わらず同じ場所にあるという事。容易な事じゃない。

 
16個目。「ふざけてばかりに見えてしっかり者な所」。

元太くんはツッコミ気質だと以前から何回も言っているのですが、元太くんはふざけたがりなだけであって根はツッコミ側の人間だと思っています。真面目でしっかり者なので、おかしい事には素で突っ込んでいるのを最近よく見るようになって嬉しい。どんどんツッコミの腕を上げて欲しいなと個人的には思っている。

 
17個目。「追いつけないようなスピードでどんどん大人の顔になっていくのに、ふとした瞬間の表情は変わらない所」。

雑誌、テレビ、舞台、コンサート。実年齢に比例してどんどん魅せ方も表情も、こちら側が追いつけないスピードで大人への階段を駆け上がっていくのに、ふとした瞬間の横顔や笑った時の表情が昔と変わらない事に気づいた時、階段のすごく上にいると思っていた元太くんが、同じ段差までまた降りてきて手を取ってくれるような感覚に陥る。もう戻れません。

 
18個目。「元太くんを応援していて後悔した事はない事」。

「俺を好きになったら後悔させない」って言い切ってくれるアイドル、好きにならない訳がない。現に元太くんを好きで後悔した事なんか一度もないし、これからもきっとない。

 
19個目。「恩返ししたいと言ってくれる所」。

応援してくれる家族に、ファンに、恩返ししたいと言ってくれる所。ありがとう、だけじゃなくて、何かを返したいと言ってくれる所。元太くんが夢を叶える瞬間を見届ける事こそが、何よりの恩返しだって、きっと周りの人みんな思っている事だからこそ、そう言葉にしてくれる所。大好きです。

 
20個目。「負けず嫌いな所」。

絶対にしんどくても辛くても弱音を吐かない所。普段はそんな風に見せないのにちゃんと負けず嫌いで、挑戦している途中には微塵もその辛さをこちら側に見せない事。挑戦が終わってからちょっとだけそれを教えてくれる事。元太くんのそういう所も好き。

 
21個目。「21年間の元太くんへ」。

今日まで21年間の元太くんが見せてくれた景色、叶えてくれた夢、出会ってきた人達との縁。全部嬉しくて、全部幸せでした。こんなに応援してて幸せで、バチが当たらないかな?って心配になってしまう位、元太くんを応援できる今が幸せです。ありがとう。

 
22個目。「22歳の元太くんへ」。

沢山沢山、伝えたい事があります。

健康でいて下さい。ずっと笑っていて下さい。

大好きなTravis Japanと元太くんが、これからも夢を叶え続ける姿を、1秒でも長く見守る事が出来ます様に。

これからの事なんて分からないけれど。もしかしたら、いつか元太くんに違う夢が出来るかもしれないし、いつか元太くんがアイドルじゃなくなる日が来るかもしれない。そんな事は、誰が保証してくれる事でもないし、元太くんにも約束してくれなくて良い。でも。

 


私は元太くんがこの先もずっと、幸せで居てくれたら、元太くんが後悔のない道を選び続けてくれたら、それで十分幸せです。

 

 

 

 

 
これから歳を重ねるたびに、指折り数えるようにして、元太くんの好きな所が増えていく。今、そう確信させてくれる、あなたが大好きです。

 

 

 

松田元太くん。

22歳のお誕生日おめでとう。

ジャニオタが「推し、燃ゆ」を読んだ

宇佐見りんさん著「推し、燃ゆ」を読んだ。

 

 


恥ずかしながら芥川賞を受賞されるまで著書を目にする機会がなかったのだが、テーマがテーマなだけに読んだ方が良いような気がして購入。主人公の「推し」が「ファンを殴ったらしい」というニュースと、それに対する炎上から始まるお話。

 


「推し」と呼べる存在を持つ人なら共感できるストーリーなのだろうと、最初の頁をめくった瞬間に「共感」という安っぽい言葉に容易に落とし込める感情ではないことを悟ってしまった。知っている、と思った。例えこの物語が自分ではない誰かのものでも、この感覚も、あの感情も、手に取るように分かるというよりは、誰もが口の中に含んで咀嚼をして、泣きながら飲み込んだ事があるような生々しさを含んでいた。

 


日常的に辛い事も「推し」のために頑張れる事。「推し」のために予定を組んで、「推し」のために働いて、「推し」の人生を支えようとする生き方がある事。「推し」が何らかの問題を起こしたら、非難と擁護の渦の中に飲まれる様子を言葉も絞り出せずただただ見ることしか出来ないかもしれない事。「推し」の到底受け入れがたい話が浮上した時、やけに頭の中が白んで、体温は下がるのに汗が出て、息がしづらくなって、音と景色が自分から切り離されるこの感覚が確かに存在する事。「推し」にはどんな時も幸せに暮らしてほしいと願う事も。ああ、知ってるな。これ、知ってる。知ってるんですよ。

 


「わかるわかる」「あるある」「これ、まさにリアル」という、誰かを「推し」ていれば一つは頷いてしまう感情が一冊の中に敷き詰められているけど、

勿論主人公は「私」ではないから全てに共感できる訳ではない。恐らくこれを読んだ人の中に、書いてある事全てに首がもげる程頷いて共感出来る人も居るだろうし、部分的に「これは分かる」と「自分はここまでは行かないから共感できないな」という所がある人も居るだろうし、体験したことはないけど、いざこういう事が起きた時「自分はこうなるのかも」と恐怖にも似た感情を持った人も居るだろうし。

多角的に見た「推しを持つ人間」の「概念」が幾つも詰め込まれたような主人公だから、どこか生々しくて、存在していそうな気がする。読んだ人にとっての完全な「私」でも、完全な「知ってる誰か」でもないからこそ、その辺に居そうな「推し」を持つ人間として形成されていて、それがまたとてつもなくリアルだった。

 


熱狂的に「推し」を持つ人間にしか理解できない話かと言われると、決してそうでもない。この話では「推し」こそが主人公を支える生活の主軸であり、文中に表現される所の「背骨」であった訳だが、きっと「自分の生活を忘れるほど入り込める何か」や「心の拠り所」を持つ人間にならどこかで通ずる感情なのだと思う。生活もままならないけど、その場所にいる時だけは自分のアイデンティティが保てるような気がしたり、どれだけ様々なものに疲弊してもこの主軸さえ折れなければまだ立っていられると思えるものだったり。

たまたまそれがこの作品で「推し」であっただけで、それは誰かにとっての「趣味」であったり誰かにとっての「恋愛」であったり、その他のものであったり形を変えるのかもしれない。壮大な言い方をしてしまえば人生をかけて何かに打ち込んできた人にとって、その存在がこの作品で言う所の「燃える」というのは、どういう事を意味するのか考えさせられる作品だった。

 


「推し」は生活の全てだけど、「推し」ありきで色んな事が決まったりするけど、「推し」がある日突然人生からぽろっとこぼれた時、そこに残るのは何なんだろうと思う。「推し」を一生懸命応援して、同じように好きな人たちと交流して、あるいはSNSを見て、色んな土地に足を運んだり、色んなものを見たり、考えたりして見聞を広げたりする事。結局、そこから「推し」を差し引いた時に残るのはそれ以上でもそれ以下でもない「その人の人生」だけだ。

 


美味しそうなご飯を沢山食べて、残るのは空の皿だ。「推し」を推し切って、少しずつ消耗していって、一番底に残るのはそれの受け皿になっていた自分の人生だ。「推し」という存在に焦点が当てられがちな作品だけど、「推し」という半透明な板の向こう側に「私の人生」だったり「あなたの人生」だったり「誰かの人生」が透けて見えるから読んだ時に言いようのない体温を感じる。

 


そして読み終わった時、これはその辺に転がっている適当な「リアル」でも何でもない「私」であり「あなた」の人生である事に気付く。だから知っているし、知らないし、それは明日の自分かもしれない。

 


余談だが、文中の推しの誕生日が「8月15日」であり、「推しは人になった」という文章がずっと引っ掛かっている。8月15日は歴史上、ポツダム宣言受諾による終戦の日。「推しが人になった」は「天皇人間宣言」。そう解釈するとこの作品は、「推し」を応援するという戦争のような場所に身を置いていた主人公の終戦と、主人公にとっての天皇を崇拝し続けた信仰心を示唆する天皇小説なのかもしれないと思えた。

心の拠り所を失った人間の信仰心がどのように消化されていくのか、それがとてつもなく生々しく、壮大で、緻密で、乱暴で、丁寧に描かれている。

 

 

 

 


読めて良かったと思う。

そして今日も私は「推し」を推す。

Travis Japan 名言!迷言?大賞2020 in YouTube

2020年も皆様、1年間お疲れ様でした。コロナ渦で様々なコンサートや舞台がなくなり寂しく悲しい1年でしたが、私達にはTravis JapanYouTubeがありました。色々な形で毎週楽しい事を届けてくれた木曜日に、今年も何度救われた事か。Travis Japanとスタッフさんに最大限の敬意を評し、3年目の開催となりましたこちらの企画。今年も多数投票にご参加頂き、ありがとうございました!『Travis Japan 名言!迷言?大賞2020 in YouTube』〜!!!

 
今年は去年よりも沢山の名言、迷言にご投票頂きました。票がかなり細かく割れてしまったため、全ての名言、迷言を紹介させて頂くことが出来ません。大変心苦しいのですが、何卒ご了承下さい。

それでは今年も数多くの名言、迷言を生んだTravis JapanYouTubeを振り返っていきたいと思います。早速得票数に応じたランキング(1位〜10位)をみていきましょう!

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【対象動画】

Travis Japan【夢語る】新春のごあいさつ2020」(2020年1月2日公開)から「全グループ対抗!特別企画【運動能力テスト】Travis Japan」(2020年12月17日公開)まで。

 
【集計期間】

2020年12月17日〜2020年12月27日23時59分

 

【合計票数】

1,902票

 
【集計方法】

Googleアンケートを使用。名言・迷言が含まれていると思う動画、その台詞、それを選んだ理由を回答頂きました。集計後、得票数に応じ、1〜10位までをランキング付けしました。(コメント頂きました理由も合わせて使用させて頂いております。)

 

 


10位 からアゲ⤴︎⤴︎(45票)

(出典動画: ‪Travis Japan【祝成人★松田元太】メンバーの愛情を検証!? https://youtu.be/_rIzs3d0O3I より)

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・元太の白目が頭から離れなかった。

・同じフォントで書けちゃうので。

・新しいネタが生まれた瞬間だったので迷言だと思いました!

・ほんとにあのタイミングで出すしーくんの心境が意味不明。最高。そして、そのあとの元太しっかりやる所も最高。そのあとしめちゃんかと思いきや、のえさんに伝染する所も最高。

・唐揚げという食べ物だけでここまで一発芸が広まる異常事態に笑いました。

・からあげは伝染する…?!

 

元太くんの成人を祝っての「松田元太クイズ」から、元太くんの今日の気分を問う第一問にほぼ全員が「あげみ」と答える中、「元太さっきお腹空いてるって言って、コンビニ行けなかった。今日の気分!お腹減ってる!からアゲ⤴︎⤴︎」と言い放ったしーくんのこちらの迷言が10位にランクイン。

初めて見るしーくんの突然のギャグに「俺が知らないだけなのかも…?!」とちゃかちゃんがパニックに陥り、とりあえず元太くんに同じ事をやらせてみるも大事故、そして大爆笑のうみちゃん、そんな元太くんを見て「知り合いの猫に似てる」というしめちゃんの突拍子もない不思議感想、「このグループヤベェ奴しかいねぇな!」という如恵留くんの力技による収束。からアゲ⤴︎⤴︎が生み出したTravis Japanの爆笑連携、凄すぎる。「類稀なる大惨事」というテロップも、言い得て妙過ぎて優勝でした。

その後なんだかんだ如恵留くんもからアゲ⤴︎⤴︎をやっていたので、結果的に3人分のからアゲ⤴︎⤴︎が手元に揃ってしまいました。いつかあと4人がやってくれる時をずっと待っています。

 
その後のクイズでも「からアゲ⤴︎⤴︎」回答を続けたしーくん、全く同じフォントで同じ言葉を何度も書き続けられる才能、天才だと思いました。そのスケッチブック、複写かと思ったよ…。

 

 


9位 森の深海の湖みたいな(69票)

(出典動画: ‪Travis Japan【危機からの脱出】あなたならどうします? https://youtu.be/tjH1ayxrpL0 より) f:id:traxvisx9:20201231132758p:image

・それどこ???それは何???

・ツンプルに迷言。これぞ迷言。何回聞いても本当に意味がわからない。これが食レポだなんて余計意味がわからない。でもこのあとの宮近のツッコミも併せてしぬほど笑った。

食レポで「森」「深海」「湖」という3ワードを使う人初めて見ました。

・森で深海で湖。意味が分かりそうで分からない。

・なんだか語感がとても良くてお気に入りです。

パワーワード製造機松倉海斗くんの「森の深海の湖」が忘れられません。

 

なんて???

しめちゃんの代わりに(?)罰ゲームでドリアンジュースを飲むことになった松倉くん。コップを片手に中身の匂いを嗅いだところ、出てきたのがこちらのコメント。「森の深海の湖」。何だろう森の深海の湖って。森の中に深海があって、さらに深海に湖が…!?それは山なのか海なのか、地上なのか地下なのか、そこに泳いでいる魚は海水魚なのか淡水魚なのか。自然の摂理を超えてくる松倉くんのパワーワードが9位となりました。

松倉くんの食レポが大好きなのですが、基本食レポというよりは「報告」なんですよね。これがとてつもなく面白くて、ケーキを食べて「柔らかくて甘いです」、冷凍したご飯と餃子を食べて「冷たい餃子丼」、いちご飴を食べて「外が飴でカチカチで…中がいちごです」マッシュポテトとフォアグラを前にして「どっちがフォアグラですか?」、どら焼きを食べて「あんこと餅が入っています」等々。そんな松倉くんが新しい味や匂いに出会った時、何とかそれを相手に伝えようと考えて考えて考え抜いて出た言葉が、独特でいつも私達の想像の遥か斜め上を凄いスピードで駆け抜けていきます。森の深海の湖。松倉くんの食レポ最新版に加えておきます。

 

 

 
8位 迎えに行くか(80票)

(出典動画: ‪Travis Japan【緊急企画】「Summer Paradise 2020」ウラ側見せます! https://youtu.be/VckoxrDkXx4 ‬より)

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・ダブルカイトが大好きで、これはひたすらエモいので。

・「迎えに行くか」の後にうなずくしめまちゅの姿も含めて、名言というか名シーンかな、と思うのですが、胸がギュッとなって思わず泣きそうになりました。Travis Japanというグループの温かさを感じました。

・このシーンを見たとき、一生このグループを応援しようと心に決めました。

・この夏の最大のエモであるSummer Paradise 2020Travis Japanソロ公演の最後を締め括る、最強にエモい言葉です。しめまちゅが無言でうなずく所まで含めてエモエモのエモです。

・サマパラソロ公演、3公演目のTogether nowで高音を苦しそうに出す宮近くんに聞かせようと歌ううみちゃん。その姿だけでも泣きそうになったのに、その後この言葉を言ってステージの宮近くんの側に行く姿を見て、Wカイト、TravisJapanの歴史と関係性を感じました。

・はじめてのソロコンを通して、Travis Japanというグループの素敵なところがすべて詰まった一言だったのではないかなと思います。これをさらっと言えるうみくんとそれを聞いたみんなのやさしい呼応、その根源にあるリーダー・ちゃかちゃんへの信頼を全部感じられてとても大好きです。

・ちゃかパラの最後にTravisJapanが揃いました。LeaderTiger宮近くんのいるステージに6人が行くことを「迎えに行く」と表現するうみんちゅに大きな愛を感じました。七人がいる場所こそ「おうち」。ソロコンだけどもっとTravisJapanというグループを好きになったのは本人達も同じような気がしました。

 

この夏、ジャニーズJr.でありながら7人それぞれが3公演ずつのソロコンサートを駆け抜けたTravis Japanの最終日、ちゃかちゃんの最終公演。舞台裏に集まり、リーダー不在のまま円陣を組み「〜してもいいですか?」といつも士気を高める人がステージ上に立っている事を「リーダー居ないから」「リーダー歌っちゃってるから」と和やかに笑い「賛成!」だけの声をあげる。喉を枯らしながらもTogether Nowを歌うちゃかちゃんを、裏から密かにマイクフォローする姿。一人でステージに立つリーダーの元に向かう事を「迎えに行く」と表現した、うみちゃんの一言が名言として8位にランクインしました。

この言葉にしめちゃんと松倉くんが微笑んで頷いたのも良かったですね。涙なしには見られない。Travis Japanがこの夏を経てグループに7つの「身に付けた10の事」を還元したと考えた時、それは10を7つ足し算した70じゃなくて、7つ掛け算した10000000なんだよな、と強く思うソロパラでした。

こちらの名言に対する回答コメント、どなた様もとても長文を送って下さって、ありがとうございます。泣きながら読みました。

 

 

 

7位 お母さんりんごある?あ、メロンはいらない(101票)

(出典動画: ‪Travis Japan【家しりとり】もちろん「ん」は負けなのに... https://youtu.be/es8R0_xmHv4‬ より)

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・お母さんとのやりとりが面白かったから。

・素敵な宮近家を彷彿とさせる素敵発言なので。

・実家からのリモート収録ならではの発言で、宮近家の平和な雰囲気が伝わってきたから。

・この宮近くん可愛かった…!

・ちゃかママの大ファンなので。

・とにかく可愛かったから!他担ですが、お母さんを呼ぶ姿に母性本能をくすぐられてしまいました。

・リモートならではの言葉!お母さんのメロンを勧めた良心も、しりとりなので面白くなっちゃってて最高です。

・宮近家のほっこり具合に癒されたから。

・これで勧められた通りメロン持ってきたらそれはそれで面白いです。バラエティ。

 

コロナ渦で各々自宅からリモート撮影中、物しりとりで「つめきり」の「り」が回ってきたちゃかちゃん。実家住まいだからこその発言「お母さんりんごある?」「あ、メロンは要らない」が7位となりました。可愛い。とてつもなく可愛い。宮近母になって「お母さんりんごある?」って聞かれたい気持ちでいっぱいです。山盛りのりんごを渡してあげたい。即座に反応した松倉くんの「お母さんりんごある?じゃないwww聞こえてる聞こえてるwww」のコメントがさらに面白みを引き出していたなと思います。

宮近家のほっこりしたやり取りを暖かく見守っていたメンバーの表情も印象的でした。

  

 


6位 松松ノンフィクション伝説歴史(123票)

(出典動画: ‪Travis Japan【祝!松田元太】21歳にサプライズレター! https://youtu.be/WVcpVmHWyGU‬より)

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・やっぱり松松かよ〜(尊い)

・松から松への思いのこもったあの手紙の最後を締め括る、これ以上もない言葉です。個人的には今年の松松の活躍はここから始まったと思っています。

・やっぱり松松かよ!に次ぐエモい名言!

・世の松松担が泣いた。

・本人からこの言葉が発せられたのがあまりにもエモすぎたし、やっぱり松松かよ!!!を感じた動画だったので。

・この動画の松倉くんのお手紙全てを名言としたかったのですが、もっとも感動した言葉として選びました。文字にして振り仮名を振ると中々にトンチキな言葉な気もします。松松を表すパワーフレーズとしてたまに使います。

・言葉じゃ表せない松松のエモい関係性に最適な言葉を見つけてくれた松松の松。

  

元太くんの21歳のお誕生日を祝って6人からサプライズレターを読んだこちらの回。松倉くんのお手紙からこの名言がランクインです。声に出して読みたい日本語(英語?)「松松ノンフィクション伝説(レジェンド)歴史(ヒストリー)」。松松の辿ってきた歴史を一つのお手紙に収めてくれた松倉くん。一つ一つ手に取るように振り返ってくれた言葉達に、元太くんが優しい笑顔で頷き、「そうだね」と返していた事も、その二人を「迎えてくれた」5人が真剣な顔で聞いてくれていた事も、凄く嬉しかったなと感じました。

その後に如恵留くんが言ってくれた「歴史だけじゃない何かを感じる」はその通りで、重ねてきたものは一緒に過ごした時間や経験だけではなくて、それ以上にお互いへの想いだったり、共にしたいと願った今後への展望だったり。そういったものがこの手紙に込められているんじゃないかなと、思うわけです。何度でも言うけど、私は松松を迎えてくれたのがTravis Japanという場所で良かったなあと思います。

 

 


5位 音楽聞いて育ったカニみたい(135票)

(出典動画: ‪Travis Japan【ダンス×ティッシュ】「Talk it! Make it!スペシャルパフォーマンス!? https://youtu.be/mNO3rU9ZDVQ‬より) f:id:traxvisx9:20201231133343p:image

・トラジャの動画を改めて見ることになったきっかけの一言です。チャカちゃんワードセンスが天才すぎる、、早く気づきたかったこの人は天才だ、、。

・ワードセンスがすごすぎる。カニが音楽を聴いているところを想像したら可愛い。

・例えが絶妙で笑えたから。

・顔が痛くなるくらい笑った。

・宮近さんのワードセンスがここぞとばかりに発揮されていて、声出して爆笑しました。

・どんな思考回路してたらそんな表現が出来るのか教えてほしい。

・閑也くんの独特なダンスを、実在するわけではないけどみんなが想像できる生き物に喩えた宮近くんに、感動すら覚えた。

・最大級のじわじわです。

 

ティッシュを息だけで吹き上げながら、床に落ちるまでの間に持ち歌のTalk it! Make it!をどれだけ長く踊れるか、というこちらの企画より、しーくんのダンスをこのように表現したちゃかちゃんの迷言が5位に。トキメキのダンスで両脇をパタパタする動きの時、ティッシュを上げることに気を取られてややガニ股というか横歩きのようになっていたしーくん。いやそれでもこんなパワーワード出ますか?「動きがカニみたいだったね」とかそんな平凡なコメントじゃなくて「音楽聴いて育ったカニみたい」とは。カニみたいなのに随所に出てしまうリズム感の良さや体幹の強さを「音楽聴いて育った〜」という言葉に変えてくれるのが、ちゃかちゃんのワードセンスの強さだなと改めて実感する言葉でした。

 

 

 

4位 一生のお願いで懲役200年(156票)

(出典動画: ‪Travis Japan【ミリオンヒットメーカー】バズるヒットタイトルを考えろ! https://youtu.be/cy0VejuwVJA‬より) f:id:traxvisx9:20201231133557p:image

・宮近くんのセンスが炸裂してる。

・トレンドにも入ったし面白かったから!

・ツンプルにワードチョイスが神。

・ネーミングセンスの塊。

・100枚目のシングルでこの曲名はないと思ったから。

・けっこう使える。

・もともと宮近くんのワードセンスが大好きなのですが、ミリオンヒットメーカーとの相性の良さに思わず脱帽しました。気に入りすぎて非オタクアカウントでもツイートしてしまいました。

・これはほんとに腹抱えて笑った!ちゃかちゃんのワードセンス最高!!

・「一生のお願い」という幼なげで可愛らしい言葉と、「懲役200年」という底知れない罪の重さを感じる言葉の組み合わせが絶妙。こんなタイトルの曲、トンチキに違いない。

・これ作曲前山田健一さんですよね?

 

テーマに沿ってワードカードを組み合わせ、ミリオンヒットするような言葉を生み出すゲーム「ミリオンヒットメーカー」の回よりちゃかちゃんが錬成したこのパワーワードが4位となりました。テーマは「Travis Japan 100枚目のシングル名」。100枚目の記念すべきシングル。さぞや感動的な楽曲タイトルが来るかと思いきや「一生のお願いで懲役200年」。いい感じにトンチキです。この気の迷い感が絶妙にジャニーズっぽい。(ジャニーズっぽいか?)

どんな歌詞でどんな曲調なのか全く想像がつかないけど、この曲とてつもなく聴いてみたい。そう思わせる、言葉の端々から滲むパワープレイ。コメントに前山田健一さん作曲で、というのがあり、なんか分かるな〜と頷きまくってしまいました。タイトルトンチキな、スーパースルメ曲になりそう。ヒャダインさん、このブログを何かの間違いで目にする事がございましたら、是非Travis Japanへの楽曲提供をご検討下さい。

その他、ちゃかちゃんが考案するTravis Japan 100枚目のシングル名「鼻からボディーブロー」「おやすみドロップキック」も10位以内にランクインこそしませんでしたが票を集めました。パワーワード乱発。

 

 


3位 元カレのくせに生意気なんだよ(181票)

(出典動画:Travis Japan【ミリオンヒットメーカー】バズるヒットタイトルを考えろ! https://youtu.be/cy0VejuwVJAより) f:id:traxvisx9:20201231133740p:image

・トラジャ記念すべき100枚目シングルのタイトルとして挙げられましたが、男(今カレ)→男(元カレ)へ曲であり、ソークレなど切ない恋のバラードをカバーするトラジャの「元カレのくせに生意気なんだよ」見たすぎます....バラードでも良いし、挑発的な激し目での曲でもいいです....トラジャの恋に悩む表情がみたいです。しめちゃんから「元カレ」というワードがでてきたことも、とっても沸きました...。

・破壊力がとんでもなかったから。いつか本当にシングルか、カップリングかアルバム曲としてリリースされる日を楽しみにしております。笑

・しめちゃんから発せられたまさかの言葉に、Twitterトレンド入りの快挙!笑

・これをしめちゃんが考えたことがもう既に強い。「元彼のくせに生意気なんだよ」と放つ龍也さんを見たら心臓が痛くなりそう。トラジャでシングルカットする際はぜひしめセンターで。

パワーワードすぎません??シングル100枚目が今から楽しみです。

・タイトルだけで最高が約束されてる。

・この回のYouTubeでは色んな名言が飛び出しその中でも一番好きな言葉でした!今からデビュー曲の曲名が楽しみなのと、デビューという夢をファンとしてTravis Japanと一緒に掴みたいな!と思ったから!

・個人的な話ですが、私はハロプロが大好きで、これを見た時に「ハロプロっぽいなー」って思っていてTwitterを見たら、同じ感想を呟いていた方がいたので嬉しかったです!笑

・この曲がいつか実現できますように。サビの決め台詞はしめちゃんでお決まり!

・あの可愛いしめちゃんからリアコ増し増しの言葉が聞けて心がギュンとしたからです。

 

4位に続きまたもやミリオンヒットメーカー回からTravis Japan 100枚目のシングル名がランクイン。しめちゃんが作ったタイトル「元カレのくせに生意気なんだよ」。突然ですがおめでとうございます。採用です。何に?Travis Japan 100枚目のシングルタイトルにです。彼氏ヅラする元カレに対しての、今の彼氏の気持ちを歌った1曲。元恋人へのズルズル引きずる恋愛を歌わせたら右に出る者はいないと噂のTravis Japanさん。今度は一転して、バッチバチの嫉妬ソング歌ってみませんか。激しめの恋愛ナンバーを歌ってみませんか。

そして確かにハロプロにありそう。バキバキのダンスナンバーでありそう。作詞作曲つんくさんでありそう。サビ前のセリフ「元カレのくせに生意気なんだよ」担当、1番は卍龍也さん卍、2番は如恵留くんです。もうこの曲をのえしめメインでやるのを見届けるまで、私はジャニオタをやめられなくなりました。

  

 


2位 アイドルみたい♫(219票)

(出典動画: ‪Travis Japan【いちご狩り】とびきり甘いイチゴを見つけたら勝ち https://youtu.be/x0Pl1lz48Dk ‬より)

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・いちごを持ちながらニコニコの笑顔のげんにやられました。

・松倉くんのツッコミも含めて迷言。

・いちごのことをアイドルみたい♬って言ってる人を初めて見たから。

・松倉君も言葉の意味が分かってなかったようで安心しました。ひたすら元太くんがかわいい。

・ぱっと浮かんだのがこれでした...。

・迷言とも名言とも言える発言。とにかく松田元太が可愛い。

・めっちゃ好きだし、面白かった。何回も見てる

松田元太の可愛さが溢れ出た瞬間だしそこにツッコむまつくも最高でやっぱり松松かよ〜!!

・言ってる元太がかわいいのと、その言葉につっこんでるまちゅがおもしろい。

・松倉さんでも意味が分からなかったようなので。

・アイドルなんだよ!!!!

・元太くんは立派な正真正銘アイドルだよ〜!!と思いましたが、いちご=アイドルという元太くんの思考が愛おしすぎました。

・気に入ったのか2回言ってるのがかわいい。松倉くんになんなの?さっきからって塩対応されてるのも合わせてかわいい。

・アイドルじゃなかったんかぃ?と思わず突っ込んだ。

・アイドルげんげんちゃんの親衛隊になりたい。

 

可愛い〜〜〜!!!!!(今年イチの大声)

Travis Japanでいちご狩り対決に来たこちらの回から、イチゴ片手に顔を傾けて「アイドルみたい」とぶりっ子をキメる埼玉の現役トップアイドル松田元太さんのお言葉が2位になりました。アイドルみたい♫と仰いますが、すでにバリバリのアイドルです。おめでとうございます。

アイドルみたい♫とはしゃぐ元太くんの隣で「アイドルみたいって何なの?さっきから」と塩対応を打ちかます松倉くん。元太くんのネタで一切笑わない松倉くんが大好き芸人なんですが、まさにこれもそう。松松、非常に良いバランスです。

ちなみに、元太くんのイチゴ片手に顔を傾けてみる=アイドルっぽいという発想が非常に昭和のアイドル像を映し出している気がして、元太くんの中にはやはり千年延子ちゃんの魂が眠っている…?と思わざるを得ません。

 

 


1位 うるせぇ!キクラゲ(401票)

(出典動画: ‪Travis Japan【舞妓姿に変身】一番キレイなのは誰!? https://youtu.be/SPeAozwUll8より)

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・やはりこれしか勝たんです。

・着崩れがキクラゲになる意味がわからなすぎて好き。

・何回みても松倉くんのこのセリフが唐突に意味わからなすぎて、ずっと大好きです。

・めっちゃ考えたんですけど、どう間違えてもキクラゲに言い間違えることはないので。あれは松倉海斗にしか出来ない至難の技です。

・全部動画のタイトルをさらっと見たとき、うるせぇキクラゲしか頭になかったからです!

・初めに聞いた時は意味がわからなかった。流石まつくだと思った。

・印象が強過ぎて何度も見返しては笑えてしまうから。

・衝撃的過ぎて笑いが止まらなかった。

・着崩れがキクラゲになるのは分からなくもないけど、あの流れでうるせえキクラゲは普通出てこない。

・キクラゲは常人には思いつかない。

・シュールでフォントの感じもよかった。

・ただでさえ化粧を崩さないように笑うの我慢してるのに、そのタイミングで噛む!?しかもキクラゲとかずるすぎる(笑)

・言い間違いによる迷言ヒットマシン松倉。性能は中村海人の笑い声の大きさに基く。

・何回見ても笑えるし、それを見たくてこの動画を再生している自分がいる笑

・単純にキクラゲとは?ってなりました。

・「着崩れ」を「キクラゲ」と噛んでしまったのがさすが松倉くんという感じ。

 

Travis Japanが京都で舞妓姿に変身した伝説の回。白粉を顔に塗っており化粧が崩れるのを防ぐために口を大きく動かしたり笑ったりという動作が禁止されている中、うみげんが小競り合いコントを始めたのを見て仲介に入った松倉くん。やめろと言っても喧嘩をやめない2人。「やめろ!着崩れするから!」着崩れするから。「着崩れするから!」着崩れするから。「うるせぇ!キクラゲ」はい?
伝説の迷言「うるせぇ!キクラゲ」爆誕の瞬間でした。奇跡の言い間違い。はたまた、噛んだのか。着崩れをどうやったらキクラゲと噛むのか。表情が一斉に崩れかけるTravis Japan。しかし化粧が崩れるから笑えません。一方、これまた同様の理由で笑えないからなのか、自分の言い間違いに混乱しているのか、スン…顔の松倉くん。やめてくださいお腹がよじれます。舞妓姿のせいで京都で突如として始まった、絶対に笑ってはいけないTravis Japan24時。松倉くんの奇跡の言い間違いが、他の追随を許さないぶっちぎりの1位となりました。松倉くん1位おめでとうございます!(今年全体的に松倉くんの迷言が多かった気がします)(新・迷言メーカー)

 

 

 

そして今年も1〜10位に入らなかったものの、残りの票を獲得した名言および迷言を一挙に紹介する番外編に突入したいと思います。さっそく行ってみよう。

 


番外編① 先の見えないドライブも大切だよ

(出典動画: ‪Travis Japan【初ドライブ】カーナビ禁止で開運スポット巡り~2/3~ https://youtu.be/rOznn90Ezdk‬より) f:id:traxvisx9:20201231134316p:image
・単にドライブの事を言っていたようには思えないから。

・先のことが分からないのはこの世界も同じで、Travis Japanはそのドライブも楽しめるんだろうなと思えた。

・リーダーらしい発言にうるっときた。

・フォローが優しくて大好きです!

・テンションが下がりそうな所を立て直してくれた発言。

 

 

番外編② B階段 Green Exit

(出典動画: ‪Travis Japan【きゅんきゅん唇注意】自撮りでセクシー動画対決 https://youtu.be/rL1ffQxmrHM‬より)

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松田元太の世界が溢れていたから。

・sexy tigerがセクシー大混乱しているのが面白すぎました。

・元太のセクシーが大混乱してたから。

・この動画以降、「B階段」を探すようになりました。

・SexyTigerにセクシーと感じさせるB階段の存在感。

 

 

番外編③ 青アルパカと緑アルパカ

(出典動画: ‪Travis Japan【夏のデート私服対決】Instagram連動企画!あなたはどのファッションが好き?https://youtu.be/sqjXOcHBprc‬より)

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・ありそうでなかったワード。

この言葉を聞いてから、アルパカが青か緑じゃないとがっかりしてしまう体になりました。

・あまりの衝(笑)撃に、あの服のビジュも含めて忘れられないワードになったので選びました。

・めちゃくちゃツボってる宮近さんもポイント高いです。

・まるで肩にアルパカそのものがいるような言い方、さすが松倉くんでした。

・松倉くん天才。

 


番外編④ 水に入ってるベジータ

(出典動画: ‪全グループ対抗!特別企画【運動能力テスト】Travis Japan https://youtu.be/potzGRQNAT4‬より)f:id:traxvisx9:20201231134629p:image

・この例えの引用元を知らなくてもおもしろくて爆笑したし、知ったうえで見たら例えが秀逸すぎて松倉くん天才と思ったから。

・全てがパワーワード

・あまりにも例えが的確で爆笑したから。

・的確かつ、全員が笑っていたから。

・どちゃくそ笑いました。最後の最後でとんでもないの出ました。その後しめちゃん水濡れ被害、如恵留先生お怒りまで最高の流れでした。唐突にベジータが出てくるのが天才すぎて男子感もあり、迷言で名言でした。

・とてつもない男子校感〜!!平和〜!!

 


番外編⑤ 7人だからTravis Japan

(出典動画: ‪Travis Japan【単独公演2020秋】コンサート完全密着! https://youtu.be/P-X816r-42A ‬より)

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・ソロ公演を経て成長したメンバーたちがTravisJapanがホームだと実感している様がとてもエモかった。

・如恵留くんのこの言葉が大好きです。

・ソロを経たからこそ出る言葉。一度1人になったからこそみんなが感じてる気持ち。

・7人でできることって幸せなことっていう言葉がとても印象的でした。

・今年の中で一番好きな言葉かもしれません。

 


番外編⑥ 6万!?

(出典動画: Travis Japan【夏のデート私服対決】Instagram連動企画!あなたはどのファッションが好き?https://youtu.be/sqjXOcHBprc‬より)

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・肩に青と緑のアルパカを乗せた己のファッションに自信満々な松倉くんの、結果発表の時の顔が忘れられません。4文字で一番面白い言葉。

・結果発表の流れがおもしろすぎてずっと笑ってます。

・松倉くんのガチなうろたえ方が可愛すぎたので。

・ろ…6万…!?という総評がすごく脳裏に残っているため。

・名言、迷言ではないかもだが、6万という単語だけであんなに笑ったのはきっと最初で最後だと思うから。またあの笑いの取り方はまつくだからこそできたことだと感じたから。

 ・とは言え自称13万いいねなので。

 

 
番外編⑦ イブ6市

(出典動画: ‪Travis Japan【珍解答連発】七五三掛の学力テストは衝撃的! https://youtu.be/pq8qgjbPaQc‬より)

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・ツンプルにこわかった。

・元太くんの発想凄すぎて震えました。

・げんげんの珍回答。これを大真面目に答えるところがすごい!この回はホントに神回。

・実際宇都宮なの?という曇なき瞳に死ぬほど泣き笑いした。

・さすが自担って思った瞬間だった。いつも想像の斜め上をいく元太くん、これは歴史に残る珍回答だと思う。

 


番外編⑧ 如恵留は指鳴らしたがり屋

(出典動画: ‪Travis Japan【無音ダンス】「Lock Lock」音楽なしでシンクロできるか? https://youtu.be/6GHSBejSpfY‬より)

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・のえるくんがあそこまでやられてるのは後にも先にもこの回くらい…。

・楽しそうに如恵留くんをいじるメンバーと満更でもない如恵留くんが微笑ましいから。

・「僕がこうやってリズム出してるんで」最大級のフラグ回収でした。ありがとうございました。

・如恵留くんを率先してイジっていた七五三掛くんがイキイキしてて可愛かったから。

・結局のえしめかよ〜!!!

 


番外編⑨ 優しいくせに!

(出典動画: ‪Travis Japan【初ドライブ】カーナビ禁止で開運スポット巡り〜1/3〜 https://youtu.be/vJLdrksyb7Q‬より)

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古今東西ゲームでアウトになったちゃかちゃんのリーダーイキり(?)に対する元太くんのこのツッコミが、本当に愛だなあと思ったので。ちゃかちゃんがリーダーであることを権力に使うひとではないと知っているからこその発言だと思います。

・「リーダー!俺!」に対して「ふざけんなよ!」とかではなくて「(本当は)優しいくせに!」。慕われてるんだなあと思わせられるツッコミでした。

・やさしいせかい。

・いつもどれだけ権力を振りかざしていないかが分かる。

・リーダーマウントに優しい返し。

 

  

 


2020年、沢山の辛い事も悲しい事もありましたが、こうして振り返るとその分沢山の楽しい事や大切な言葉も生まれました。一つ一つの言葉を思い出しながら、2021年こそは再びエンタメへの力が戻り、Travis Japanにとって大きな飛躍の1年になればいいなと願い、今年を締め括りたいと思います。

ということで今年もお付き合い頂きました「Travis Japan名言!迷言?大賞2020 in YouTube」如何でしたでしょうか。この企画を通して、少しでもTravis JapanYouTubeに興味を持って頂けたり、また見返してみよう!と思って頂けたら嬉しいです。

 

 
では皆様良いお年を!

ありがとうございました!

Travis Japanの歌う恋愛曲の時系列解釈を考える

「愛のかたまり」と「so Crazy」。

今日はTravis Japanがカバーで歌っているこの2曲の話をしに来ました。どちらもとても好きなんですが、Travis Japanがこの2曲をカバーする時、一言では言い表せない違いがある気がしてずっと言葉にできずにいました。どちらが良いとかそういう事ではなく、この二つには相反する何かがある…。先月と本日のザ少年倶楽部で放送されたものを元に、考えていきます。(全て超個人的解釈ですので、その点ご理解ください。)

 

 

1.愛のかたまり


キンキ兄さんのお二人が歌う愛のかたまりには「幸せすぎて今この幸せを失う事が怖い」「現在進行形の愛へ対する真っ直ぐな気持ち」というイメージを強く持っていたんですが、Travis Japanが歌う愛のかたまりは、どこか今この地点よりも過去のお話を歌っているように聞こえます。カバー版の愛のかたまりの時系列が『現在ではない』と仮定して以下の話をしていきます。

静かなピアノイントロで始まるMアルバムのバージョン。どことなく物悲しい感じ。静止していた状態から全員がゆっくり同じタイミングでスッと動き始めるこの感じ、何かに似ている。なんだろうな〜としばらく考えていたんですが、一番しっくり来たのが「ゼンマイ式のオルゴール人形」でした。ゼンマイを意図的に巻かなければオルゴール人形はずっと止まったままで動き出す事もないんですが、ネジが巻かれて曲が始まったことによって人形も動き出した。今まで閉じられていたオルゴールの箱をそっと開けて、ゼンマイを巻き、思い出を再生させている。その後7人がそれぞれ別々の動きで舞い、同じ方向に向かってゆっくり歩き出す=オルゴールが回り始めた事で、記憶の中にあった小さな断片がぽろぽろと幾つも空中に放り投げ出され(7人バラバラの動き)、一つ一つ記憶を拾い集めるようにして(同じ方向へ進んだ後の空を掴む動き)、また思い出の輪廻を辿り始める(円形に戻る)。この円形での場面も順番に手を開く動きで、時計の針が動き始めたようにも映る。イントロはそんな風に見えるのです。

 
歌詞は2番。「どんなにケンカをしても価値観のずれが生じても」「1秒で笑顔つくれる武器がある あたしたちには」。歌詞の内容や「〜がある」という文末だけ見ているとやっぱり現在進行形の恋愛なのかな?と思うんですが、どこか歌い方が切なくて「現在ではない何か」を想像させる儚さがあります。如恵留くんの「変わっていくあなたの姿 どんな形よりも愛しい」、しずんちゅの「この冬も越えて もっと素敵になってね」の部分。ここ。隣にいる人にではなくて、どこか既に遠い所にいる人への手紙や叫びのような歌い方。二人で過ごす未来への希望というより、過ぎ去った事を知っているのにそこにもたれ掛かってしまう執着、一緒に歩めない結末を知っているからこそ、自分の知らない所でいつか変わっていくであろう人の姿が悲しくて愛しくて仕方ない、という複雑な心境にも取れる。

そしてそこからの力強いステップが、終わってしまった事への後悔や地団駄のようなものを連想させる。続くサビの「子どもみたいにあまえる顔も 急に男らしくなる顔も」のちゃかちゃん、「あたしにはすべてが宝物 幾度となく見させて」のしめちゃんの歌声は湿度が高めで、切なさ度合いのメーターが振り切れている。終わった恋愛のページを一枚一枚めくり、幾度となく記憶を脳裏に焼き付けることで隣に居ない今の寂しさを埋め合わせていたとしたら。

「思いきり抱きしめられると心 あなたでよかったと歌うの」「X'masなんていらないくらい日々が愛のかたまり」。今年のクリスマスを一緒に過ごす事はないのに、抱きしめられた時の体温やクリスマスなんて要らないと思った時の感情がずっと消えていないとしたら。Travis Japanが歌う、この「最後の人に出逢えたよね」は本家とは全く違う顔を見せてくるのでは。


このパートの直後に映る、センターのちゃかちゃんを見せるための如恵留くんから始まる両端に寄る動き。その時の右側ののえげん(うみちゃんも若干)の動きが何かを掴み損ねたような動きにも見えてならない。最後のちゃかちゃんも何かを掴んで自分の方へ引き寄せる動作(しかもその後に手の中から消えてしまっている?)をしていて、掴もうとしていたものがもしも隣にいた時の記憶だったなら、もうすでにこの「愛のかたまり」の二人は別れていて、未だに別れを受け入れられず思い出を引き寄せて離さないから、幸せだった時の幻聴が見えているのかなと。それがあまりにも鮮明な記憶だから、歌詞だけ見ると過去のことを歌っているように聞こえず、現在進行形で育まれている恋愛に錯覚するのではないかと。

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「過去から現在」の感情に縋りながら、幻想によって「未来」への気持ちを捨てられない「現在」が、Travis Japanが歌う愛のかたまりの時系列かなという結論に至りました。時系列の矢印としては過去に記憶が戻ることもありつつ、幻想を抱いてでも気持ちが未来へ向かっているので両方に伸ばしました。続いてso Crazy。

 

 

2.so Crazy

 
ソークレの解釈は歌詞そのままで、過去の恋愛を忘れられずそこに執着することを止められない男性の歌。歌詞冒頭の文末が「〜始まってた」「〜吸い込まれてた」「〜止まってた」と過去形になっている事と、心情を表す部分の文末が「〜止められない」「〜考えるほど苦しい」「〜染められてく」「〜君を探してる」のように全て現在形になっている事で、出来事は過去の事として終わっているけど、その気持ちは現在進行形で進み続けているという事が分かります。もう一つ、カバーを語るに欠かせないのは本家に無いしめちゃん作詞のラップですよね。過去方向へ向かってズブズブな事が伝わるので最高なのですが、ここに愛のかたまりとは大きな違いが含まれています。

 
君のくれた ありふれた

この気持ち止まらずに今も

愛し続けていた 君の声

うまくいかない いっそCrazy

君の体温感じる時はすぐ

夢ならば永遠にそのままでいい

離さない逃がさない

全て終わり迎えたい

追いかけてる 君の全て

愛してるよ Crazy Love

 
まず「君のくれた」「愛し続けていた」と「今も」で過去の話である事がはっきりします。ただ、「君の体温を」の文末が「感じた」ではなく「感じる」になっています。何故今いない人の体温を現在形で感じる事ができるのか?という問いに「夢ならば永遠にそのままでいい」という答え合わせが来るんですよね。ここが凄い。そして、彼女の記憶や体温を「離さない逃がさない」と言った直後の「全て終わり迎えたい」。ここが愛のかたまりとの一番大きな違いで、ソークレは過去を引きずりながらも、そこへの執着を断ち切りたいと思っている。愛のかたまりには存在しない感情です。それでも好きという気持ちは止められないから、これが狂った事だと分かっていても面影を探し続けている、そんな心情がしめちゃんのラップから読み取れて深い。

 
Travis Japan全員、恋愛への重たい感情を歌とダンスで表現する選手権でそれぞれ別部門1位を取りそうだなと勝手に思っています。表現力の種類がそれぞれ違うと言いますか。

エンターの配信であったように、間奏で片腕を引っ張られる動きだったり、首を絞められていたり、力なく座り込んだり。わざと喉を絞った歌い方をしたり、ぽつぽつと語るような歌い方だったり。過去と対峙する気持ちの表現方法が様々で秀逸です。過去の記憶に振り回されてもなお、街の中で彼女の姿を探し続けてしまい、そこから脱却する事ができない辛さのようなものが手に取るように分かります。特にちゃかちゃんの「苦しいくらい愛してみたい」「もう二度と離さない」と松倉くんの「今すぐ抱きしめたい」「永遠を探してみたい」「僕はそれを信じてみたい」の表現力乱れ打ち。ちゃかちゃんの辛い気持ちを前面に出したパートの後に来る松倉くんの、気持ちを心の一番奥に押し込めたような立ち振る舞い。大きな感情の威力の後に訪れる、凪のように静かなのに、たった一雫落ちた波紋がいつまでも外側へ広がっていくかのような余韻。振り幅の追撃が凄い。

ソークレの時系列はこのような感じ。

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過去に引っ張られながらも、そこから脱却したいという「全て終わり迎えたい」思いも持ち合わせている。ただ、過去へ引っ張られる力が強すぎるあまり現在より向こう側へは進めていません。Travis Japanがソークレを歌う時に発生する、「この恋愛が終わった事への理解」は愛のかたまりにはない、対極にある感情なんじゃないかと思います。

 

 

3.まとめ

 
二つを合わせるとこうです。どちらも過去の恋愛を歌ったと仮定して考えると、愛のかたまりは現在より未来へ向かって大きく矢印が伸びていますが、so Crazyは現在より未来側へは伸びていません。愛のかたまりが過去を過去として捉えていないのに対して、so Crazyは(出来るかどうかは置いておいて)過去を過去として清算したい心のバックグラウンドが読めるような気がします。f:id:traxvisx9:20201202230929j:image

「愛のかたまり」と「so Crazy」。一見して同じ「恋を失いたくない」人物の歌なんですが、Travis Japanの歌やダンスを通してその時系列の違いや、過去と未来のどちら側により傾倒しているかの違いが際立つ気がして凄く良いなと思いました。いつかこの2曲についてはブログを書きたいと思っていたので今回書けて良かったです。読んで頂きありがとうございました。

 

 

 


本日の総評「Travis Japanにこういう感じの新曲貰えませんか」。